Bon Bon Boyband ! Man Man Manband !

海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 11日めは'Us' by Princes to Kings vs. 'All Together Now' by OK Go!

2020年ピックアップも残すところあと4回。

 

 

 

 

今週は2020年最終週。お勤めの方も、お休みの方も、最後まで楽しんで下さい。

 

 

 

 

さて、先攻boybandは、今年も新曲をリリースしてくれました。すっかり年末まとめの常連に。

 

 

 

年を追うごとに進化する英国の若き三兄弟といえば!

 

 

 

 

 

'Us' by Princes to Kings (2020/04/18 MV 公開) 


Princes to Kings - Us (Official Music Video)

 

 

 

 

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Princes to Kingsメモ

Darren Everest (The Overtones)がmanagementを手がける三兄弟バンド。

ギターの腕前がメキメキ上達しつつあるJosh Pile (lead guitar、1999年生)、

ドラムの出番が少なくなって若干不安な、タレ目が可愛いFinn Pile (drums & Percussions、2002年生)、

作詞作曲も板についてきた、末弟だけどパワフルな活躍ぶりのZac Pile (vocal & base guitar、2005年生)

主にTwitterInstagramでカバーソングを精力的に公開している。 

 

 

 

 

Princes to Kings 2020年ピックアップ!

*2020年はPrinces to Kings大躍進の年だった。毎年一曲ずつのリリースだったので、上の'Us'のみでも上出来だったが、その後、ファミリービデオ調の和やかなMVにホッとする'Ruin Our Movie'、レーベルメイトのRamziが作曲に参加した'What If You Were Mine'、現代風のアレンジが楽しい'Him'と計4曲もお披露目。このペースだと、来年アルバムを出す可能性、大いにあるな・・・

*才能溢るる彼ら。特に末弟のZacは"The BBC Young Composer Competition 2020"のThe Lower Junior Division (12-14 years old)にて見事受賞。おめでとうございます。一応、彼らの楽曲は"Princes to Kings"名義なのだけど、実質的にはZacが作詞作曲を担ってるということなのかな。今更ながら、この三兄弟を見出したDarren Everest (The Overtones)の見識に恐れ入るばかり。彼らはもっと化けるよ。

*ただ、4曲通して聴くと分かるが、ドラムが全て打ち込み・・・つまりドラマーFinnの活躍の場が極端に少なくなっている。Zacの歌声は申し分ないし、Joshのギターの腕前はプロデューサーのお眼鏡に叶っているようだが、アレンジの傾向からしてFinnはコーラスしか出番がない。JoshとZacの成長が著しい為、あえてこのアレンジを選んでいるとも言えるかもしれない。

これが三兄弟boybandの難しさ。たとえ血が繋がっているとはいえ、各メンバーの進化が一様とは限らない。HansonJonas BrothersAJRがいかに化け物三兄弟だったかがわかる。"Princes to Kings"が描かれたバスドラは絵になるけれど、まだ若いうちに、Finnは担当楽器を増やした方がいいかもなぁ。アナログシンセとか似合いそうな気がするけどどうでしょう。

 

 

 

 

続いて後攻manbandは、凝りに凝りまくったMVで観る者を毎回アッと驚かせるテクニシャンたち。

 

 

 

リモート収録でその持てる技術を遺憾無く発揮したグループといえば!

 

 

 

 

'All Together Now' by OK Go (2020/05/13 動画公開)  


OK Go - All Together Now (Official Video)

 

 

 

 

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OK Goメモ

予想外な角度から攻めたMVが、毎回世界中でバズりまくりのUS Indierock band。

物静かでチャーミングなドラマー、Dan Konopka (1974年生)

フロントマンでありバンドの広報でもあるDamian Kulash (1975年生)

ツインボーカルの片割れ、お髭のTim Nordwind (1979年生)

演奏中も無表情、クールなテクニシャンAndrew Ross (1979年生)

アルバム"Hungry Ghost"のリリースからはや6年。世界中が彼らの新譜を待っている。

 

 

 

 

OK Go 2020年ピックアップ!

*2020年は本作'All Together Now'のみ。本作は、リードボーカルのDamianが家族でCOVID 19に感染し、そこから全員が回復したことがきっかけとのこと。この曲の収益は、治療費を払えない人たちを支援するNPO "Partners in Health"に寄付される(INROCK 2020 July, Vol.439, p.43)。彼らの居住地がいまだコロナが猛威を奮う西海岸ということも気に留めたい。

MV後半の曲・映像の畳み掛けと、意表をつくラストが胸を打つ傑作だ。Damianの声がややカスレ気味なのがやや気になる。

*そんな病禍より前に彼らが取り組んでいたプロジェクト"OK Go Sandbox"。ジャンルは違うけれども、今年引退を表明した小林賢太郎氏や、ピタゴラスイッチでお馴染みの佐藤雅彦氏を想起させる。これまでのOK GoのMVを題材にした教育プロジェクトらしいけれど、いささか気負い過ぎかな・・・

直近の'Art of Circular Motion'も言わんとすることは理解できる。楽曲演奏と、ペンキを垂らすアクションペインティングは、偶然性が作用する制御不能な芸術である点で共通しているとも言えるけど、後者が興味深い試みかと言われると・・・こんなアナログ寄りにするよりも、デジタルな試行錯誤が見てみたい。その方が彼らにとってもチャレンジングでしょう。

*ただ、そんな"OK Go Sandbox"からも彼らの裏側を垣間見ることができる。例えば、子どもたちとの意見交換会"#Ask OK Go"では、子どもたちの質問;「MVのミステイクはどのくらい?」「火薬の量は?」「"OK Go Sandbox"の名前の由来は?」「どんな数学・科学を使ってるの?」「'Upside Down Inside Out'のMVでの無重力はどうやったの?」にメンバーが真摯に答えている。

 

 

 

 

今回の対決テーマは「団結」・・・とかにしたかったけど、よくよく聴くと'Us'はヨリを戻そうとする歌だしなぁ。なんか違う・・・

 

 

 

 

明日は、今年のコロナ禍で最も気の毒(?)だったグループからスタートです。お楽しみに。