本稿は、なんとジャニーズ事務所のboybandがテーマです。自分でも驚いた。まさかこんなにハマるとは・・・きっかけはつい最近知ったYouTubeの「ジャニーズJr.チャンネル」。2018年からスタートしていたのね。全くノーマークだった。
その中のSnow Manなる9人組のプレイリストに2020年早々ハマってしまい、もう抜け出せないでいる。なんなら、ついこの間登場した「Snow Manチャンネル」も含めると、全部の動画を3回ずつくらいは余裕で観ている。
本稿では、バラエティ豊かな彼ら9人の魅力を、オススメ動画と共にお伝えし、その締め括りとして彼らの背負う「使命」を考察してみたい。
1992年生組
元はジャニーズJr.内のユニットだったSnow Man。1992年生が3人、1993年生が3人の、合わせて6人のお兄さん組に、年少組の3人が加わって晴れてデビューを迎えたという経緯をもつ。バラエティ番組やネットニュース等で既報の通り、このお兄さん組6人はJr.歴10年超という猛者揃い。ジャニーズJr.チャンネルのSnow Man担当回も、前半はこの6人のみ登場する。
ちなみにboyband的に1992年生といえば、Baek-hyun (EXO)、Josh Cuthbert (Union J)、Nick Jonas (Jonas Brothers)、Jin (BTS)、数原龍友 (GENERATIONS from EXILE TRIBE)、同じ事務所の重岡大毅 (ジャニーズWEST) など。事務所的に選手層の薄めな1992年生に期待の新人を大量投入。
深澤 辰哉(1992/05/05生)
Snow Man【ふっかちゃん】マジギレ!? 深谷市ご当地キャラに会いに行こう完結編
ジャニーズの「ふっか」こと深澤さん。グループ最年長の茶髪イケメン。クレーンゲームの鬼。仕切り役といえばまずこの人。憧れは現副社長の滝沢さん。
そんなふっかさんの名刺がわりの動画といえば、埼玉県深谷市のゆるキャラ「ふっかちゃん」に会いに行こうシリーズ。特にこの完結編では、歴史上の偉人(の息子の写真)に、コンパニオンのお姉さんに、親戚の怪しいおじさん(失礼!)みたいな深谷市長に、そしてツッコミがキレッキレなゆるキャラに、縦横無尽に切り込んでいくふっかの真骨頂が堪能できる。一人で(当時の)メンバー六人分の大活躍。
美人のコンパニオンさんに、ムフフな顔で行進してついていく渡辺さんがカワイイ。
佐久間大介 (1992/07/05生)
Snow Man 【超大作】人狼ゲームでガチバトル…あなたは人狼を見破れるか!?
Snow Manと、同日デビューの六人組SixTONESとを大きく分けるのが、この日本人離れした白いお顔の美青年、佐久間さん。つまり、佐久間さんがいるのがSnow Manで、いない方がSixTONES。そう言い切れるほどこの人の存在はデカい。彼が登場して一言発するだけで、YouTubeチャンネルの「向こう側」が、ただの平べったい画面ではなくって、奥行きのある空間であることが「見えてくる」。ついでに観ているこっち側の温度も上がる。不思議なムードメイカー。
他の動画では賑やかしの脇役に徹する彼だが、ブレイクしたこの人狼シリーズではもう大暴れ。死体役からゲームマスターまで、何もかもが板についている。こういうキャラクターが彼の一側面に過ぎないことは、例えばデビュー曲「D.D」にてAメロの頭、しかもバク転直後の歌パートを任されていることからも分かる。つまり、歌の要でもある人。
渡辺翔太 (1992/11/05生)
ジャニーズJr.のユニット少年忍者、総勢22名がYouTubeチャンネルへの出場権を賭けて、渡辺氏(サムネ手前)に必死の自己アピール。果たしてその結果は・・・
年少者を殊の外に大切にする、というのはboybandの必要十分条件。クールな見かけによらず、他のメンバーに比べてかなりおっとりというか、ちょっとおっちょこちょいな雰囲気のある渡辺さんにとってはなかなかの試練。お陰でこちらも渡辺さんのお名前、バッチリ覚えられました。
他にも、サンリオ命、わたる世間はナベばかり、のお人。グループ随一の愛されキャラでもある。
1993年生組
Boybandの1993年生は、ズバリOne Directionの年。Zayn MalikにLiam PayneにNiall Horan。他にも、Piero Barone (Il Volo)、Nathan Sykes (The Wanted)、Suga (BTS)、Curtis T Johns (Five to Five)、Taemin (SHINee)、白濱亜嵐 (GENERATIONS from EXILE TRIBE)。同じ事務所には同い年も沢山。
宮舘 涼太(1993/03/25生)
Snow Man【康二ウェルカム】超簡単激ウマ!向井家チンジャオロース「今夜のオカズ 宮舘を添えて」特別編
向井さん歓迎企画で、料理の貴公子「ダテ様」こと宮舘さん(サムネ右)が腕をふるう。そのレシピはなんと、向井さんの御母堂の直筆。仕上がりは上々で大人気、誰も損をしないという素敵な企画。
カメラの前だと焦って早口になるメンバーも多い中、あえて溜めて、溜めて、低イイ声で語りかける独自のスタイル(&カメラ目線)。憧れはジョニー・デップ。ジェシー(SixTONES)と二人で北山さん(Kis-My-Ft2)の家で号泣、という意外な交友録を持つ*1。
顎のカタチがYORIさん (DA PUMP)と
岩本照 (1993/05/17生)
Snow Man 【最終回】ジャニーズJr.チャンネル卒業旅行で寝るの禁止!&重大発表
「照」と書いて「ひかる」と読む。グループのリーダーで振付師。お化け屋敷嫌い(後に克服)。シルバニアファミリーコレクター。体脂肪率1桁の締まった体にもご注目。
運転席での雄姿が光る岩本さん。リーダーの面目躍如。赤いバンダナが眩しい。そうか、事務所も免許持たせるようになったのね・・・時代は変わった。
岩本・佐久間コンビの、何故か意気投合しちゃうヤンキー&オタクの構図には、映画「下妻物語」をちょっと思い出したり。古いかな…
阿部亮平 (1993/11/27生)
Snow Man 【祝!令和元年に天才深澤誕生?!】阿部ちゃん先生第5弾
ジャニーズ初の大学院卒、阿部氏が仕切る阿部ちゃん先生シリーズ。ジャニーズ初の気象予報士でもあるらしく、まさにミスターハイスペック。ラストは恒例の長いお御足をご披露。憧れは嵐の櫻井さん。
普段は深澤さんの仕切りに全てを委ね、一番端っこで大人しくしている阿部ちゃん。だが、教壇に立つと一味も二味も違う独特のツッコミ力でメンバーもタジタジ。彼の見事な仕切り力は、人狼シリーズのゲームマスターでも遺憾なく発揮される。
年少組
追加メンバー3人の役割は、上6人のチームワークを良い意味で乱して再構築すること。その点にかけては向井さんを筆頭にキラリと光る人選。
向井 康二 (1994/06/21生)
Snow Man【10問10答】新メンバー意識調査!なぜかあの人も参戦 !?
向井さんは7:20~。ムエタイジムでジャニーさんからスカウトされた異例の経歴の持ち主。Jr.歴はリーダーと同じ。今この動画を見返すと、なんだかんだ言って康二くんの夢は沢山かなえられている気がするので、残るはスノボだな。是非!
三者三様、「何故Snow Manに入ったのか」ということについてはそれぞれ思う所があるように察するが、康二くんほどそれを強く自覚している人は他にいない気がする。佐久間さんとは違う角度からガガッと場を乱して、ちょっとイラっとさせて(笑)次の人へと繋ぐトーク力。関西仕込みのミスター強心臓。
1994年生の同い年はHarry Styles (One Direction)、J-HOPEとRM (BTS)、Ashton Irwin (5 Seconds Of Summer, drums)、Andy Fowler (RoadTrip)、和田颯 (Da-iCE)、RIKU (THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、ソロだとJustin Bieber。同僚ではSixTONESの年長組(髙知優吾、京本大我)と同い年。
目黒蓮(1997/02/16生)
Snow Man【新メンバー企画】京都の老舗天ぷら屋さんで大盛上がり!前編
Snow Manに召集されたばかりの"めめ"こと目黒氏歓迎企画。京都の超高級料亭にて。目黒さんの雰囲気に合った高待遇。
初々しい年少組の彼が、グループ内で幅を利かせるほどのクールキャラに成長するまでにはそう時間はかからなかった訳で。温かい先輩6人と、それを羨む向井氏。
そんなクールな目黒さんの趣味はザリガニ釣り。ザリガニを掴む手は本職そのもの。
1997年生は、Richard Camacho (CNCO)、DK (SEVENTEEN)、 Austin Porter (PrettyMuch)、Drew Ramos (In Real Life)、Sario Solomon (Five to Five)、吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)。同じ事務所では神宮寺勇太 (King & Prince)、森本慎太郎 (SixTONES)。
ラウール(2003/06/27生)
Snow Man「D.D.」MV (YouTube ver.)
デビュー曲のセンターに躍り出た、最年少エースのラウールさん。最年少が実は一番しっかりしている、というboybandのセオリー通りの人選で思わずニヤニヤしてしまう。お兄さんたちに追いつけ追い越せで、精神年齢が実年齢よりもだいぶ高くないと辛いことが多そうだが、彼なら大丈夫な感じがある。フリップがいつも達筆。見ていて若干気になるのは、ブロンドに染めた御髪がプリン化しちゃっていること。
2003年生のラウール氏は、マリウス葉氏(Sexy Zone、2000年生)を抜いて、ジャニーズのデビュー組の中でダントツの最年少。ジャニーズが2003年生を遂にデビューさせたのは英断と言って良い。同い年は・・・うーん、紹介できるほど有名な人は多くないな・・・眉毛が長いところは、ソロ歌手のDenis Colemanと似ているような気もする。
Snow Manの使命
以下はあくまで個人的に思うこと。上の動画9個をじっくりご堪能いただければ、ここから先は読んでいただかなくても構わない。
俺が思う彼らの使命は、「『呪い』を解くこと」だと思う。もう少し具体的に表現するなら、「Japanese boyband memberの幸せを世界標準まで引き上げること」。
外側から見ていると、この事務所って、前社長があんな感じ*2だったせいもあり、「成長することが喜ばれない」呪い、もっと言うと、「成長が許されない」呪い、「未熟が尊ばれる」呪いにかけられている*3。その反動かもしれないけれど、年に一度や二度くらい、その犠牲者を目にすることがあるでしょう。朝の誰かのツイートで。昼のワイドショーで。夜のニュースで。
Boyband watcherの端くれとして、俺みたいなおっさんですら、そういう報せを耳にすると心がザワザワして人ごとではいられなかったりする。何故なんだろうね。きっとそれは、あまりにも不幸なのだからだと思う。
その点、10年以上も鍛錬を積み、いろいろ回り道をしたであろうメンバーがいるSnow Manはとても心強い。俺は正直、この中のメンバーの誰かが在籍中にサクッと結婚して、子どもをもうけたとしても、それを喜ばないファンはいないと思う。みんな、彼らが苦労を十分すぎるほど味わって、ようやくこの日を迎えたことを知っているからね。むしろ、彼らの「成長」を幸せなことだと思わせるくらい、ファンを良い意味で裏切って欲しい。
指輪をはめた手でマイク握って、ファンの前でラブソングを歌うとか。
そろそろそういうアイドルが日本から出てきてもいい。それが世界標準だから。自分よりはるか下の年齢の子たちだからこそ、成長できない呪いにいつまでも囚われて悩んでる姿はもう見たくない*4。
おまけ。最後にどうしても紹介したい曲。
Snow Man「Crazy F-R-E-S-H Beat」Dance Video (YouTube Ver.)
パッと聴いた感じは、'江南スタイル' (Psy)、それを真似た'Perfect Human' (RADIO FISH)に、サビは'Rat-tat-tat' (三代目 J Soul Brothers)なんだけど、上の'D.D'よりはメンバーの声の聴き比べがしやすく、岩本さん作のダンスも楽しい。特に康二くんの声がまんま韓流スター。こんな感じで、年次関係なく次に誰が飛び出してくるのか分からないのがSnow Manの魅力でもある。