Bon Bon Boyband ! Man Man Manband !

海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 12日めは 'Beat Again/Everybody in Love' by JLS vs. '無限大 (INFINITY)' by J01!

もう29日!早いなぁ・・・

 

 

 

 

年末の連続投稿も、はや12日め(中日を加えると13日)。

 

 

 

 

引きこもりっきりのブログ主には分かりませんが、都心は人の出が多いとのこと。新年早々の感染爆発が危ぶまれます。

 

 

  

本日は、そんなコロナ禍に翻弄された2グループをご紹介。

 

 

 

 

先攻manbandは、今年の2月に華々しくカムバック・・・したはず・・・の英国の4人衆!

 

 

  

'Beat Again/Everybody in Love' by JLS (2020/02/17 動画 公開)


JLS - Beat Again/Everybody in Love (Live on The One Show)

 

 

 

 

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JLSメモ

One Directionを輩出したX Factor、その一期前の準優勝グループであるJLS。1Dとは違い、メンバーを自力で集めて仕上げたのが後の結束力の固さとパフォーマンスの緻密さに現れている。だってすごいでしょ、6年間離れ離れでも、こんなに息ピッタリなんだぜ!

夫婦揃ってイギリス国営放送(BBC)に愛される男Marvin Humes (1985年生)

解散後は作詞作曲プロデュース業に勤しんだOritsé Williams (1986年生)

一時期は田舎で悠々自適の隠遁生活、遅れてきたハイトーンJB Gill (1986年生)

細々とソロで歌手活動を継続中のAston Merrygold (1988年生)

久方ぶりのカムバックに心躍るも一転、世界は大変なことに。彼らはいつもタイミングが悪いんだよなぁ・・・・

 

 

 

 

JLS 2020年ピックアップ!

*まずは、何はさておき6年越しのカムバック!2020年というキリのいい年を再結成に選んだのは、当初はそう悪いことには見えなかった。4人とも30代を迎えて脂の乗り切ったキャリア、特にOritséは相当身体が大きくなっちゃって、往年のダンスをこなすにもこのくらいの年齢が限界。

JLSカムバック動画、他にはAnt & Decが司会を務める"Saturday Night Takeaway"版がアップロードされているが、JBのキャップ姿が可愛かったのでこちらの"The One Show"版を採用。

JLSのダンスって、アジアのアーティスト達とは違う、どこか独特の色っぽい溜めがあるんだよね。作られていないしなやかさ、機敏さ、オリジナリティというか。それを2020年でも変わらず披露してくれたのが何より嬉しい。

*4人は昨年末から"Beat Again Tour"の準備へ。朝の10時から午後6時までダンスレッスン、それにツアー用の写真撮影。動画末尾のツアー日程を見るに、ツアー予告の時点で過半数が完売。2019年末の"D-Day"に意気揚々とプレスへ、そしてラジオプロモへと乗り込む4人。こんな風に速やかに宣伝ができたのも、英国メディアとの繋がりが深いMarvinのお陰だったと推察する。

しかし、ツアーのドキュメント動画は、"The One Show"のリハーサル(2020/02)までで途切れており・・・

*2020年11月からのツアースケジュールは、そっくりそのまま2021年6月へと延期。やむなし、だが、日韓のboybandのように、リモートライブができるほどの余裕はなかった模様。その後もJLS公式は、JLSマスク含むグッズを販売したり*1過去のアルバム音源をOfficial Audioとして惜しみなく公開したり、苦しかった2020年もファンをなんとか繋ぎ止めようと努力している。

 

 

 

 

続く後攻boybandは、お待たせしました、こちらも同じ"J"がつく、今年話題の新人たち!

 

 

 

困難の年も華麗に芸能の道を突き進む。その行く手に広がる未来とは!?

 

 

 

 

'無限大 (INFINITY)' by J01 (2020/03/04 MV 公開) 


JO1|『無限大(INFINITY)』Performance VIDEO

 

 

 

  

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JO1メモ

お隣韓国から上陸したオーディション番組"PRODUCE"シリーズの日本版、"PRODUCE 101 JAPAN"の上位11名からなるJapanese boyband。飛躍の年になる筈だった2020年がまさかこんな年に・・・だが、メディア露出は年の後半につれて多くなり、特に女性誌やWeb媒体を中心に引っ張りだこ、当初予測以上に多忙な日々に。 

まだグループがよちよち歩きの中で自ら立候補、頼りにしてますリーダー與那城奨 (1995年生)

歌もダンスも花丸の一等星、その上グループの底上げにもひと肌脱いじゃうエース川尻蓮 (1997年生)

大手事務所をはじめ数々のアイドル現場を渡り歩いた麗しき苦労人、白岩瑠姫(1997年生)

元気!元気!とにかく元気なグループの特攻隊長パワフルボイス、河野純喜(1998年生)

MVのAメロ、美味しい位置には必ず登場。思わずハッとする美貌の人、佐藤景瑚(1998年生)

元エンジニアの華麗なる転職、こちらもビジュアルでは負けていないセンター川西拓実(1999年生)

ナイスコメントを連発、何が飛び出すか分からない愛されトリックスター木全翔也(2000年生)

下積みは長く懐は広く、気品と気遣いのテクニシャン大平祥生(2000年生)

どん底から這い上がったスポーツマン、体力と根性なら負けない金城碧海(2000年生)

生意気は男の華、その心意気は観る人を動かす。不器用で誰より素直な男一匹、鶴房汐恩(2000年生)

そして、トップ1位通過からチームの顔になりつつあるマンネ、豆原一成(2002年生)

芸能経験者も歌ダンス未経験の素人も入り混じって1つのグループを作り上げていく様子は、例えるなら高校の野球部のよう*2。日本で学生生活を過ごしたことがある人なら誰でも感じる「隣の部活のイカすあいつら」感が、いつの間にか瞬く一等星の輝きへと昇華され、スターダムへと一気に駆け上がっていく。

 

 

 

 

JO1 2020年ピックアップ!

*激動の"PRODUCE 101 JAPAN"を無事終えて、今年から本格始動したJO1。シングル2作はどちらも滑り出し絶好調。特に1stに収録されたこの'無限大 (INFINITY)'は、ダンスの冒頭から'DNA' by BTSの「人間の鎖」オマージュを配置し、K-POPの大先達のダンスを見事に換骨奪胎。「J-POPとK-POPのいいところを掛け合わせた新ジャンル、"JK-POP"」(崔信化(チェ・シンファ)LAPONE ENTERTAINMENT代表コメントより*3)の船出としては最高の作品に仕上がったのではないでしょうか。ワイルドなMVの'OH-EH-OH'も好印象。

ここだけの話、これだけ煌びやかなメンバーが揃った最高の布陣に、ダッサいJ-POPは歌って欲しくない。こうやって、事務所の代表が高らかに宣言することによって、イイ感じに日本の芸能界の古いしがらみをスキップできた。JO1の革新性が今後、ドミノ倒し的に拡がっていき、誰とは言わないけれど時代遅れのセンセイ方を一掃できるんじゃないでしょうか。

公式YouTubeチャンネルを折に触れ覗いていたのだが、2020年前半は、妙なYouTube企画や、(仕方ないとはいえ)自宅リモート企画などが続き、正直精彩を欠いたJO1*4。しかし2ndシングルから少しずつアクセルがかかり、11月には早々と1st アルバム"The STAR"をリリース。収録曲'Shine A Light'のMVはアッと驚く光の演出が楽しい。「大きく、でも軽やかに踊らなきゃいけないので、息を合わせるのが大変」だった(木全さんコメント*5)との苦労も、この曲のPerformance Videoを観る限り報われてるよね。腕の角度や視線、指の向く先の合わせ方がマシンのように精密・緻密。

'無限大'と'Shine A Light'を本場のMAMAでも披露。無観客ライブとはいえ、海を越えて響く日本語歌詞に心を動かされる。

*そんな彼らにも試練は訪れる。"PRODUCE 101 JAPAN Season 2"開催。未だ無名の、明日のスター達にJO1メンバーは何を思うのだろう。

後輩に課した言葉は「不屈」「意識」「覚悟」「自然体」「情熱」「希望」「変化」「素直」「自信」「笑顔」「俯瞰」。これらはそのまま彼らJO1自身の在り方にも繋がっていく。

グループとしてこの先どのくらい続くかは誰にも分からないし、boybandの常としてメンバー全員がそこに残るかも未確定。だけど、この11個の言葉が彼らの心に火を灯し続ける限り、"PRODUCE 101 JAPAN"は大成功、グループは安泰なんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

ライブを来年に延期したJLS。Live Streaming Concertを成功させたJO1。

 

 

 

 

国も観客層も違うから一概には比べられないけど、この二組の差は「リモートライブへの移行」にある。

 

 

 

コロナ禍が来年も終息しない場合のJLSの次の一手は?

 

 

 

 

逆に、コロナ禍が明けた後、JO1のライブはどこでどんな風に観ることができるのだろう?

 

 

 

 

想像すると来年も楽しみが尽きない。

 

 

 

 

明日の晦日は今年を代表するrockband対決です。お楽しみに。

 

*1:どうせなら往年のアレも再販してくれないかな・・・

*2:フィクションではあるけれど「おおきく振りかぶって」とかね。

*3:"The Star (日本版)" vol. 6, Spring 2020, pp. 41-45

*4:ただ、Pajama Partyの企画(前編後編)はニヤニヤが止まらんかったことをここに告白する。與那城さんのパジャマ姿が美味しすぎ。

*5:"Backstage Pass" 2021 01, p.20

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 11日めは'Us' by Princes to Kings vs. 'All Together Now' by OK Go!

2020年ピックアップも残すところあと4回。

 

 

 

 

今週は2020年最終週。お勤めの方も、お休みの方も、最後まで楽しんで下さい。

 

 

 

 

さて、先攻boybandは、今年も新曲をリリースしてくれました。すっかり年末まとめの常連に。

 

 

 

年を追うごとに進化する英国の若き三兄弟といえば!

 

 

 

 

 

'Us' by Princes to Kings (2020/04/18 MV 公開) 


Princes to Kings - Us (Official Music Video)

 

 

 

 

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Princes to Kingsメモ

Darren Everest (The Overtones)がmanagementを手がける三兄弟バンド。

ギターの腕前がメキメキ上達しつつあるJosh Pile (lead guitar、1999年生)、

ドラムの出番が少なくなって若干不安な、タレ目が可愛いFinn Pile (drums & Percussions、2002年生)、

作詞作曲も板についてきた、末弟だけどパワフルな活躍ぶりのZac Pile (vocal & base guitar、2005年生)

主にTwitterInstagramでカバーソングを精力的に公開している。 

 

 

 

 

Princes to Kings 2020年ピックアップ!

*2020年はPrinces to Kings大躍進の年だった。毎年一曲ずつのリリースだったので、上の'Us'のみでも上出来だったが、その後、ファミリービデオ調の和やかなMVにホッとする'Ruin Our Movie'、レーベルメイトのRamziが作曲に参加した'What If You Were Mine'、現代風のアレンジが楽しい'Him'と計4曲もお披露目。このペースだと、来年アルバムを出す可能性、大いにあるな・・・

*才能溢るる彼ら。特に末弟のZacは"The BBC Young Composer Competition 2020"のThe Lower Junior Division (12-14 years old)にて見事受賞。おめでとうございます。一応、彼らの楽曲は"Princes to Kings"名義なのだけど、実質的にはZacが作詞作曲を担ってるということなのかな。今更ながら、この三兄弟を見出したDarren Everest (The Overtones)の見識に恐れ入るばかり。彼らはもっと化けるよ。

*ただ、4曲通して聴くと分かるが、ドラムが全て打ち込み・・・つまりドラマーFinnの活躍の場が極端に少なくなっている。Zacの歌声は申し分ないし、Joshのギターの腕前はプロデューサーのお眼鏡に叶っているようだが、アレンジの傾向からしてFinnはコーラスしか出番がない。JoshとZacの成長が著しい為、あえてこのアレンジを選んでいるとも言えるかもしれない。

これが三兄弟boybandの難しさ。たとえ血が繋がっているとはいえ、各メンバーの進化が一様とは限らない。HansonJonas BrothersAJRがいかに化け物三兄弟だったかがわかる。"Princes to Kings"が描かれたバスドラは絵になるけれど、まだ若いうちに、Finnは担当楽器を増やした方がいいかもなぁ。アナログシンセとか似合いそうな気がするけどどうでしょう。

 

 

 

 

続いて後攻manbandは、凝りに凝りまくったMVで観る者を毎回アッと驚かせるテクニシャンたち。

 

 

 

リモート収録でその持てる技術を遺憾無く発揮したグループといえば!

 

 

 

 

'All Together Now' by OK Go (2020/05/13 動画公開)  


OK Go - All Together Now (Official Video)

 

 

 

 

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OK Goメモ

予想外な角度から攻めたMVが、毎回世界中でバズりまくりのUS Indierock band。

物静かでチャーミングなドラマー、Dan Konopka (1974年生)

フロントマンでありバンドの広報でもあるDamian Kulash (1975年生)

ツインボーカルの片割れ、お髭のTim Nordwind (1979年生)

演奏中も無表情、クールなテクニシャンAndrew Ross (1979年生)

アルバム"Hungry Ghost"のリリースからはや6年。世界中が彼らの新譜を待っている。

 

 

 

 

OK Go 2020年ピックアップ!

*2020年は本作'All Together Now'のみ。本作は、リードボーカルのDamianが家族でCOVID 19に感染し、そこから全員が回復したことがきっかけとのこと。この曲の収益は、治療費を払えない人たちを支援するNPO "Partners in Health"に寄付される(INROCK 2020 July, Vol.439, p.43)。彼らの居住地がいまだコロナが猛威を奮う西海岸ということも気に留めたい。

MV後半の曲・映像の畳み掛けと、意表をつくラストが胸を打つ傑作だ。Damianの声がややカスレ気味なのがやや気になる。

*そんな病禍より前に彼らが取り組んでいたプロジェクト"OK Go Sandbox"。ジャンルは違うけれども、今年引退を表明した小林賢太郎氏や、ピタゴラスイッチでお馴染みの佐藤雅彦氏を想起させる。これまでのOK GoのMVを題材にした教育プロジェクトらしいけれど、いささか気負い過ぎかな・・・

直近の'Art of Circular Motion'も言わんとすることは理解できる。楽曲演奏と、ペンキを垂らすアクションペインティングは、偶然性が作用する制御不能な芸術である点で共通しているとも言えるけど、後者が興味深い試みかと言われると・・・こんなアナログ寄りにするよりも、デジタルな試行錯誤が見てみたい。その方が彼らにとってもチャレンジングでしょう。

*ただ、そんな"OK Go Sandbox"からも彼らの裏側を垣間見ることができる。例えば、子どもたちとの意見交換会"#Ask OK Go"では、子どもたちの質問;「MVのミステイクはどのくらい?」「火薬の量は?」「"OK Go Sandbox"の名前の由来は?」「どんな数学・科学を使ってるの?」「'Upside Down Inside Out'のMVでの無重力はどうやったの?」にメンバーが真摯に答えている。

 

 

 

 

今回の対決テーマは「団結」・・・とかにしたかったけど、よくよく聴くと'Us'はヨリを戻そうとする歌だしなぁ。なんか違う・・・

 

 

 

 

明日は、今年のコロナ禍で最も気の毒(?)だったグループからスタートです。お楽しみに。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 10日めは歌姫コラボ対決! 'X' by Jonas Brothers ft. Karol G vs. 'Honey Boo' by CNCO & Natti Natasha!

2020年最後の日曜日を迎えました。

 

 

 

 

テレビのチャンネルはどこも慌ただしい。転がるように大晦日、そして新年を迎えるような気がします。

 

 

 

 

今年のピックアップも残すはあと5組。

 

 

 

 

昨日のシブいピックアップと打って変わって、本日は爽やかな対決です。しかも歌姫コラボ。

 

 

 

 

本日の先攻manbandは、年頭からGrammy performanceで話題を呼んだこの3兄弟!

 

 

 

 

'X' by Jonas Brothers ft. Karol G (2020/05/19 MV 公開)


Jonas Brothers ft. KAROL G - X (Official Video)

 

 

 

  

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Jonas Brothersメモ

ゼロ年代後半のboybandブームを牽引し、絶頂期に惜しまれつつ解散した三兄弟。美しい奥方の皆さんに支えられながら、再結成2年めも順風満帆。

解散後は兄弟で最も露出が少なく、"あの人は今"な彼が再び一躍時のひとに。Kevin Jonas (lead guitar、1987年生)

丸刈りで気合い入りまくり、今年は俳優Sophie Turnerとの第一子も誕生したJoe Jonas (vocal、1989年生)

Joeと同じく新婚さんは無敵の三男坊、Nick Jonas (vocal & base guitar、1992年生)

カムバック、アルバム、そしてツアーと目まぐるしい活躍を見せた昨年に引き続き、息の合った快進撃は止まることを知らない。

 

 

 

 

Jonas Brothers 2020年ピックアップ!

*昨年夏から続いた"Happiness Bigins Tour"は2020年から舞台を欧州へ。英国含む8か国を思う存分周りきって、欧州でコロナが深刻化する直前の2月末にツアー完走。表現は悪いがこの三兄弟、絶妙なタイミングでカムバックツアーをフィニッシュすることができたようだ。

*そしてグループとしては久々のGrammy Performance。あぁ、そうだ、毎年恒例にするはずだったGrammy総括をすっかり忘れていた。

www.grammy.com

 

2020年の"Best Pop Duo/Group Performance"部門(以下、本部門という)ノミネートは以下の通り。

 

'Old Town Road' by  Lil Nas X featuring Billy Ray Cyrus

'Boyfriend' by  Ariana Grande and Social House

'Sunflower' by Post Malone & Swae Lee

'Señorita' by Shawn Mendes & Camila Cabello

そして'Sucker' by Jonas Brothers 

 

ここで、昨年の記事から受賞ジンクスを引用しよう。

  

2018年までの本部門ジンクス

(1)ノミネートはいつも5作品。

(2)同一人が本部門を2回以上受賞したことはこれまで一度もない。

(3)過去に本部門の受賞を逃した人が受賞するケースもない。

(4)女性が第一名義にくる作品は未だ受賞していない。

(5)2017年が分水嶺。それまではコラボ曲が受賞していたが、2017年以降は単一のバンドが受賞している。また、本部門と他部門との同時受賞が消えている。

 

 参考までに、こちらも。

 

(昨年)2019年の本部門nominee

(1)2019年のノミネートは、なんと異例の6作品。

(2)Tony Bennett(2012年)とChristina Aguilera (2015年)は既に受賞ずみ。

(3)Maroon 5(2012年合わせ4回) 、Christina Aguilera (2012年)、Justin Timberlake(2014年) 、Zedd(2018年)は過去に受賞を逃している。

(4)Christina AguileraLady Gagaは、作品の第一名義にその名がある。

(5)BSB以外全てコラボ曲…

赤字のアーティストは、これまでに同部門でノミネートされた2019年nominee。)

 

2020年のnomineeを2018年までのジンクスに当てはめると、こうなる。

 

(今年)2020年の本部門nominee

(1)2020年のノミネートは5作品に戻った。

(2)本部門の受賞経験者はゼロ!

(3)Ariana Grande(2015年)は過去に受賞を逃している。

(4)Ariana Grandeは、作品の第一名義にその名がある。

(5)単一グループはJonas Brothersのみ。他は全てコラボ曲。

 

お分かり頂けただろうか。本部門、Arianaが絡んでいる'Boyfriend'のみ真っ先に外せるくらいで、残った4組はジンクス的に甲乙つけ難かった。つまり、予想がほぼ困難だったんです。

 

ただ、2019年の受賞がコラボ曲の'Shallow' by Lady Gaga & Bradley Cooperだったので、コラボ曲受賞の傾向は続くだろうなと。すると、次にJonas Brothersが外れる。残り3組のうち、まぁShawn & Camilaの熱々カップルはやっかむ人も多そうだから(笑)、'Old Town Road'の受賞は妥当だったのではないでしょうか。*1

'Sunflower'も可能性は十分にあったと思うんですけどね。良い曲だし。

以上、ここまでしっかりまとめたのは、ひとえにあのboybandがGrammy 2021のnomineeだからな訳で・・・・

*話を三兄弟に戻そう。彼らの運気もツアーとGrammyで使い果たしてしまったらしく、予定していたVegas Residencyはコロナ禍でお流れに。これは仕方がない。

本作'X'は昨年公開されたドキュメンタリー'Happiness Continues'の挿入歌にもなったのだそう(INROCK 2020 July, Vol.439, p.40)。Promも開けない米国の高校卒業生の為に、#GraduateTogetherのハッシュタグの下、急遽本作'X'の動画を公開。Karol Gも動画撮影にお付き合い。

 

 

 

 

Karol嬢は南米Columbia出身とのこと。

 

 

 

 

続いて後攻boybandは、中米Dominica出身の歌姫とのコラボレーション!

 

 

 

 

'Honey Boo' by CNCO & Natti Natasha (2020/04/03 MV 公開) 


CNCO & Natti Natasha - Honey Boo (Official Video)

 

 

 

 

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CNCOメモ

オーディション番組"La Banda"にて激戦を勝ち抜いた、ルックス・スキル・パーソナリティ全てにおいて百点満点のラテン男子たち。昨今では珍しい、5人全員がセンターを張れるboyband。気がつけば、欧米系の中で歌って踊れる最前線のboybandは彼らだけしかいなくなってしまった。

前髪をサイドに撫で付けてクールに、チーム最年長のChristopher Vélez (1995年生)

髪型がコロコロ変わる係、本作は金髪オールバックのRichard Camacho (1997年生)

金髪がよくお似合いのZabdiel De Jesús (1997年生)

本作のピンクのセットアップが俺好みのJoel Pimentel (1999年生)

すっかりお髭がトレードマークになった末っ子Erick Brian Colón (2001年生)

2015年の結成から今年でもう6年め。中堅boybandとして、そろそろ次のヒット曲が望まれる。

 

 

 

 

 

CNCO 2020年ピックアップ!

*コロナ禍でも新曲リリースが止まらないCNCO。米国を直撃した疫病禍、多くのUS boybandが立ちすくんでしまった中、彼らの存在は誠に頼もしかった。

今年はこの'Honey Boo'を皮切りに、5人の未来図(?)が楽しいMVの'Beso'New Kids On The BlockのオマージュMV*2となっている'Tan Enamorados'、原点回帰とも思えるシンプルなMVの'Mis Ojos Lloran por Ti'Enrique Igresiasのカバー'Hero'の計5つのシングルを発表。EP "Que Quiénes Somos (Japanese Edition)"がリリースされたのも今年でした。'My Boo' の日本語詞は評価が分かれるところだな・・・

* 'Tan Enamorados'以降の3つのシングルを収録した3rdアルバム "Déjà Vu"、来年リリースを堂々予告。手首のバーコードを見せてゲートを通過、その後、時代を遡るエレベーターに乗って、1988年1996年2001年に降り立つ。1988年('Tan Enamorados')は上述の通りNKOTB1996年('Mis Ojos Lloran por Ti')は'Tearin' Up My Heart' by 'NSYNC2001年('Hero')は'Show Me The Meaning Of Being Lonely' by Backstreet Boys。こういうboybandの王道的な演出も、近年ではめっきり見られなくなったので、CNCOがこんな風に過去を踏襲して未来に繋いでくれるのはめっちゃ嬉しい。その反面、若いファン層の取り込みはもう諦めたのかな・・・と一抹の不安も。シングルセールスが必ずしも芳しいわけではないし。

*本作'Honey Boo'はboybandオマージュ直前のシングルで、Natti Natasha参加作ということもあり男子たちは俄然張り切ることに。完璧なダンスも堪能できるし、CNCOの不良臭さも味わえる、バランスの良い佳作。これをアルバムに入れなかったのは惜しい・・・MV中のNatti嬢のシュートシーンに、'Reggaetón Lento (Bailemos)'(2016年)のエキストラの子のストライクシーンを重ねたファンも多かったのでは。

 

 

 

 

両者とも、女声の起用が上手いなぁ、と感心してしまった。特にJonas Brothersは、ラテン調で脂っこくなりそうなところを、Karol嬢の美声で後半は爽やかに味付けして貰ってる。

 

 

映像表現上のsocial distanceについても考えさせられる2作品。あなたはどちらがお好みでしょうか。

 

 

 

明日はすっかり大きくなっちゃったあのboybandからスタートです。お楽しみに。

*1:ちなみに'Old Town Road'は、"Record of the Year"部門は逃したものの、"Best Music Video"部門は見事射止めて2冠。ジンクス5の後段もクリアした。

*2:NKOTBの代名詞ともなった名作MV'You Got It (The Right Staff)'より。このオマージュにはNKOTB公式も反応CNCOと互いにエールを贈り合った。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 9日めは'UNICEF Won't Stop' by Il Volo vs. '#SpreadLove2020Challenge' by Take 6!

クリスマスムードが一変、世の中は年末モードですね。

 

 

 

 

東京はコロナ感染者がそろそろ1000人を超える勢いとのこと。例年よりも街の人出は少ないですが、感染収束はまだ先の様子。

 

 

 

本日の先攻boybandは、そんな今年の世界情勢に心を痛めた3人組です。

 

 

 

 

イタリア出身の若手オペラ歌手たちが歌い上げる''O sole mio'!

 

 

 

 

'UNICEF Won't Stop' by Il Volo (2020/05/10 動画公開) 


Il Volo • UNICEF Won’t Stop

 

 

 

 

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Il Voloメモ

Eurovision Song Contest 2015のイタリア代表だった3人組。先輩Il Divoの背中を追いかけるが如く、"Pop Opera"を世界中に推し進めている。

メガネがトレードマーク、練習熱心なPiero Barone (1993年生)

厳つい見ためと穏やかなテノールのギャップが持ち味、Ignazio Boschetto (1994年生)

世界が惚れるバリトン、イタリアの男前Gianluca Ginoble (1995年生)

3人の歌声は世界を癒せるか。先の見えない世界情勢は予断を許さない。

 

 

 

  

Il Volo 2020年ビックアップ!

*2019年リリースのベストアルバム"10 Years - The Best Of"を引っ提げたワールドツアーは、今年の1月に終演。済んでのところでコロナ禍の世界的流行を回避。

*他のアーティスト同様、ツアー後は自宅待機でたびたびリモート収録の3人。本作'UNICEF Won't Stop' (''O sole mio')はその中の1つ。ハッシュタグ#unicefwontstopの参加作みたいだけど、主だった歌手では他にはCherしか見つからなかった・・・自宅待機中のファンを楽しませるためであろう、結成10周年記念番組を自らのYouTubeチャンネルに気前よく丸ごとアップロード。これを観ればIl Voloの現在地が分かる。

*その他には、今年7月の巨匠Ennio Morricone死去についてコメントしたり、Formula 1の開会式で国歌歌ったりしたようだ。結成10周年の記念インタビューではグループキャリアの中での3大イベントとして以下を挙げている。

現教皇の前でのパフォーマンス (2019年)

Barbra Streisandとの共演 (2012年)

'We Are The World 25 for Haiti'への参加 (2010年)

デビュー直後に'We Are The World'ってなんかすごいな・・・

 

 

 

 

続いて後攻manbandは、そんな'We Are The World 25 for Haiti'とも縁のあるグループ。

 

 

 

 

神がかったアカペラは、結成40年を経てもなお、他の追随を許さない!

 

 

 

 

'#SpreadLove2020Challenge' by Take 6 (2020/05/13 動画公開)


#SpreadLove2020Challenge

 

 

 

 

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Take 6メモ

アカペラ業界で彼らの名を知らぬ者はいない重鎮中の重鎮。Grammyの常連であり、あのBoyz II Menも彼らを師と崇めるほど。

筋トレでムキムキ、体幹レーニングも欠かさないfirst tenor、Claude V. McKnight III(1962年生)

Grammy常連のfirst tenor、Mark Kibble(1964年生)

母君もレコード歌手だったsecond tenorのDavid Thomas(1966年生)

'This Is It' by Michael Jacksonの低音コーラスは実はこの方、bassのAlvin Chea(1967年生)

以上のオリジナルメンバーに、

Mervyn Warrenと入れ替わりに加入した、Markの弟君であるsecond tenorのJoel Kibble(生年不詳)

Cedric Dentと交代で加入したbaritoneのKhristian Dentley(生年不詳)

が加わり織りなす、男声6声の分厚いコーラス。問答無用、聴けば分かる。

 

 

 

 

Take 6 2020年ビックアップ!

Grammy関連では、今年、"Best Arrangement, Instruments and Vocals"部門でJacob Collierとの共作'All Night Long'が見事受賞。Jacobの受賞スピーチにはTake 6へも感謝の意。Jacobいわく、Take 6の全てのレコードから学んできたとのこと。

*本作'#SpreadLove2020Challenge'は、彼らの名作'Spread Love'の2020年版。やけに動画編集が冴えてるな・・・と思っていたら、とある教会のvirtual massの冒頭にもご登場。'Family of Love'、'Quiet Place'の計2曲を披露。ぜひヘッドホンまたはイヤホンでお楽しみいただきたい。ちなみに向かって右上2人がfirst tenor、左列がsecond tenorで、右下がbaritone、真ん中下がbassです。お顔と名前はこちらの記事をご参照のこと。

*たった今、アップロードされた'O Holy Night'。時差の関係でまだ米国はクリスマス。静かな夜に豊かな6声+1声を味わえる最高の贅沢。

 

 

 

ちなみにTake 6のOB、Mervyn Warrenは、'We Are The World 25 for Haiti'の指揮者の1人だったみたいですね(他の2人はQuincy JonesLionel Richie)。さすがのビックネーム。

 

 

 

明日はグッと若返った華やかな対決となります。お楽しみに。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 後半戦開始!8日めは'When I Say Goodbye' by Gary Barlow (TAKE THAT) vs. 'Worse' by New Hope Club!

2020年ピックアップ。さぁ、後半戦です。

 

 

 

 

クリスマス当日は、もうほぼ大晦日みたいなものですね。気の早い街ではクリスマス飾りもしまっちゃってたりして。

 

 

 

 

さて、後半戦初日の先攻manbandはこの方にご登場いただきましょう。

 

 

 

 

バンドがhiatusとなった今年、リモート収録を活かしたソロ活動で話題となった重鎮といえば?

 

  

 

'When I Say Goodbye' by Gary Barlow (TAKE THAT) (2020/03/19 動画公開)


When I Say Goodbye | The Crooner Sessions #1 | Gary Barlow

 

 

 

 

  

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TAKE THATメモ

無事に30周年を越えたmanbandの重鎮中の重鎮。他のどのバンドとも滅多につるむことなく、かつコンサバを地で行く孤高の5人。聴けば聴くほどクセになるサウンドは、世界中に熱狂的なthatter(TAKE THATファン)を今日も生み出している。

自粛生活では絵本読み聞かせおじさんに早変わりHoward Donald (1968年生)

キャプテンはhiatusでも休まず営業中、近年は御髪もふさふさGary Barlow (1971年生)

"Greatest Hits Live"後はあまり表に出てこなくなっちゃったMark Owen (1972年生)。

これに、

誘ってももう来ない人、田舎暮らしで隠遁生活まっしぐらJason Orange (1970年生)

までがかつてのTT4。プラス、

"Broggie Williams"は去年で切り上げてYouTube活動を模索中のRobbie Williams (1974年生)

 

コロナが猛威を振るう英国での自粛生活もそれなりに満喫している様子。それにしてもJayは大丈夫なのかね・・・

guamman9bonbon.hatenablog.com

 

 

 

 

 

TAKE THAT 2020年ピックアップ!

*今年はGazがよく頑張った。上の記事にも載せたが、英国内外の著名人とリモートセッションを繰り広げる"The Crooner Sessions"*1が一部で大反響を呼ぶ事に。図らずも、後に様々なアーティストが行うリモート物の先駆けになった。こういうWeb sessonをすぐにリリースできたということは、元々アイディアはあったということなのね。「コンサバで孤高なmanband」と思い込んでた俺もちょっと見直しました。

 

そのsessionの最初にアップロードされたのがこの'When I Say Goodbye'。Sessionの幕開けのみならず、まるでこれから始まるコロナ禍への重たい扉を開くかのようなバラード*2 辞世の句、白鳥の歌、あるいは少し長い墓碑銘とでも言おうか。昨今の世界情勢に対するGazの悲観的な観測が比喩的に歌われ、しかし(ここが大事だが)その対旋律として彼の人生賛歌が嵌め込まれた仕掛けになっている。

 

ちなみにGazは同僚への気配りも忘れず、Robとは'Shame'で、Markとは'The Whole of the Moon'で、Howardとは'Amazing''If I Felt'で、それぞれ共演。'Shame'は今年で10周年。

 

そんなリモートセッションの片手間に、本職のソロ活動も充実。「現代の音楽シーンに受け入れてもらうことはもう諦めた」(INROCK 2020 December, Vol.444, p.32)なんて弱気なコメントも聞かれたが、何をおっしゃいますやら。まぁね、確かに'Elita'みたいなラテン調は、同い年のあの人の芝生にまで色気出しちゃった感じはするけれど、'Incredible'は元気があって好きだな。これら2曲の他に、コラボ曲もたんまり詰め込んだアルバム"Music Played By Humans"(なんちゅうタイトルだ)はオーケストラを従え聴き応えありお腹いっぱいの14曲。デラックス版には先輩Barry Manilowとのコラボも載っかってるし、来年50代を迎えるGazのギラギラ感が味わえる。'When I Say Goodbye'は未収録か・・・それだけが心残り。

 

*一方のRobは、長いこと続けていたドキュメンタリー動画シリーズ"Vloggie Williams"も昨年で辞めてしまった。おまけに、このご時世では仕方なかったがVegas Residencyも7月以降の日程はキャンセルされたとのこと。そんな中、4人目のお子さんが代理出産で誕生したとの明るいニュースもあり(INROCK 2020 April, Vol.436, p.36)。The Strutsとのコラボ曲'Strange Days'も話題になりました。先日紹介したRonan Keating (Boyzone)とのコラボや、他のアーティストとのリモートセッションなど、いろんなコラボに参加していた印象がある。

 

*MarkはInstaの更新に余念がなく、Howardは"Celebrity Juice"の動画でたまにお見かけし、Jayは田舎で土地探ししてるみたい。ミュージカル"The Band"の映画版"Greatest Day"はその後どうなったのだろう・・・そしてFive to Fiveは今いずこ・・・

 

 

 

 

後半戦一組めのboybandは、ますます自己プロデュース力に磨きがかかってきたこの3人。

 

 

 

相変わらず、ちょっとヒネったMVで勝負を仕掛けます。

 

 

 

 

'Worse' by New Hope Club (2020/04/25 MV公開) 


New Hope Club - Worse

 

 

 

 

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New Hope Clubメモ

Busted - McFly - The Vamps (傍流に5 Seconds of Summer) - New Hope Clubといったように、英国ロック系boybandの流れを組む3人組。当たり障りのないグループ名と古風なメンバーの名前で油断していると、時既に遅し、彼らの術中にハマっていることにようやく気づかされる次第。

本作'Worse'では珍しくリードソロをとったReece Bibby (1998年生) 

ほんのつい最近、前髪を下ろしたGeorge Smith (1999年生)

ついにMVのプロデュースにまで乗り出したBlake Richardson (1999年生)

確固たるNHCサウンドを確立し他のバンドとは強かに差別化を図る3人。日本のこともたびたび言及してくれるし、いつかまた来日してくれたら。

 

 

 

  

New Hope Club 2020年3大ニュース

*今年は念願の1stアルバム"New Hope Club"をバレンタインデーに合わせてリリース。デビューから5年分のNHCが凝縮された力作となったようで(INROCK 2020 March, Vol.435, pp.74-79)、アルバムは通常版とReece版、George版、Blake版の4種類。

俺のお勧めは通常版(ITunes版)のPermission ~ Fixed ~ Medicineの流れかな。飛び飛びに配置されたヒット曲が熱い。

*New Hope Clubの2020年リリースは、このアルバムにも収録された'Let Me Down Slow'、そして本作'Worse'。3人ともギターが弾けて、メインでボーカル張れるのが強いよなぁ。全員がオールマイティ。意外にこういうboybandは少ない。

*そんな3人は今年も懲りずに"Chrismas Cooking Bake off"前回から全く進歩が見られないのが楽しい。3人がコロナそこのけでクッキーの種をモミモミ、焼き上がった得体のしれない何かを互いに交換し合う姿も。本人達は謎の手応えを感じてるようだが・・・

 

 

 

 

 

今回の対決のテーマは「不穏」かなぁ。コロナ禍への漠然とした不安が、両方の楽曲のそこかしこに窺える。(特に"Would be worse"の畳みかけ方とか。)

 

 

 

 

良い週末を。明日もお楽しみに。

*1:Wikipediaでその一覧が確認できる。参加者が豪華。

*2:これは持論なのだけど、Gazはハッピーでアクティブなアッパーソングよりも、時間が止まったかのような(言い方は悪いが)ネガティブでメソメソしたダウナーソングの方が光り輝く、という特殊なアーティスト性があり、本作でもそれが遺憾無く発揮されている。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> Half Time ~Boyband / Manband詰め合わせ(後半)~

前半はこちらから。 

 

'Tiburones' by Ricky Martin (Menudo) (2020/01/23 MV 公開)


Ricky Martin - Tiburones (Official Video)

筋肉ムキムキといえばかつてのRicky Martin今現在も幸せいっぱいな様子だが、本作MVからも分かる通り、年相応に痩せてしまった。

しかし音楽性は向上の一途。本作を収録したアルバム"Pausa"でGrammy 2021 "Best Latin Pop or Urban Album"部門にノミネート。1998年、2015年に次ぐ、3度目の受賞なるか。

こっちのMVの方がフェイスシールドって感じだよね。そのまんまだけど。このMVもコロナが本格的に流行する前のリリースなので、予言的である。

 

'All or Corona' by Jacob Underwood (O-Town) (2020/03/30 動画公開)


All or Corona

そんなコロナ禍をちょっと甘く見ちゃったのがJacobさん。O-Townの超名曲'All or Nothing'の替え歌は、出来としては良いのだけど、今観ると危機感足りねぇな、としかコメントできない。3月の収録ならまだ仕方がなかったのかも。

 

'MAGA YMCA parody 2.0' by Ricky Rebel (No Authority)(2020/08/31 MV 公開)  


MAGA YMCA parody 2.0

一応、見る人によってはあまり気分がよくない映像かもしれない、ということを断っておく。Tweetのそこかしこで見かけたRicky Rebelも実はboyband出身。

日本でも地道に営業かけたりしていた。それが全く芽が出なかったということからして、彼なりに色々思うところがあったに違いない。

  

'Stuck with U - A Cappella - Ariana Grande & Justin Bieber' by Out of the Blue

 (2020/06/25 MV公開)


Stuck with U - A Cappella - Ariana Grande & Justin Bieber - Out of the Blue

英国の若き紳士たちは上の2者とは真逆のベクトルだ。例年通りのちょっとどうかと思うくらいにしなやかなダンスと、彼らなりのsocial distanceを保ちながら、黄金タッグのチャリティソングをアカペラカバー。

 

'Who Am I? (Black Lives Matter)' by Rak-Su (2020/07/12 MV公開)


Who Am I? (Black Lives Matter) Rak-Su

 

'All Mine (ft. Johnny Gill)' by Ralph Tresvant (2020/07/17 MV公開)


Ralph Tresvant - All Mine (Official Video) ft. Johnny Gill

  

 

'Lovely Day' by MiC LOWRY X Bill Withers (2020/05/30 MV公開) 


MiC LOWRY X Bill Withers - Lovely Day

 

 

'Level Up!' by NORD (2020/09/05 MV公開)


NORD / Level Up!

  

'Set You Free' by 電気グルーヴ (2020/09/08 MV公開)


電気グルーヴ - Set you Free(Video Edit)MV

 

'빵' (Bread) by 노라조 (NORAZO) (2020/11/19 MV公開) 


노라조 (NORAZO) '빵' M/V

二人組といえばこちらも。みんなのうたとみすず学苑が一緒にやってきたみたいな悪夢感(笑)。

ノラジョさんは以前、ビジネスホテルのK-POPチャンネルで'Shower'を拝見して顎が落ちたものの、当時は全くバンド名が分からずに記憶の片隅へ。何故かO-Zoneばっかり聴いていた時期で、聴きすぎてとうとう自分の頭が変になったのかと勘違いしていた。つい最近オススメでこの曲がヒットしたせいでようやくグループ名が判明しました。約1年越しの邂逅。ライブでちゃんと歌って踊れるから、実はれっきとした正統派manband。

ランキングなんか屁でもないという独自路線は超カッコいい!!K-POPに疲れたあなたに。もしかしたら癒しになるかもよ。こちらの素晴らしい歌詞和訳&MV解説もぜひ。なるほどね〜そんな意味が。

それにしてもK-POPのfancam文化は異常。チョビン(조빈)趙元欽(Won Heum)までは分かるとして、ダンサーは要らんだろ(笑)さすがに6人のうち3人までで止めている(1人目2人目3人目)。全員揃うとお笑い枠だが、個別に観察すると妙にセクシーに感じる。

 

 'Home' by M!LK (2020/09/23 MV公開)


M!LK「HOME」

 

'頑張れ、友よ!' by A.B.C-Z (2020/09/22 MV公開)


A.B.C-Z「頑張れ、友よ!」ミュージックビデオ

 

"Special Live Clip (2017/08/26~27)" by Taeyang (SOL) (BIGBANG) (2020/06/11 動画公開)


Ep_8. Special Live Clip

2020年はBIG BANG復活の年だと思っていたが・・・Coachellaでのカムバックも叶わず、4人揃い踏みは宙吊り状態に。公式YouTubeではSolことTaeyonの入隊までの日々を綴ったVlogが公開された。化粧ならキリッとするが、ノーメイクだと垂れ目なのがかわいい。

実は今年、個人的に最も多く過去作を買って追っかけ鑑賞したのがBIG BANGだった。5人組manbandは数あれど、彼らほどガラス細工のように繊細な絆は他にない。末っ子がつけた傷はまだ生乾きのままだが、日本のファンにも良くしてくれたからなぁ、晴れ舞台を現在進行形で観てみたい。

 

 

'SUGAR'  by BROCKHAMPTON (2020/02/18 MV公開)


SUGAR - BROCKHAMPTON

こちらも去年の曲。Ryan Beatty。

 

'Hallelujah' by Il Divo (2020/05/13 動画公開)  


Il Divo - "Hallelujah" - (Live from Home)

 

'Jaiden' by EMBLEM3 (2020/06/19 MV公開) 


EMBLEM3 - Jaiden

 

'Decided' by JAGGED EDGE (2020/06/17 MV公開)


JAGGED EDGE "Decided" (Official Video)

 

'Tuxedo〜タキシード〜' by Lead (2020/09/09 MV公開)


Tuxedo〜タキシード〜 / Lead【Music Video】

 

'愛をください~Don't you cry~' by 純烈 (2020/07/24 MV公開)


純烈「愛をください~Don't you cry~ 」MV フルバージョン【Official Video】

白河さんがイイ顔になってきた。この人にしかできない表情。

 

'天下御免の伊達男' by 東京力車 (2020/07/24 MV公開)


東京力車「天下御免の伊達男」-YouTube EDIT‐(2020年11月18日発売 テイチクレコード移籍第一弾 両A面シングルより)

世界一美しい太腿を披露してくれるJapanese boyband東京力車。単なる企画モノと思うなかれ。極限まで練り上げられたアクロバティックなパフォーマンスはライブでも惜しみなく発揮されるし、ユニゾンコーラスは他に数多あるboybandよりも滲み出る情感が段違い。さすが日本のメジャーレーベル、テイチクに引き抜かれただけある、問答無用の実力者たち。惜しいかな今夏、愛されマンネである山田さんが離脱してしまったが、4人になって各人の役割分担や魅力の違いがより分かりやすくなったかもしれない(特に田井さん)。時折TLを流れる私服のイケメンたちに心を奪われつつ、来たる東京五輪後に彼らの進む道を見守る事にしよう。

 

'I Want It That Way' by Backstreet Boys (2020/04/03 動画公開)


Los Backstreet Boys regresan para luchar contra el Coronavirus

 

'Better' by The Vamps (2020/10/03 MV公開)


The Vamps - Better

 

'Now that We're Together' by All-4-One (2020/09/20 動画公開)


All-4-One- Now that We're Together (live) with Kalamazoo Symphony Orchestra

 

'Whenever You Call' by 嵐 (2020/09/17 動画公開) 


ARASHI - Whenever You Call [Official Music Video]

これを聴いて、以前、w-inds.の橘さんがインタビューで答えてらっしゃったことを思い出した。

「以前、海外に発注した曲が20曲ぐらい上がってきたら、全部ひと昔前の時代の曲だったので悔しくなって。それなら自分で作れるようになりたいと。あと、単純にこのまま海外の作家やアーティストと日本がどんどん契約していったら、日本の音楽シーンのお金が海外に流れるんだなと考えて。どれだけ利益を得ても海外に流れるぶんが多くなれば、新人を育てる育成費もなくなって、いいアーティストが出てこなくなるかもしれない。それを避けたいというのはありますね。」

Quick Japan Vol. 139 (2018年), pp.94-96

ジャニーズは、国内の作家に対してはコンペが厳しいという証言もある。その一方で、今年一曲もリリースしていないアメリカ人にはガードが甘いんだなと。結構高い授業料だったんじゃないすかね。

  

'男闘呼組ライブ' by 前田耕陽 & 高橋和也男闘呼組(2020/08/24 動画 公開)   


Team54 Radio(2020年8月24日ライブ配信)21:00〜

そんな彼らの大先輩は、今年、半分だけ再結成。不勉強ながら、高橋和也さんがまさかこんなに歌える方だとは知らず、夢中で最後まで観てしまった。感想の詳細はこちら前田耕陽さんの項をご参照のこと。

 

'What The Future Holds' by Steps (2020/09/18 動画公開) 


Steps - What The Future Holds (Live on The One Show)

 

<おまけ>


A1, 5ive, 911 & Damage Are In The Studio | This Morning

 

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> Half Time ~Boyband / Manband詰め合わせ(前半)~

昨日までは2020年前半戦14組をご紹介。ここらで小休止。Half Timeです。

 

 

 

 

その前に、前半戦を振り返ります(カッコ内はグループの年数(結成年基準))。

    boyband manband
前半戦 1st Round 

NCT 127 (8)

'영웅 (英雄; Kick It)'
SZA & Justin Timberlake (*NSYNC)  (26)
'The Other Side (From Trolls World Tour)'
2nd Round

Jack Gilinsky (Jack & Jack) ft. Don Toliver (8)

'My Love'

Lee Ryan (Blue) (21)

'Mockinbirds'
3rd Round  原因は自分にある。 (3)
'嗜好に関する世論調査'
Human Nature (32)
'Nobody Just Like You'
4th Round  Why Don't We (5)
'Chills'
K-Ci Hailey (Jodeci) (38)
'Jesus Saves'
5th Round

Jack Duff (RoadTrip) (6)

'Bad For Me'

Boyzlife (5)

'You Needed Me'
6th Round

AJR (16)

'BANG!'

SUPER JUNIOR (21)

'2YA2YAO!'
7th Round

Harry Styles (One Direction) (6)

'Watermelon Sugar'

w-inds. (21)
'DoU'

 

BoyzlifeがM1の錦鯉みたいになってますね。当たらずとも遠からず。

 

 

 

 

本日は、本戦には上げられなかったものの、ご紹介しないのは忍びない今年の名作をご紹介。なるべく多く取り上げて、コメントしたいと思います。

 

 

 

 

'ビジネスはパーフェクト'(feat.スチャダラパー) by 香取慎吾(SMAP新しい地図)(2020/01/01 MV 公開) 


香取慎吾_ビジネスはパーフェクト(feat.スチャダラパー) MUSIC VIDEO

年頭一発目にポンと発表。公私問わずこれまでに深く交わった人たちとの共演をMVに封じ込め、「パーフェクト」なビジネスを見せつける香取さん。

彼ら「新しい地図」がSNSをフル活用してくれるおかげで、2019年末から日本の芸能人のYouTuber化が加速した。その影響は当然のことながら、元の所属事務所にも波及し、俺らboyband watcherの目を楽しませることに。感謝してもしきれない。

 

'D.D.' by Snow Man (2019/12/25 MV 公開) 


Snow Man「D.D.」MV (YouTube ver.)

そんな新しい地図の後輩たちの一角、Snow Manは晴れて2020年にデビュー。勢いはそのままに紅白出場も決定。おめでとうございます!

ジャニーさんの遺作とも言える彼らについては、興奮のあまり本ブログでも記事にしてしまったほど。彼ら9人のおかげでジャニーズboybandの現在地がよく見えるようになってきた。将来が楽しみなグループ。 

 

NAVIGATOR (H ZETTRIO Crossover Rearrange) by SixTONES (2020/11/01 MV 公開)   


SixTONES - NAVIGATOR (H ZETTRIO Crossover Rearrange) [VJ Movie]

上のSnow Manと同時デビュー、そしてこちらも紅白初出場のSixTONES。彼らは全く曲に恵まれない・・・だけど、'NAVIGATOR'のこのアレンジは唯一お気に入り。ここまで振り切ってくれると楽しいけど皆ついて来れるのかな。彼らには一刻も早く、傑作'JAPONICA STYLE'を凌ぐ代表曲を。

 

'The Temptations Medley' by The Temptations (2020/07/04 動画 公開)  


The Temptations Perform on the 2020 A Capitol Fourth

紅白といえば懐かしの名曲メドレーだよね、というわけで米国より大御所中の大御所The Temptations。

今年秋には日本でも映画「メイキング・オブ・モータウン」が公開され脚光を浴びたMotownあのビートルズも手本にしたMotown Soundの一部が、当時のメンバーを擁しつつ、いまだ現役であることを知る人は少ないのでは?

   

'HOME;RUN' by SEVENTEEN (2020/10/19 MV 公開)   


SEVENTEEN (세븐틴) 'HOME;RUN' Official MV

セブチは'Left & Right'もいいけど、俺は断然こっち。13人グループという大人数を活かしたダイナミックなステージも楽しい。ラストのミンハオさん(The 8)の鮮やかな大回転も見どころの一つ。

 

'Heart on Fire' by DA PUMP (2020/02/27 MV 公開)   


DA PUMP / 「Heart on Fire」YouTube ver. + Spot

DA PUMPは田中・・・じゃなくて'Fantasista'よりもこっちでしょう。吊り革ダンスはお茶の間を賑わしただろうけど、コロナ禍の外出自粛により電車利用が減ったのは皮肉だった。

2018年のウルトラヒットの貯金がまだまだある様子だし、ソロ活動としてはKENZOさんのPRODUCE 101トレーナー就任が何より喜ばしい。DA PUMPでの満面の笑顔とは対照的な、鬼のようなダンス指導でレッスン生たちを震え上がらせていただきたい。めっちゃ期待してます。

 

'NÃO QUERO IR' (Da Silva Pro News) by Power Boyz (produced by Afro Binda)

 (2020/06/05 MV公開)


Power Boyz '' NÃO QUERO IR '' ( Da Silva Pro News) pro by: Afro Binda

ダンスといえばこちらも見逃せない。たしかNigeriaかCongoだったかのboyband(後で調べときます)。結成当初は6人(くらい)だったのが、結成8年あまり経って残ったのが3人。お名前すら分からないのが口惜しい。

この独特のビート感と手足をバタバタさせる面白いダンス、DA PUMPさんもぜひ取り入れていただきたい。

 

'WAY TO THE GLORY' by Jr.EXILE (2020/11/30 MV 公開)   


Jr.EXILE / WAY TO THE GLORY (Music Video)

あのメンディや白濱さんが脇を固める、才能の詰め合わせみたいな集団GENERATIONS。こんな形でJr. EXILEのトップに君臨するのも、それはそれでサマにはなるけれど、もうこの枠がGENEにとって小さすぎやしませんか。声だけですぐに「あ、片寄さんだ」と分かる虹色ボイス、そこに寄り添う数原大明神の頼もしさ。LDHさんはGENEを子会社化してあげて、あーだこーだ彼らの好き勝手やらせてあげると、アーティスト集団としての彼らのランクがアップするかも。その代わり、RAMPAGEはもうちょっとJr.にいてあげてほしい。 

 

'Rat-tat-tat' by 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE (2020/01/28 MV公開) 


三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / Rat-tat-tat (Music Video)

そんなJr.EXILEの先輩たち。昨年の曲だが、MV公開は今年に入ってから。NAOTOさんが自らのYouTubeチャンネルで盛んに"ゲリラタタ"していたのも今や懐かしい。

 

‘음 (MMM)’ by TREASURE(2020/11/12 MV 公開) 


TREASURE - ‘음 (MMM)’ DANCE PERFORMANCE VIDEO (SPACE SET ver.)

 押し潰されそうな陶酔感。耳と目が喜んで次へ次へと音とダンスを催促する。

この年末まとめでも紹介した'Kick It' by NCT 127に強く影響を受けた曲だと推察するが、それすらも遡り、かつてイケイケだった頃のEXOのダークなサウンドを彷彿とさせる。マシンガンとかドミノ倒しとかのコレオが1つ1つ芸術的で美しい。

 

'君に贈る Bye Bye' by 10神ACTOR (2020/03/03 MV 公開)   


10神ACTOR『君に贈る Bye Bye』Official Music Video 

先日解散を発表した10神ACTOR。一足先に、この国際色豊かなグループからの離脱を発表した坂田さんの卒業曲は、期せずしてグループ本体の解散曲にもなってしまった。

10神(9SP)はこれにて終了、後は各ユニットやソロに分かれるわけだが、密かに期待しているのがTAi。タイ出身のMOTOさんが主導権握ってるのも面白いし、何より'テンカンマイ'は結構気に入って聴いてます。

 

'I Love You' by 筷子兄弟(Chopstick Brothers)(2020/06/01 MV公開)  


筷子兄弟《I Love You》官方高畫質 Official HD MV

アジア繋がりで筷子兄弟。おそらく中国では最古参のmanbandかと思われる重鎮達は、今日も元気にオモシロMVで観る者を元気づけてくれる。MVラストが意外なオチに。

 

'四百擊 (The 400 blows)' by 王源(Roy Wang) (TFBOYS)(2020/07/29 MV公開)  


王源 Roy Wang《四百擊The 400 blows》Official Music Video

こちらはグッと若返って王源(TFBOYS)の佳曲。この気怠げな曲調でこのMVというのも、ありそうでなかった組み合わせで興味深い。王源の綺麗なお顔が見えなくてお嘆きのあなたには、こちらのband ver. MVをどうぞ。いつまでもデビュー当時のまま、少年のままでいることを期待されるのは、なかなか辛そうだ。

  

'Dressed In Brown Eyes' by Hanson (2020/08/28 MV公開) 


HANSON - Dressed In Brown Eyes | Official Music Video

バンドスタイル繋がりでこの三兄弟。HANSONは一時期、ファンクラブ"HANSON.net"でしか楽曲MVをリリースしてくれず、名曲が埋もれてしまった模様。リンクは貼らないが'The Ballad Of Seymour Better Times'とか、適度にヒネくれた曲でとても良かったのになぁ。本ブログではその代わり、公式がリリースした'Dressed In Brown Eyes'を。

 

'二人のアカボシ' by キンモクセイ(2020/08/28 MV公開) 


【LIVE Rec】二人のアカボシ / キンモクセイ

屋上繋がりでこちらも。夏の夕方に、機材を屋上まで運んでセッティング、夜風を背にしながら涼やかに一発録音。キンモクセイ、実は昨年再結成してたんですね。知らなかった。慌てて購入した"ジャパニーズポップス"も爽やかで聴き心地がナイス。

本作'二人のアカボシ'はカラオケのレパートリーなんです。久々に聴けて嬉しかった。往時よりもツヤの増した歌声の伊藤さん。

 

'ひとり (THE FIRST TAKE ver.)' by ゴスペラーズ (2020/02/14 動画公開)


ゴスペラーズ - ひとり / THE FIRST TAKE

一発録音といえば、こちらも今年話題になった"THE FIRST TAKE"シリーズ。その初期にこの名曲を録音してシリーズの格をグッと高めたシブい5人。

村上さんの絶唱もさることながら、そのお隣の黒沢さんのハイノートにも耳を澄ませていただきたい。まさに職人技だ。

 

'My Way (THE FIRST TAKE ver.)' by Def Tech (2020/11/20 動画公開)


Def Tech - My Way / THE FIRST TAKE

"THE FIRST TAKE"といえばこちらも。「そこまでお前は弱くないから」の歌詞に背中を押された人も多かったんじゃないでしょうか(俺もその一人)。

このお二人、パックンマックンと印象が重なるところがある。デビュー20周年を迎えた2020年、二本のマイクの距離が近いと感じるか/遠いと感じるか、二人の目線がよく合うと思うか/離れがちと思うかは、観る人によるんだろう。

 

猫(THE FIRST TAKE ver.)by 北村匠海DISH//(2020/03/20 動画 公開)     


DISH// (北村匠海) - 猫 / THE FIRST TAKE

"THE FIRST TAKE"おすすめ三連発の締めはこちら。DISH//はあまり耳にする機会がなかったけれど、この熱唱を聴いて俄然興味が湧きました。この録音にて北村さん、晴れてレコード大賞優秀作品賞受賞。最優秀賞獲得なるか。

  

'Gravel' by Sergio JR (In Real Life) (2020/09/12 MV公開)


Sergio JR - Gravel (Official Video)

日本のmanband/boybandが続いたので、以下3つは米国から。アイドルオーディション番組"Boyband"の覇者5人で結成されたIn Real Life。彼らの解散は今年1月・・・もう3年くらい前のことのようにも思える。

5人の中で、意外にも早くソロへと飛び出したのがSergio Calderon Jr。ラテンの血を引くギターマンは、スペイン語と英語を折衷した歌詞でboyband歌世界の王道を進む。

個人的には、ヒーロー番組"Power Rangers Dino Fury"への出演を勝ち取ったChance Perezの進路も気になる。

 

'Why Me' by On The Outside (2020/06/12 MV公開)


On The Outside - Why Me [Official Music Video]

その"Boyband"の落選者を中心として集まった5人組On The Outside。昨年から本格始動。この'Why Me'のMV撮影に使われた部屋、どこかで観た覚えがあると思ったら・・・光の具合が撮影に向いてる部屋なのかもね。

 

'On My Chest' by MKY (4th Ave) (2020/02/13 MV公開)


MKY - ON MY CHEST (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

"Boyband"関係者はまだまだ続く。こちらは全員が"Boyband"に参加し落選した4人組4th Ave.、そこからソロへと羽ばたいたギターマンMikey Jimenezの作品。近年ますますマッチョになってきたMKY。MVでは文字通り"On My Chest"を惜しげもなく披露してくれている。

 

'UBA UBA' by OWV (2020/08/30 MV公開)


OWV - 「UBA UBA」Music Video

以下は日本のオーディション番組"Produce 101 JAPAN"から生まれたグループより。まずはOWV。吉本興業のグループとは思えないほど洗練されたサウンド(贔屓目に見過ぎかな・・・)。ジャニーズともLDHともスタダグループとも違うイイ感じを、音とダンスに込めた力作だ。本田さんの苦労がこの一曲で報われたと言ってもいい。

 

'UNIVERSE' by ORβIT (2020/11/01 MV 公開)     


ORβIT「UNIVERSE」M/V (full ver.)

"Produce 101 JAPAN"から生まれたもう一方のグループ。番組の覇者JO1のライバルグループと言っても過言ではないORβIT。

ORβITの強みは数えきれない。

・韓国人メンバーが在籍しているため、韓国語で堂々と歌えること。

カウンターテナーと言ってもいい宮島さんと、ファルセット使いのKim HeeCheon(김희천)の安定感。音域がめちゃ広い。

・プデュ最終回では美しい涙を見せた安藤さんのエース感。彼が真ん中に立つだけでチームの重心がハッキリする。

過去には、オーディション番組の覇者で結成されたWINNERよりも、その敗者が集まったiKONの方が売れた、という歴史もある。3年後にどうなってるか楽しみ。日本人メンバーと韓国人メンバーとの間で変な軋轢が無いといいなぁ。

 

"実家ワンマン" by SKY-HI (AAA) (2020/09/26 ライブ配信)


#SKYHI実家ワンマン -Family Homesession-

そんなKim HeeCheonに秋波を送った、SKY-HIこと日高さんの異色の配信ワンマンライブ。他所の自宅配信があまりに多くなったことから「自宅ワンマン2」を断念、代わりに「実家ワンマン」を敢行したSKY-HI。若き新レーベルの社長は2021年に向けてboybandの結成も予告。頼もしすぎる。

 

'Chocolate' (Spy Ver.) by MAX (CHANGMIN) (東方神起)  (2020/04/13 MV公開)


MAX 최강창민 'Chocolate' (Spy Ver.) @MAX THE STAGE

"Produce 101 JAPAN"でも採用された'Why? (Keep Your Head Down)'東方神起の傑作。その片割れ、MAXことチャンミンさんは今年めでたくご成婚アイドルとして完璧な結婚報告だったとの声も。

 

'OPEN MIND' by WONHO (MONSTA X) (2020/09/03 MV公開)  


WONHO 원호 'OPEN MIND' MV

K-POP繋がりでもう一人。昨年MONSTA Xを脱退したWONHOのソロ一発目。ムキムキの体とアンバランスな童顔。なんでこんなに可愛いのかよ(by 大泉逸郎)。ものすごくテレながら本作の応援方法の解説をする動画は必見(ぜひ日本語字幕で見よう!)。虜になること間違いなし。

 

 

 

 

後半へ続く!