Bon Bon Boyband ! Man Man Manband !

海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 4日めはカムバック対決!'Chills' by Why Don't We vs. 'Jesus Saves' by K-Ci Hailey (Jodeci)!

さぁ、2020年まとめも4日めに入りました。

 

 

 

 

前半戦(7日間)の中日は、例年通り日曜日です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

こたつでミカンでも剥いて、ゆっくりと楽しんでいってください。

 

 

 

 

そんな年末の日曜日にぴったりな、ふわりと幻想的な曲が、本日の先攻boybandの年頭リリースでした。 

 

 

 

彼らの不在は寂しかったが、見事戻ってきてくれました。US boybandの数少ない精鋭たち!!

 

 

  

'Chills' by Why Don't We (2020/01/06 MV 公開) 


Why Don't We - Chills [Official Music Video]

 

 

 

 

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Why Don't Weメモ

「一緒にやんない?」をグループ名に持つ、元々ソロアーティストだった5人のティーンが自然発生的に集まってできた音楽集団。甘いルックスとオシャレさんな身なりに油断していると、競い合うように今なお上達する歌唱力と絶妙なコーラスワーク、そしてそれらを巧みに演出する音と映像の魔法にたちまち虜になっちゃう。メンバーは、

抜群のルックスを持つ一人のbaseball jocks、復活後はパーマをかけてますます男前に磨きがかかったJonah Marais (1998年生)

ハイスクール時代は実生活の煩わしさとSNS上の賞賛とのギャップに悩んだ苦労人、近年は肉体改造に余念のないCorbyn Besson (1998年生)

"American Idol"での挫折から復活、second chanceを見事モノにし、hiatus明けはこちらも逞しくなった万能の人Daniel Seavey (1999年生)

驚きの結婚からあっという間に一児のパパへ、ヘアスタイルは前のヤキソバヘアに戻しちゃったJack Avery (1999年生)

うら若きSNS Starにして皆のイジられ役、ワークアウトで培った二の腕も逞しいZach Herron (2001年生)。

突然の隠遁は予想外だったworldwide boyband、常に先手必勝で攻めまくる彼らに今後も要注目です。

 

 

 

 

Why Don't We 2020年ピックアップ!

ワーカホリックだった昨年とは打って変わって、スロースターターだったWDW。この幻想的な'Chills'を年頭にリリースして、後はスキー三昧昨年とは異なりちゃんと5人で参加・・・と思っていたが、動画のコメント読むとZachは今年も不参加だったとのこと。スキー苦手なのかね。Jonahの黄色のスキーパンツが前回と同じなのが微笑ましい。

 

*と、元気なスキー動画に心和んでいたところに、突然のhiatusの報せ。まぁ、結構力作揃いだった2019年のラインナップが、ファン以外の層になかなか浸透しなかったのも事実なので、このままシングルを乱発しても疲弊していくだけだったろう。アルバムも出したことだし、この辺でちょっと力を蓄えて、なんならプライベートを優先させてカムバックして欲しいと願っていた。ただ、2018年、2019年と彼らのライブに運良く参加でき、名付けて"Jonah Marais浴び"を堪能してきた俺としてはなんとも寂しい年に。

 

*すると願いは通じるもの。コロナ大流行の第一波、第二波の災厄を奇跡的に潜り抜け、人類がコロナに対抗できる叡智を結集させつつあった第三波直前に復活。インタビューによると、当初は「(2020年の)5月くらいにはアルバムを出して、9月にツアーに出る」という予定だったらしく*1、こんな長い隠遁生活になるとは予想外だったとのこと。

しかし満を持してリリースした' Fallin' (Adrenaline)'は、うーん・・・INROCKのインタビュー記事では'Black Skinhead' by Kanye Westのビートをサンプリングしたらしいけど、こういうダークな浮遊感を持つサウンドが主戦場のboybandは既にいるので、彼らとうまく差別化する為にも、もう少し肩の力を抜いてはいかがか、と思う。俺が元々惹かれていた、WDWの視線の高さ、ハイコンテクストな歌世界はここに留まる事なく、今後まだまだ広がるはず。その予感は、ギリシャ彫刻のようなJonahの上半身が拝めるMVの'Lotus Inn'、既に夏に収録を済ませたと思しきMVの'Slow Down'からもヒシヒシと。彼らの楽曲は映像と共に味わうべし。

 

 

 

 

 

続いて後攻manbandは、ずっとこの企画で取り上げたかった大御所の帰還。

 

 

 

 

敗れざりしスターの行く手にはいつも、神の導きがありました。

 

 

 

 

'Jesus Saves' by K-Ci Hailey (Jodeci(2020/07/31 MV 公開)


K-Ci Hailey – Jesus Saves (Official Video)

 

 

 

 

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Jodeciメモ

信心深い2組の兄弟、Hailey BrothersとDeGrate Brothersが出会って生まれたR&B manband。その後に数多湧き出る有象無象のコーラスグループのお手本であり大先達。近年ではアニメの主題歌に名曲'Freak'N You'が採用されたことでも話題になりました。や、ホント、この曲だけじゃないのでもっと広く聴かれて欲しいグループなんですよ、Jodeciは。

コブシを効かせたバリトンボイス、グループのフロントマンK-Ci Hailey (1969年生)

この人がいなきゃTimberlandもMissy Eliotも日の目を見ず、果てはJustin Timberlakeもソロで爆発しなかったであろう名伯楽DeVanté Swing (1969年生)

お兄ちゃんと対照的なテノールは単なるコーラスに留まらない世界観へと誘うJoJo Hailey (1969年生)

グループのビジュアル担当はこの2020年末に突如復活、往年のカッコよさは変わらないMr. Dalvin (1971年生)

グループとしての復活はちょっと無理めなJodeci、でもメンバーの復活はマジ嬉しい。New Edition的なコワモテとGuy的なヤンチャさとTake 6的な巧みさとAii-4-One的な温厚さの、ちょ〜ど中間に位置する七色のグループカラーで、またいつか世界をあっと言わせて欲しい!!

 

 

 

 

Jodeci 2020年3大ニュース

*まずはK-Ci。せっかくだから'Jesus Saves'のMV冒頭をざっと訳しましょうか。意訳御免。

K-Ci Hailey、ノースカロライナはモンローの、裕福ではない家に育つ。教会に育てられ、ゴスペルを歌い始めたのは8歳のころ。ちょうど12歳の時、"Little Cedric and the Hailey Singers"の一員として、大好きなゴスペルソング'Jesus Saves'(神は救いたもう)をレコーディングする。 

彼は「歌の発電所」となって行き、世界的にマルチプラチナセールスを上げるグループJodeciK-Ci & JoJoの中で名声を高めるに至る。

しかし、彼の全ての成功には負の側面が。

アルコール依存症に苦しめられたのだ。

R&Bキャリアの栄誉が影を潜めるにつれ、病が彼のフロントシートを占めるに至った。

(サイレンの音)

依存症との長い戦いの後、彼はついに禁酒を誓った。

健康的な生活と、音楽キャリアへの帰還は軌道に乗っていた・・・予期せぬ展開が彼の生命を脅かすまでは。

「お名前は?」

「わかんない。」

「(今年は)何年?」

「(聞き取れない声)」

「いえ、違います、(今年は)何年?」

2018年、彼は突発性脳梗塞に見舞われた。医師の診断は希望的なものではなかった。つまり、歩行や発話ができるまでに少なくとも6ヶ月はかかるだろう、そして普通の生活やキャリアに戻れる見込みは低いだろう、と。

もう二度と、レコーディングし、パフォーマンスすることはできないようにみえた。

神への信心を通じて、彼は完全回復を信じた。

奇跡的にも、語るより先に、彼は再び歌う。

その始まりの曲は、"Jesus Saves".

「誰が私に不可能を説こうとて、神は告げる。私ならできる、と。」K-Ci Hailey

 

近年のK-Ciがシラフだったとは知らなかった。もう50代だものね。そりゃさすがにそうか。穏やかな生活の中で突如彼を襲った悲劇。そして立ち上がるK-Ciのド根性。ファンとしても彼のコブシが回りまくったゴスペルを聴けるのは嬉しい。流行りではないということもあるけれど、こんなにパワフルで粘っこいボーカルを聴くのはホント久しぶり。自然に口元が緩んでしまう。太陽の光のような節回し。

 

主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。

エレミヤ書29章11節 

 

そして御子息、Devin Haileyのなんとも育ちの良さそうなお顔立ち。どちらかというと伯父さんJoJoの方に似ている気が。

 

*お次はそのJoJo Hailey。こちらも2020年早々に'Special'をリリースし、ますます丸っこくなったお顔と、実兄にも増して元気なお姿を公開してくれた。それにしても、アフリカ系アメリカ人男性シンガーのMVにほぼ必ず登場するお姉さん方はなぜこんなに若いのか・・・同世代の女性がfeatureされることってほとんど無いのよね。

 

*最後はまとめてDeGrate Brothers。なんだかんだコンスタントに活動中のMr. Dalvinは2020年末に'Good Timez (ft. Tali)'をリリース。このサウンドのなんとも言えない心地よい浮遊感が、上の2人よりも往年のJodeciに似ている気がする。だがしかし、このMVのお祭り感は気になるところ。コロナ対策万全で撮影に臨んだと信じたい。

お兄ちゃんのDeVanté Swingは消息が掴めない・・・・

 

 

 

 

今回は「カムバック」対決。WDWがカムバック前、K-Ciがカムバック作。

 

 

 

 

よく見ていると、MVの中にも共通点があったりします。わかりやすいので探してみてください。

 

 

 

 

明日もお楽しみに。

*1:INROCK 2020 November, Vol. 443