週末で時間もあるし、そろそろGary Barlow (TAKE THAT)の話がしたい。実は彼の魅力について、ずっと呟きたくて堪らない日々だった。今からのツイートで、彼を知っている人がより彼のことを好きになり、彼を知らない人が少しでも多く彼に興味を持ってくれると嬉しい。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
Gary Barlowについて、皆さんどんな印象をお持ちだろう。TAKE THATのcaptainにして無類のsong writer、ダンス苦手な反面、近年はフィットネスに目覚め始めたおじさん、ってとこかな。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
俺は、歌手かつ作曲家GaryBarlowの最大の魅力は、「曲中における時間の操り方」にあると思う。近くにある時計の秒針を見て欲しい。1、2、3、と秒針が進んでいく。Gazの音楽世界では、この時間間隔がとても長いか、あるいは全く時が進まないのだ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
例えば"Back for good"。自分を置いて立ち去った彼女を、喫茶店の隅でウジウジ想い続け、ヨリが戻ることを願うだけの歌。例えば"Patience"。自分に言い寄る女の子に、昔の失恋の痛手が癒えるまでそっとしておいて、と拒み続ける歌。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
例えば"Pray"。これなんか、ひたすらprayしてるしかない時間。こんな風に、GaryBarlowがヒットを飛ばしてきた曲たちは、どの曲世界の時間も、淀んでなかなか進まないのが特徴的。ようするに、ウジウジした曲を作るのが大得意な人なのだ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
そして、Gary Barlowの曲世界を飾る優れたMVは、そんな彼にしかない個性を見事に表現している。先の2曲を例にとろう。"Back for good"のMVは、大雨降る駐車場がテーマ。メンバーは皆、降りしきる雨の中を愉しげに踊る…あれ、でも何か変じゃないか。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
"Back for good"のMVで、オープニングと、Markと並んだ2つのカット以外、Gary Barlowは全く「濡れていない」。他の4人は、凍りつくような寒い雨の中、ぐしょ濡れで踊り狂っているというのに。これは何を意味するか…そう、キーワードは「時間」だ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
"Back for good"のMVでは、小野小町を引き合いに出すまでもなく、雨が時間の喩えになっている。他の4人が明らかにこの曲とは違うリズムで、激しい時の雨にさらされてぐしゃぐしゃになる一方、Gary Barlowだけは降りしきる時を免れ、曲世界を淡々と紡いでいく。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
"Patience"のMVはもっと分かりやすい。このMVでは「マイクスタンドのコード」が時間の喩えになっている。他の3人が、かつてバラバラに過ごしてきた「時間」をズルズル引き摺り、時には足を取られながら、大サビの岩場に集まる。しかし一方、Gazはというと…
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
そう、"Patience"のMVでは、Gary Barlowは前半、ほぼどアップで、マイクスタンドすら見えない。後半の岩場も正面から歩くカットだけで、「時間」を引き摺ることなく曲世界を締めている。この曲でも、彼の「時間」はほぼ、止まっている。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
Gary Barlowのソロ曲、"Forever love"なんかもう、例に出すまでもない。曲名からしてforeverだし。この曲のMVにも一種の仕掛けが施されていて、彼の周りだけ時間が進んでいない。それは観れば分かります。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
Gary Barlowの楽曲世界に話を戻すと、最新作"Giants"のMVがあんなに凡庸で残念。曲は好きなんだ。予算なかったかもだが、Giantsの「時間」も魅せて欲しかったなぁ。これだけ呟いて、今日は終わりにします。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
www.youtube.com
www.youtube.com