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海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<ALAMAT> K-POPとは何かが違う?P-POPの旗手、ALAMATに見習う多様性

こんなboybandがデビューしていたとは・・・

 

毎年、否、毎月誕生する、新しいboyband。その九割九分はK-POP boybandだったりするけれど、肝心のtrend leaderであるBTSは休眠状態。残されし後輩たちの多くは彼らのEpigonenに過ぎない。

 

何を見ても食傷気味なYouTubeのオススメの中に、ふと、飛び込んできたアジア発のboyband。聞けばP-POP、すなわちPinoy-POPの若き精鋭たちとのこと。

 

(こう書くと無学がバレるが)知らなかったけどPhilippinesって言語が180以上もあんねん(ア○ミカ)。これらが単なる方言ではなく、独立した言語だというところがザ・多様性。

 

そのうち代表的な8つの言語(公用語である英語とTagalog、多い順にBisaya、Ilocano、Hiligaynon、Waray-Waray、Bicolano、Kapampangan)を全て網羅した夢のboybandがいた。その名もALAMAT。

 

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ALAMATの興味深いところは言語以外にもある。それは

K-POPとは源流の異なる、どこか懐かしい音楽性

・カラフルかつ大胆な衣装

・南国出身らしいルックス

 

彼らのMVをチェックしながら、上記を検証してみよう。

俺のオススメはPhilippinesの伝統色が濃い'kasmala'と'Maharani'。

 

'kbye' (2021/02/14 MV公開)

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ほぼずっとサビ、というのはデビュー曲にふさわしい構成だと思う。

歌唱順は

最年長だがベビーフェイスTomás (Bicolano, 1998/6/27)

→ピンクの髪の最年少Jao (Kapampangan, 2002/12/26)

→金髪に青スーツのKin (Tagalog, 2000/6/17)

→rapは唯一西洋の血を引くMo (Filipino-American, 2002/1/30)

→紫髪が目を惹くValfer (Hiligaynon, 2000/6/21)

→バンダナにちょいタレ目なAlas (Mindanawon/Bisaya, 2001/3/28)

→茶髪のキモノ風衣装Taneo (Ilocano/Kalinga, 2000/5/31)

→金髪にネクタイR-Ji (Waray-Waray, 1999/11/8)

→歌い継ぎのしんがりは緑髪Gami (Bisaya, 2002/1/28)

 

この歌舞いたカラーリング、K-POPよりもむしろCNCO、つまり米国系(かつ南米系)を参考にしていることは間違いない。その結果、LDH方面(特にBALLISTIK BOYZ)に寄っている。この辺りに次世代boybandの可能性が隠れていそう。

 

なお、翌3月にはKinが脱退。8人体制となり2021年夏を迎える。

 

 

'kasmala' (2021/07/15 MV公開)

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オススメ1曲目。この曲からALAMAT衣装部の本領発揮、といった感じ。

太腿は出す!胸ははだける!背中も開ける!

MV冒頭の縛られた青年はTaneoかな。おっ、と息を呑む美しさ。

 

歌唱順は

ペパーミントグリーンに染めた編笠Tomás

→編み込みの金髪Valfer

→プールの中でrapはAlas

→rapの2番手青色スーツはMo

→札束の中で寝転ぶ黒髪Gami

→白服と手を取り踊るR-Ji。この雰囲気、Omar Rudberg (FO&O)に似ててすっごくイイ。このMVの中では彼がピカイチ。

→サビのセンターは銀髪のJao。

→(ちょっと他の人挟んで)白服とイチャつくTaneo。この髪の雰囲気は川尻蓮(JO1)だ。

 

前作からバッチリ垢抜けてもう誰が誰やら分からない領域へ。

一人一人が神を模したような凝った装飾だからか、サビのコレオが豪華で豪奢。

歌詞も凝っていて、2番からは各地の言語で歌っているらしい。

 

 

'porque' (2021/10/21 MV公開)

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サビがスペイン語で歌われる佳曲。この空気感とコード進行は往年の*NSYNCのよう。

穏やかなバラードで起伏が少ないからか、

スーツにハットに編笠に・・・

あらゆる服飾と照明で個人の魅力を引き出そうとするのがわかる。

 

ただ、西洋装だとどうしても二番煎じ感が滲み出てしまうから、彼らの本領はきっと、ラストの華やかなファッションにあるんだろう。

 

 

'ABKD' (2022/02/22 MV公開)

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かと思えばこんなラフなジーパン姿にもグッとくる。

上の三作がまるで神話の登場人物のような衣装だったから、そこからのギャップも楽しい。

 

で、この1ヶ月後にValferとGamiが脱退。色とりどりな空間には定員8人がベストだっただけに、ちょっと寂しい。

 

 

'Sa Panaginip Na Lang' (2022/04/29 MV公開)

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現行の6人体制になって初の曲は「踊らないALAMAT」

歌唱力の高さは当然として、全員黒髪、フォーカスの甘い絵面、ギターとドラムがはっきり聞こえるロックなバンドサウンド、という点で、K-POP(パキッとしたパステルカラーに打ち込みEDM)とはっきり距離を取ったと言える。

 

もう、K-POPの分派とは言わせない、という彼らなりの宣言だ。

 

 

'Say U Love Me' (2022/07/07 MV公開)

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目まぐるしく見た目が変わるALAMATだが、特に一年前の'kasmala'からこの'Say U Love Me'までは成長が著しい。特に長髪のAlasは「え、こんな子いたの?」ってくらい色気が増している。

 

MVで「建物の狭間、両側が壁」シチュエーションは、5 Seconds of Summerもやっていたし、CNCOもコラボ曲で実施済みK-POPではあまり見たことない。

 

 

'ILY ILY' ft. Lyca Gairanod (2022/08/23 MV公開)

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'BANG!' by AJR みたいに、ナンセンスな画面で押し通すのかな、と思いきやそこはアイドル。曲の変わり目や、コラボしたLyca Gairanodとの掛け合いでMVのストーリーが変化していく。だが、全体を通してみるとやっぱりナンセンス、という不思議な味わいのある作品。

 

Lyca (2004年生)はこの中で最年少だが、子ども時代にオーディション番組で勝ち抜いただけあり貫禄が違う。

 

 

'Aswang' (2022/10/28 MV公開)

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6人になってからは初めてじゃないかな。K-POPに寄せたダンスとMVと音作り。特にサビが音サビに近いのは数年前の流行りだったから、ALAMATもその核は取り入れて、彼らなりにアレンジを加えている。

 

目が光る吸血鬼シチュエーションと言えばやはり'Straight Through My Heart' by Backstreet Boysだな。このMV、Nick Carterが人生で最もドン底な時期だったはずなんだけど、坊主も似合っているし体重も絞れていてとてもカッコいい。

 

 

'Maharani' (2023/01/24 MV公開)

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オススメ2曲目。原点回帰、Philippinesの伝統を推したMV。地方によってはSingkilともTiniklingともいうらしい所謂バンブーダンスを背景に、高校生の淡い恋心を描いている。

姫役のJhoanna (2004年生)はBINIのリーダー。王子役のTaneoもリーダーなので、P-POPアイドルグループのリーダー同士の競演となる。

笑っちゃったのは冒頭、竹役のAlasがJhoannaのミニスカートを見上げるシーン。これ、Philippinesの高校生バンブーあるあるだったりするのかな。

草原で、暇と体力の有り余った残り5人がJhoannaを竹馬に載せる短いシーンがあるんだけど(2:20~)、これがとても印象的。青春の神話。

ちなみに、このバンブーダンスの振付師Dianaさんは、ALAMATのダンスコーチの奥方だという。そういうご縁もまた味わい深い。彼女はラストのバンブーダンスで傘役を好演。

 

 

'Gayuma' (2023/03/09 MV公開)

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一転、本作は現代寄り。画面が暗いし衣装も黒いから熱演が伝わりづらいが、MV後半で肌色が多くなると見ているこちらもテンションが上がる。

 

金髪Jaoがダンスを仕切っている。SEVENTEEN然り、Da-iCE然り、マンネがダンスリーダーなのは万国共通だな、と思ったり。

 

 

'Day And Night' (2023/06/14 MV公開)

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最新作'Day And Night'はMVからも歌割りが分かりやすい親切設計。ここらで復習しておこう。

歌唱順は

ちょんまげヘアのR-Ji

→肉体派Taneo

→(サビ挟んで)サングラスのAlas

→黄色ノースリーブTomás 

→(サビ挟んで)ドレッドヘアMo

→Rapはピンク髪Jao

 

🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶🎶

 

初期にTagalogとHiligaynonが脱退して、言語カタログとしてはだいぶマイナー寄りになってしまったALAMAT。だが、その点を差し引いても、2020年代にこんなにカラフルなboybandが登場するとは夢にも思っていなかった。

 

彼らのYouTubeチャンネルには、MVはもちろん、そのメイキング、ダンスレッスン動画、歌詞動画、メンバー各自を切り抜いたTeaserも一通り揃っていて、世界標準の発信源を目指す努力が感じられる。

 

「Philippinesらしさとは何か」が今後の活躍のカギになるだろう。そこが、人気で先行するBGYOSB19との最大の差別化ポイントだ。

 

蛇足だが、彼らに似ているboyband memberを記して本稿を締める。

 

・高音が特徴的なTomásは、Paul Marazzi (A1, 1975年生)。改めて見比べるとそんなに似てないかな・・・

・陽気なR-Jiは、デビューしたての頃のJoel Pimentel (CNCO, 1999年生)。これは一択。同い年なのは驚きだ。

・リーダーTaneoは、上にも書いたけど川尻蓮 (JO1, 1997年生)と、世界のRM (BTS, 1994年生)。この二人を足すといい感じにTaneo顔。

・曲によって髪型が頻繁に変わるAlasは・・・パッと出てこない。女性顔だからな・・・新垣里沙 (モーニング娘。1998年生)とか、どうでしょう。目鼻口がギュッと寄ってる感じが似ていると思う。

・ドレッドの似合うMoは、Richard Camacho (CNCO, 1997年生)。これはどこからも異論は出ないだろう。

・最年少Jaoは・・・これも難問だが、眉毛の太さと顎周りのがっしりした感じは武藤潤 (原因は自分にある。2001年生)かな。年の差一歳違い。