Boyband vs. Manband 歌合戦の5日目は、アジア対決です。
Boybandでアジア、といえば近年、猫も杓子もK-POP boyband。
J-POP、C-POPと合わせて、アジアはこの3ヶ国の寡占市場と言っても過言ではない。
本日は日中韓からしばし離れ、よりエキゾチックな音楽世界に身を委ねてみましょう。
先攻manbandは、本国では並び立つ者のないほど、空前絶後の人気を誇る4人組。
(Bollywoodというよりも)Hollywood風味の映像で、アクション俳優さながらの大立ち回りを魅せる!
'Aur Iss Dil Mein' by Sanam (2023/03/29 MV公開)
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Sanamメモ
2010年結成、インドはムンバイ出身、南アジア有数のmega-manband。
YouTubeも彼らの大事なプラットフォームであり、チャンネル登録者数は脅威の1110万人(2023年12月現在)。
Samar Puri (1987年生, lead guitars)とSanam Puri (1992年生, vocals)のPuri兄弟に、Samarの幼馴染Venky S (1987年生, base guitars)、Venkyの大学のサークル仲間Keshav Dhanraj (1987年生, drums)が加わって、今に至る。*1
同級生3人とそのうち1人の弟、というメンバー構成は、98 degreesと似る。
彼らのチャンネルを見ていると、自国の音楽や先輩方にも敬意を払いつつ、やや欧米寄りの音楽スタイルや自己演出を模索しているようだ。
ヒンディー語'Aur Iss Dil Mein'の邦訳は「そしてこの心の中で」(by Google 翻訳)
本作'Aur Iss Dil Mein'のライブ映像を拝見したが、MVのリップシンクでは伝わらない、Rock Starの雰囲気がムンムンでいいじゃん、という感想でした。
さて、次の舞台は東南アジア。
彼らに会いにいきましょう。
本日の後攻boybandは、180もの言語を持つ多様性の国出身。
K-POPに影響を受けながらも、どこか懐かしく、そして優しい雰囲気をまとったダンスにご注目あれ!
'Maharani' by ALAMAT (2023/01/24 MV公開)
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Alamatメモ
2020年結成。SB19、BGYOら綺羅星の如きPinoy-boybandsが活躍する中、彼らAlamatの結成当初の売りは、自国の主要8言語族を網羅したメンバー構成だったこと。
その後、メンバーの脱退を経て残った6人は以下の精鋭たち。
本作のソロ登場順に、
リードソロは、唯一西洋の血を引くドレッドヘアMo (2002年生)
フルートも吹いちゃう少年声の最年長Tomás (1998年生)
サビはダンス番長、最年少の金髪Jao (2002年生)
MV冒頭ではスカートに目がいっちゃう、rapも担当Alas (2001年生)
2番は彼から、本作MVの主役にして肉体派のリーダーTaneo (2000年生)
ソロのしんがりは、ギターマンでもある青髪R-Ji (1999年生)
Philippinesの伝統芸能バンブーダンスを採用した技ありMVだが、手のひらを回転させる非常に特徴的なダンスも見飽きないし、衣装も素晴らしい。
デビュー当時よりも格段に洗練されてきたのだけど、他のPinoy-boybandsよりもどこか温かく、大地の薫りがする稀有なboyband。それがAlamatだ。
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彼らは2年連続でP-POPの祭典、PPOPCONにも招待された。
PPOPCON2023では本作'Maharani'ももちろん披露。
ダンスコーチの繋がりで、(おそらく彼の)教え子たちとも共演。
これが結構、見栄えがするステージで、よく考えられた振り付けだなぁと感心。
歌いながら踊るのは正直、課題の多いグループだが、まだ見ぬ未来のヒット曲が彼らをスター街道へ誘ってくれるだろう。
以上、アジア対決はいかがだったでしょうか。
歌詞が分からない、言葉がうまく翻訳できないなりにも、伝わる思いがある。
そういうところを大事にしたい。それが本ブログです。
さて、明日は、かねてからこの年末の舞台にご招待したかった、あのバンドが降臨です。
お楽しみに。
*1:バンドスタイルなのに今のところメンバーチェンジが無いのは結構珍しい。