<TAKE THAT> Ronan Keating、JC Chasez、Alfie Boe…"The Crooner Sessions"から読み解くGary Barlowの人脈
The Crooner sessions coming soon
— Gary Barlow (@GaryBarlow) March 17, 2020
YouTube playlist of the sessions: https://t.co/GxoUo7SCVO
— Gary Barlow (@GaryBarlow) March 18, 2020
— Gary Barlow (@GaryBarlow) March 18, 2020
"Crooner"とは、囁き声で歌う人、という意味らしい。要は昨今のコロナ禍と掛けているのだが、日替わりゲストの豪華さ、意外さに興味を惹かれ、週末のこのタイミングでまとめてみようと思った次第。
ついでにGary Barlowの交友録にも思いを馳せる。
2020/03/18 (Wed) *1 🇬🇧Gary Barlow (solo)
When I Say Goodbye | The Crooner Sessions #1 | Gary Barlow
Gary Barlowのおそらくオリジナル曲、'When I Say Goodbye'で開幕したThe Crooner Sessions。歌詞の断片からはGazの辞世の曲のようにも聴こえるが、ここはもう少しボジティブに、「友よ、また会おう」というメッセージと捉えたい。こういう湿っぽい、時が止まったかのような自作曲をエモーショナルに歌わせたらGazの右に出るものはいない。
現在のところ、本セッションでGazのソロはこの一曲のみである。
2020/03/18 (Wed) with 🇮🇪Ronan Keating
Baby Can I Hold You | The Crooner Sessions #2 | Gary Barlow
最初のセッションには親交の深いRonan Keating (Boyzone)が登場。一緒にチャリティで山登りしたり(させられたり)、楽曲を提供したりする旧知の仲。BZ解散後の共演はこれが初になるんじゃないかな。曲は'Baby Can I Hold You'。BZの1997年のカバー曲であり、後にRonanもソロでカバーするほどのお気に入り。
初めてのセッションで試行錯誤のGaz、顔面が近づいたり遠ざかったり。一方、余裕のRonan、おそらくスキー焼け?のゴーグル跡すら美しい・・・
2020/03/19 (Thu) with 🇺🇸JC Chasez
Back For Good | The Crooner Sessions #3 | Gary Barlow
世界中の*NSYNCファンを驚異の渦に巻き込んだと思しきセッション。大西洋を越えたJC Chasezとの'Back for Good'。JCの方が後輩で年下なので妥当な選曲。冒頭でお手手ひらひらさせるGazが可愛すぎる。
フルコーラス、聴きたかったなぁ・・・
ちょっと茶化したこともあったが、ご両人の活躍ぶりはこのブログを続ける原動力になっている。しかし果たして、どんな人脈でこのセッションが実現したかはやっぱり謎である。
まさか、生きてる間にGary BarlowとJC Chsezの共演が観れるなんて・・・コロナ禍も捨てたもんじゃないな。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) March 20, 2020
というかGaz、お外に出回れた時よりも引きこもってる時の方が外交的なのはなんでなの。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) March 20, 2020
2020/03/20 (Fri) with 🇬🇧Alfie Boe
Don't Stop Me Now | The Crooner Sessions #4 | Gary Barlow
テノール歌手Alfie Boeとのセッション。曲は'Don't Stop Me Now' by Queen。この二人は'Sing' (2012年)で共演したらしく、その翌年末のカウントダウンライブではまさにこの曲で再共演。
2020/03/23 (Mon) with 🇬🇧Jack Savoretti
Candlelight | The Crooner Sessions #5 | Gary Barlow
同郷のシンガーソングライターJack Savorettiと。曲が新譜'Candlelight'であることから察するに、Jackは「お客さん」扱い。干支一回りも歳下の歌手のオリジナル曲を歌うGazってかなりレア。
2020/03/24 (Tue) with 🇬🇧Beverley Knight
I Knew You Were Waiting | The Crooner Sessions #6 | Gary Barlow
女性初登場はGazと同世代のソウルシンガーBeverley Knight。彼女に多大な影響を与えたAretha Franklinと、英国boybandの大先達George Michael (Wham!)のデュエット曲'I Knew You Were Waiting' (1986年)のカバーだなんて、なかなか気が利いている。Beverleyさんの第一声がまるでCD音源のように正確かつパワフルで驚く。Gazのグラサンはもちろん、George Michaelへのリスペクト。
女性シンガーとのセッションが少ないなぁ・・・とは思うも、Gazも奥さんいるし、ライブチャットで男女の長話もなんだし、そこはやはり世間体というか。マンツーマンセッションの意外な弱点。
2020/03/25 (Wed) with 🇬🇧Rick Astley
Together Forever | The Crooner Sessions #7 | Gary Barlow
さぁ、大先輩です、Rick Astley。TTのOdyssey Tourでサポートアクトを務めていただいたご縁も。曲は'Together Forever'。
この二人の初共演はX Factorかな。どっちもメチャ若い。
若い頃はそうでもないのに、近年のRick Astley、Phil Burton (Human Nature)に激似。
2020/03/26 (Thu) with 🇬🇧Tim Rice-Oxley
Somewhere Only We Know | The Crooner Sessions #8 | Gary Barlow
Tim Rice-Oxley (Keane)とのセッションは'Somewhere Only We Know'。Timにピアノ弾かせてGazから歌い始めるスタイル。
2020/03/27 (Fri) with 🇬🇧Olly Murs
Shine | The Crooner Sessions #9 | Gary Barlow
X Factor aluminiの顔と言ってもいいOlly Murs。本セッション開幕当時、真っ先に俺の頭に思い浮かんだのがこの二人の絵だった。そりゃ、気兼ねなく'Shine'を託せるわ。
着たり脱いだり付けたり外したり、七変化の大サービス。明らかにライブセッションのように見えないのはOllyが初めてかな。壁面のタイポグラフィーに"TAKE THAT"が無いのはOllyの粋なところ。
'Shine'って、厳密に拍に合わせて歌わないと、途端にヘタに聴こえてしまう、ということが良く分かる。編集の具合でOllyの歌唱もちらほらそういう箇所が。
こんなこと書くと気を悪くする人もいるだろうが、昨今のコロナ禍、'Shine'の歌詞と重なるところがありすぎて、今さらながら歌詞を再読したりしている。遠くにありて想う人を歌った名曲。
2020/03/28 (Sat) with Alex君
Let Me Go | The Crooner Sessions #10 | Gary Barlow
週末のイレギュラー回はGazのソロ曲、'Let Me Go'のセルフカバー。ピアノずるずる引きずる曲。この曲のリリース当時はまだグループも絶好調で、おまけにソロもギラギラしていたから、独特の味があってクセになる聴き心地なのである。
冒頭のバスドラでちょっと不安になるが、最後まで聴くとなぜGazがAlex君の動画をチョイスしたかがなんとなく分かる。やっさし〜い♡
2020/03/30 (Mon) with 🇮🇪Shane Filan
Right Here Waiting | The Crooner Sessions #11 | Gary Barlow
週明けてShane Filan (Westlife)。TTとWestlifeって意外に接点が無いんだよなぁ。Westlifeの2019年の復活劇は、まんまTT4の2006年をなぞっただけなので、言い方は悪いが2020年のWL、若干息切れ気味である。
歌い出しから最後まで、どこまで行ってもShaneの色。名曲'Right Here Waiting'であろうが、先輩Gary Barlowにエレピで伴奏させようが、そんなの関係ないのである。お見事。
ただ、どうせなら、Richard Marxが良かったなぁ・・・と思うのは贅沢か。Westlifeも名曲いっぱいあっただろうに。
2020/03/31 (Tue) with 🇦🇺Jason Donovan
Too Many Broken Hearts | The Crooner Sessions #12 | Gary Barlow
誕生日をお祝いしちゃうほど仲が良いJason Donovan。曲はナン・・・じゃなくて'Too Many Broken Hearts'。
普段着のセッションとは言え、さすがにAppleのイヤホンマイクって・・・Gazも、Jasonパイセンには何も言えなかったんだな・・・
2020/04/01 (Wed) with 🇬🇧Katherine Jenkins
The Prayer | The Crooner Sessions #13 | Gary Barlow
2人目の女性シンガーはKatherine Jenkins。彼女の5枚目のアルバム"Rejoice"にGazは2曲提供したんだとか。しかし今回は'The Prayer'でセッション。この曲も上のBeverley Knightの時と同様、デュエット曲なのね。初めて聴いたけど良い曲。
2020/04/02 (Thu) with 🇬🇧Howard Donald
Amazing | The Crooner Sessions #14 | Gary Barlow
ついに・・・人脈が尽きたか(←失礼)。というわけで皆さんお待ちかねのHowardおじさんタイムである。
にしてもアルバム"III"から選曲するとは・・・シブすぎる。こんな曲があったこと、すっかり忘れていた。この間の'Love'といい、このアルバムにはまだまだTTのこだわりが眠っているような気がする。
2020/04/03 (Fri) with 🇬🇧Matt Lucas
Baked Potato | The Crooner Sessions #15 | Gary Barlow
ついに・・・人脈が尽きたか(←失礼×2)。というのも、割とこの2人は天敵(?)のようにも思えたから。
Dawnと私がCheshireを去ることを決めてから数週間後、座ってBritsを観る気になった。テレビをつけて、さて最初の賞は?Little Britainどもがやってきて、 私は「オーノー、ノー、止めて、ノー」。で、誰が獲ったと思う?そう、だから彼らは私やHowardみたいな格好をしてたってわけ。そして彼はスピーチの中で私に触れていたよ。テレビを切った。このことは消えてくれない。バンドを去ってから10年過ぎた。私はお笑いネタの只中だ。終わることはない。そこで思ったのは、外に出る方がまだマシだってこと・・・
("A Better Me" by Gary Barlow, pp. 54 to 55)
で、この時のBrits Awardの様子がこれ*2。スピーチでGazにメンションした「彼」が、このMatt Lucasですね。このセッションは2人の雪解けを意味するのかもしれない。なお、相方のRobがDavid Walliamsと昵懇の仲なので、GazはMatt Lucas師を召喚する他なかったわけである。
Matt師、上のRick Astleyとも'Baked Potato'を熱唱。荒ぶるチャリティ魂。
2020/04/04 (Sat) with 🇬🇧Wayne Woodward
Everybody Loves Somebody | The Crooner Sessions #16 | Gary Barlow
思わぬ3人目の参加にほっこり。Wayne Woodwardは"Britain's Got Talent" (Series 10, 2016)の2nd Place。'Everybody Loves Somebody'はDean Martinがオリジナル、Frank Sinatraもカバー。Wayneのカバーはおそらく後者を意識したもの。
このセッションを観ていると、デビュー前は散々歌ってきたであろうスタンダードを、プロになった後のGazがほとんど歌わなくなった理由がなんとなく分かる。
2020/04/06 (Man) with 🇬🇧JLS
Back For Good | The Crooner Sessions #17 | Gary Barlow
4週目の始まりは、復活してまもないJLS。ありがたやありがたや。向かって左からMarvin Humes、JB Gill、Oritsé Williams、Aston Merrygold。ソロはAston、Marvin、ブリッジソロがJB。なぜこの選曲だったかはラストでわかる。なるほどね。3人以上となる初のセッション。画面が被ることを厭わなければこんなのも可能。だが、(タイミングも含め)5人の声を混ぜるのには結構苦労している様子。特に後半。
こんな感じで、週の初めはboyband繋がりになってくれると嬉しい。今のところ、一週目がRonan Keating (Boyzone)、三週目がShane Filan (Westlife)。
JC Chasezの時と同じ選曲なのに、なんでこっちはフルコーラスなの(←根に持っている。)
2020/04/07 (Tue) with 🇬🇧Tony Hadley
Somebody To Love | The Crooner Sessions #18 | Gary Barlow | #StayHome #WithMe
火曜日はGazより一回り上の世代のTony Hadley (Spandau Ballet)とセッション。曲は'Somebody to Love Me'。Queenからの選曲はAlfie Boeに次いで2回目。
お小遣いで初めて買ったレコードはOttawanの"D.I.S.C.O" - 1980年のクリスマスで、10歳の誕生日の前のことだった - そしてそれに引き続き、Adam Ant ('Ant Rap')、Depeche Mode、Spandau Ballet、Duran Duran。私が後にリアルFradsham*3 New Romanticになったのも驚くには当たらない。
("My Take" by Gary Barlow, p. 6 (paperback version))
憧れのSpandau Ballet曲でも良かったはずだが、グループを脱退したTony側の事情もあったのだろう。GazのNew Romanticぶり、ちょっと聴いてみたかった。
2020/04/08 (Wed) with 🇬🇧Becky Hill
I Wanna Dance With Somebody | The Crooner Sessions #19 | Gary Barlow | #StayHome #WithMe
週の中日は女性デー。Becky Hillとのセッションは'I Wanna Dance with Somebody' by Whitney Houston。2人は共作もしたらしいけど(概要欄より)、それがどの曲かは分からなかった。
ナチュラルメイクのBecky Hillもまたカワイイ。そうか、女性シンガーの場合、メイクやライティングにも気を遣わないといけないのね。
2020/04/09 (Thu) with 🇬🇧Cliff Richard
We Don't Talk Anymore | The Crooner Sessions #20 | Gary Barlow | #StayHome #WithMe
ここで御大登場。Cliff Richardの名前、Gazの自伝のどっちかに出ていた気がするけどパッとは見つけられなかった。'We Don't Talk Anymore'はCliffの1979年の代表曲。
2020/04/10 (Fri) with 🇬🇧Brian May
Get Back | The Crooner Sessions #21 | Gary Barlow | #StayHome #WithMe
この共演は正直驚いた。どちらかというとAdam Lambertが出てくるのかなぁ、と予想していたから。
Queenの曲じゃなくて、あえてBeatlesというところもなんかヒネっていてイイ。本人が演りたい曲を演ればイイじゃない。
Gazと次に共演して欲しい人は・・・なんて、あえて呟くまい。人選を素直に楽しもう。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) March 20, 2020
しかしまぁ、JC Chsez (*NSYNC)なんて、シブいとこつくよなぁ。脱帽。ほとんど全くと言っていいほど縁が無いはずなんだけどね。
前言撤回。ここまでまとめてきたご褒美として、人選予想をさせて下さい・・・
本命:🇬🇧Eliot Kennedy(Gazの戦友)、🇬🇧Mark Owen(切り札)、🇬🇧Ed Sheeran(フットワークが軽いので)、🇬🇧Ant & Decのどっちか(友達だから)、🇬🇧Jeff Lynn (ELO)(顔馴染みの先輩)
対抗:🇺🇸Donny Osmond(現役の大先輩)、🇬🇧Sir Elton John(頼み込めば出てくれそう)
大穴:🇬🇧David Walliams(難しいかな)、🇬🇧James Corden(忙しいだろう)
本命予想はちょっと予想の範囲内過ぎて面白味がないね。これを越える人選とサイコーのセッション、頼みますよ。
*1:以下、YouTube動画のリリース日は現地に合わせます。
*2:しかし、ここからRobbie Williamsはキャリアのドン底を迎え、それを救ったのがTT4だったりするので、それを踏まえて観るとこのBrits Award 2005の様子も大変趣深い。回る因果は糸車。
*3:FradshamはGary Barlowの出身地。