<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 9日めは'UNICEF Won't Stop' by Il Volo vs. '#SpreadLove2020Challenge' by Take 6!
クリスマスムードが一変、世の中は年末モードですね。
東京はコロナ感染者がそろそろ1000人を超える勢いとのこと。例年よりも街の人出は少ないですが、感染収束はまだ先の様子。
本日の先攻boybandは、そんな今年の世界情勢に心を痛めた3人組です。
イタリア出身の若手オペラ歌手たちが歌い上げる''O sole mio'!
'UNICEF Won't Stop' by Il Volo (2020/05/10 動画公開)
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Il Voloメモ
Eurovision Song Contest 2015のイタリア代表だった3人組。先輩Il Divoの背中を追いかけるが如く、"Pop Opera"を世界中に推し進めている。
メガネがトレードマーク、練習熱心なPiero Barone (1993年生)
厳つい見ためと穏やかなテノールのギャップが持ち味、Ignazio Boschetto (1994年生)
世界が惚れるバリトン、イタリアの男前Gianluca Ginoble (1995年生)
3人の歌声は世界を癒せるか。先の見えない世界情勢は予断を許さない。
Il Volo 2020年ビックアップ!
*2019年リリースのベストアルバム"10 Years - The Best Of"を引っ提げたワールドツアーは、今年の1月に終演。済んでのところでコロナ禍の世界的流行を回避。
*他のアーティスト同様、ツアー後は自宅待機でたびたびリモート収録の3人。本作'UNICEF Won't Stop' (''O sole mio')はその中の1つ。ハッシュタグ#unicefwontstopの参加作みたいだけど、主だった歌手では他にはCherしか見つからなかった・・・自宅待機中のファンを楽しませるためであろう、結成10周年記念番組を自らのYouTubeチャンネルに気前よく丸ごとアップロード。これを観ればIl Voloの現在地が分かる。
*その他には、今年7月の巨匠Ennio Morricone死去についてコメントしたり、Formula 1の開会式で国歌歌ったりしたようだ。結成10周年の記念インタビューではグループキャリアの中での3大イベントとして以下を挙げている。
・'We Are The World 25 for Haiti'への参加 (2010年)
デビュー直後に'We Are The World'ってなんかすごいな・・・
続いて後攻manbandは、そんな'We Are The World 25 for Haiti'とも縁のあるグループ。
神がかったアカペラは、結成40年を経てもなお、他の追随を許さない!
'#SpreadLove2020Challenge' by Take 6 (2020/05/13 動画公開)
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Take 6メモ
アカペラ業界で彼らの名を知らぬ者はいない重鎮中の重鎮。Grammyの常連であり、あのBoyz II Menも彼らを師と崇めるほど。
筋トレでムキムキ、体幹トレーニングも欠かさないfirst tenor、Claude V. McKnight III(1962年生)
Grammy常連のfirst tenor、Mark Kibble(1964年生)
母君もレコード歌手だったsecond tenorのDavid Thomas(1966年生)
'This Is It' by Michael Jacksonの低音コーラスは実はこの方、bassのAlvin Chea(1967年生)
以上のオリジナルメンバーに、
Mervyn Warrenと入れ替わりに加入した、Markの弟君であるsecond tenorのJoel Kibble(生年不詳)
Cedric Dentと交代で加入したbaritoneのKhristian Dentley(生年不詳)
が加わり織りなす、男声6声の分厚いコーラス。問答無用、聴けば分かる。
Take 6 2020年ビックアップ!
*Grammy関連では、今年、"Best Arrangement, Instruments and Vocals"部門でJacob Collierとの共作'All Night Long'が見事受賞。Jacobの受賞スピーチにはTake 6へも感謝の意。Jacobいわく、Take 6の全てのレコードから学んできたとのこと。
*本作'#SpreadLove2020Challenge'は、彼らの名作'Spread Love'の2020年版。やけに動画編集が冴えてるな・・・と思っていたら、とある教会のvirtual massの冒頭にもご登場。'Family of Love'、'Quiet Place'の計2曲を披露。ぜひヘッドホンまたはイヤホンでお楽しみいただきたい。ちなみに向かって右上2人がfirst tenor、左列がsecond tenorで、右下がbaritone、真ん中下がbassです。お顔と名前はこちらの記事をご参照のこと。
*たった今、アップロードされた'O Holy Night'。時差の関係でまだ米国はクリスマス。静かな夜に豊かな6声+1声を味わえる最高の贅沢。
ちなみにTake 6のOB、Mervyn Warrenは、'We Are The World 25 for Haiti'の指揮者の1人だったみたいですね(他の2人はQuincy JonesとLionel Richie)。さすがのビックネーム。
明日はグッと若返った華やかな対決となります。お楽しみに。