Bon Bon Boyband ! Man Man Manband !

海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<TAKE THAT> Mark Owenの帰還

みんなのMarkが帰ってきた!!

 

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Mark Owenがこのほど、5thアルバム"Land Of Dreams"のリードシングル'You Only Want Me'のMVをリリース。前作の'Stars'、直近のMV'Carnival'からほぼ10年ぶり。

 

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"The Art Of Doing Nothing"なんて、ついこの間のような気がしていたけど、もう10年前か・・・

 

TAKE THAT本体の活動を真面目に追ってきたthatterなら驚かないだろうが、Markのソロ活動だけを横目で見てきた人はちょっとギョッとしてしまうかも。ソロとして、ヒゲ&長髪のヒッピー風味Markは初お披露目だから。

 

意外とこの髪の長さの同世代manband memberは少ない。パッと思いつく限りではKevin Richardson (Backstreet Boys)くらいか。Hanson brothersも近年は御髪が短めだ。

 

俺の見立てでは、Mark Owenという人は兎にも角にもoutfit、見た目・衣装にものすごく気を遣う人である。Luke Dayと共に再結成後のTTの衣装コンセプトを立ち上げ、エレガントでありながら、manbandにつきものの男臭さをできるだけ消したポップでキッチュな現在のTT像を確立した。

 

そんなMarkだから、シンプルなlyric video MVと言えども気を抜いて見られないのである。例えば、真っ白なTシャツ、ベルトなし、ケミカルウォッシュ風ジーンズに履き古した白のコンバース姿だと、ついうっかり「あぁ、MarkもシンプルなMVで自分を見てほしいんだろうな・・・」と勘違いしてしまいそうだが、ポイントはそんなところにはない。

 

このNew Kids On The Blockの近作'Bring Back The Time'にて、Steve Perry (Journey)のパロディを全力で楽しんでいるJordan Knightが補助線になるだろうか。

 

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ガレージの前で一見ファンシーに踊るMarkから感じるのは、

「2022年時点の流行り廃りだけで自分を見てほしくはない」

という彼の強いメッセージだ。

イントロでジーンズの腰をずり上げる仕草とかも、'Clementine'MVラストのマイクスタンドを思い出してニヤけてしまう。何か意図がある演出なんだろうな〜。正統派ロックスター風MV(の作りかけ)を全ボツにして、このlyric videoを"Official Video"と銘打つMarkの心境は彼にしか分からないが*1、そこから何らかの覚悟を受け取ることはできる。

 

そして・・・これは最も重要なことなんだけど。

 

Mark、めっちゃ歌うまくなったよね。

 

TT3のコーラスは例えるならドレッシングコーラス、即ち「各声が聴き取れてしかも決して混ざり合わない」コーラスなんだけど、その中でもMarkのバリトンは、ドレッシングコーラスの固形分、つまり一番美味しいかもしれない薬味的・七味的な、一度味わうとクセになっちゃう旨さ。

 

TT本体直近の"Odyssey Tour"では、あくまで記録に残る範囲で確認した限りではあるけれど、キャプテンGary Barlowを凌ぐMarkの堅調な歌声が随所で目立った。

 

本作'You Only Want Me'では、もう何ものにも縛られない、ソリストMarkの七色の声が存分に楽しめる。

 

そのMarkに目をつけたのがthatter著名人の代表格にしてboyband贔屓の同郷人James Corden。彼の冠番組"The Late Late Show with James Corden"にて堂々のライブパフォーマンスを披露。

 

これ、結構な快挙よね。TT本体は名物企画Carpool karaokeでお呼ばれしたことはあったけどComic Reliefだったし、Gaz単独でもインタビュー出演だけだった。

 

 

 

※2022/06/10映像公開。The Late Late Showのmusical performanceは限定公開も少なくないため、チェックするならお早めに。

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信じられる?この人、デビュー当時はboybandの補欠ダンス要員だったんだぜ?

 

そしてNigel※は写真付きのカードを僕に見せた。

(中略:HowardとJayのカードをGazに見せるエピソード)

そして彼は僕に写真を1枚渡す。

「彼はMark、事務所付きの子役モデルで、まだ17歳とかなんだ。実際、彼については私はまだ完全に決心がつかない・・・彼はバンドにはいないかもね。」

 

Gary Barlow著"My Take" (paperback版) p.53より

※ TTの元マネージャーにして生みの親Nigel Martin Smith

 

このTT結成時のエピソード、プラス、5年前のCarpool Karaokeでのからかわれっぷりを確認した上で、ライブ映像ラスト、真っ青な照明の中で美しく決まるMarkのロングトーンを聴くと、ジンと胸に来るものがある。そりゃ、Jamesも駆け寄って抱きつくわ。

 

この映像について補足すると、バーレスク風なダンサーの衣装はGazの近作'Incredible'のMVとも印象がダブるようになっていて、TT全体のイメージも崩さない。さすがMark、各方面に気遣いバッチリなのである。

 

*****

 

TTメンバーの所属レーベルを確認して本稿を締めたい。Markはこの"Land Of Dreams"からグループ時代の古巣BMG*2へ帰還した。

 

<Sony系列>*3

 

Robbie Williams: Columbia

Mark Owen: BMG

 

<Universal Music系列>

TT本体, Gary Barlow: Polydor

 

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*1:推測するに、おそらく同時期にリリースされた'That That' by PSY'HOT' by SEVENTEENと印象が被るのを避けたのかもしれない。ここ最近のK-POP、なぜかウエスタン流行り。

*2:BMG時代のレーベルメイト、Worlds Apartとの因縁(?)についてはこちらを参照のこと

*3:ちなみにOne Directionのレーベル分布はこちらその続報を参照。