Bon Bon Boyband ! Man Man Manband !

海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<原因は自分にある。> 物憂げで強かなオール2000年代生まれの男前たち。で、結局、原因は誰に?

 

ジャニーズの次はEBiDANグループのご紹介。これはかなりイイ。いろんな妄想が掻き立てられる。

 

まずは歌割りから。

 


原因は自分にある。「嗜好に関する世論調査」Music Video

 

【スタート位置】

向かって左から、小泉桜木長野吉澤大倉杢代武藤

 

【歌割り】

イントロ (なし)

 

1番 

Aメロ (吉澤長野)→(長野小泉)→(小泉杢代)→(大倉桜木長野)→小泉吉澤武藤杢代

Bメロ(2択) 桜木杢代→(武藤吉澤)→杢代吉澤

サビ 武藤小泉大倉長野→(武藤長野

 

2番

Aメロ 小泉武藤大倉桜木→(杢代吉澤桜木)→武藤大倉桜木杢代

Bメロ(2択) 小泉長野大倉→(杢代桜木) 

サビ (長野大倉

 

ブリッジ(2択) (武藤長野)→(吉澤杢代)→(桜木大倉)→小泉

大サビ 武藤→(武藤長野吉澤大倉)→小泉→(大倉武藤)→長野武藤

ラスト 武藤→(吉澤大倉)→(長野杢代)→(桜木小泉) 

 

全員満遍なくパートが振ってあって、窒息しそうな歌詞の畳み掛けとギターのリフと暴れ回るピアノの対旋律の狭間を、7人でなんとかえっちらおっちらサバイブしていく様子が痛快。まだ若いのにね。こりゃスゴイわ。

 

かと言って全部のパートが細切れという訳でもない。特にサビはユニゾンかと思いきや、ライブ映像で観るとその冒頭のかなり長い部分が、最年長武藤さんのソロに委ねられている。彼と小泉さんが歌の要なのかな。

 

この曲で実に特徴的な「2択」。この時に脇を締めて歌うか(長野)、開けて歌うか(武藤吉澤)、それともワキワキしながら歌うか(桜木小泉杢代大倉)。これ、ワザと変えてるね。「3択」なような気もするけど。

 

さぁ、こんな変テコな曲と、風変わりなグループ名を持つ彼らは一体どんな人たちなのか、ちょっとずつ見ていこう。

 

2001年生

EBiDANグループって、海外のグループですら腰が引けがちな2000年代をバンバン最前線に投入してデビューさせている。きっと母体のスターダストプロモーションが、子役・若手の俳優さん達を、boyband市場に続々送り込んでいるからなんだろう。ありがたや。

 

2001年生は、Erick Brian Colon (CNCO)、Jaden Gray (4th Ave) 、Caelan Moriarty (INTERSECTION)、Zach Herron (Why Don't We) 、舟木健 (NORD)、焉栩嘉 (X NINE)、Brady Tutton (In Real Life) ・・・彼ら全員、グループの末っ子なんだけど、そんな2001年生がグループ最年長ってもう、将来性しか感じないわ。ひゃー。

 

武藤潤 (2001/08/18生)


【メンバー紹介】武藤潤 (むとう じゅん)/原因は自分にある。

 

浅黒いお顔と凛々しい眉毛がチャームポイントの武藤さん。他のメンバーには「喋るとガッカリなイケメン」呼ばわりされてしまっている彼だが、女性顔が多いこのグループの中で、男クサさを唯一醸し出せるキャラクターなのではなかろうか。ほとんどダメ出しのなかった歌唱力と合わせて、最年長ながら伸び代に期待大。

  

2002年生

同級生は、Leon Outlaw Jr. (Next Town Down)、Finn Pile (Princes to Kings)、 Max & Harveyの双子デュオ、豆原一成 (JO1)、ソロだとRuelやBaylee Littrell。ウチのブログ的にもまだまだ未知の領域。

 

大倉空人 (2002/04/12生) 


【メンバー紹介】大倉 空人 (おおくらたかと)/原因は自分にある。

 

ぽってりした唇が鈴木花音さん(モーニング娘。)とSergio Calderon Jr. (In Real Life)を連想させる大倉さん。こんな雰囲気の不良な女の子、昔のクラスメートにいた気がする。レコーディング光景や、ライブでサビ直前のファルセットが唯一無難に出せてるところを観ていると、個人的には彼がもっと前に出てもいい気がする。年長組の彼にはもっとグループを引っ掻き回してザワザワさせて欲しい。暴れようぜ!

 

2003年生

ここにも書いたが2003年生の巨星はラウール(Snow Man)。同じくデビューしたばかりの彼を乗り越えなければ天下獲りは難しいかもしれない。他のEBiDANグループにもこのフロンティア世代(と名付けてしまおう)が大勢投入されていて、げんじぶにも以下の3名が動員されている。他のlineが各1名ずつであることからすると、この2003年生、力を入れている世代かも。

 

小泉光咲 (2003/03/11生)


【メンバー紹介】小泉光咲 (こいずみこうさく)/原因は自分にある。

 

超個性的な同い年の2人に挟まれているから目立たないが、実は重要な歌パートをいくつも担っているお方。「どんな議論」「ドミノ理論」とかめっちゃムズいと思うんだけど、そのタイミングや声の跳ね方をしっかり自分のモノにしていて頼もしい。上の武藤さんの声色とは明らかに違うものの、彼の後に続いてソロを取っても違和感がない声量とセンス。次回作は彼がセンターでもいいね。

 

吉澤要人 (2003/07/12生)


【メンバー紹介】吉澤 要人 (よしざわかなめ)/原因は自分にある。

 

妻夫木聡の顔と羽生結弦の首と肩を持って生まれた驚異の高校生。今作「嗜好」で堂々のセンターを張り、一つ頭抜けた存在感を見せつけてくれる。高音パート不在で音域の狭いげんじぶにおいて、ディレクター(久下さん?)が彼の低音ボイスに目をつけたのは必然だった。にしても、大人顔負けのドスの効いた声を繰り出す喉と、そんな声を「色っぽい」と言われて照れる吉澤さんと、着ているチェックシャツの絶妙なオタクっぽさとの三位一体は、ご飯が何杯あっても足りない。そうそう、こういうトコなんですよ、boybandを鑑賞する楽しみは。

 

長野凌大 (2003/07/16生)


【メンバー紹介】長野 凌大 (ながのりょうた)/原因は自分にある。

 

初めっから雰囲気が完成してる末恐ろしい16歳。若すぎるこのグループになぜ渋い和名が付いたのかは永遠の謎で、おそらく彼を中心に据えたビジュアルが為せる神の悪戯だったのかも。前作「原因は自分にある。」ではセンターでオムライスをガツガツ頬張り、デビュー曲にもかかわらず彼一人でグループの色をカチッと決めてしまった。あいなぷぅパーパー)と勝田里奈さん(アンジュルム)を彷彿とさせる女性顔だが、地声と喋り方はだいぶ今風の男前

 

2004年生

この年生には、Tom Abisgold (Chapter 13, vocal)、Haruto (Treasure)、Ian Kuyper (FOURCE)、デビュー前だがWEESA (PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE)。2003年生がフロンティア世代だとしたら、この2004年生はもはや月面世代。どんな成長を遂げるのか、全く想像がつかない。

 

杢代和人 (2004/05/20生)


【メンバー紹介】杢代和人 (もくだい かずと)/原因は自分にある。

 

年長組(武藤、大倉)、2003年生組(小泉、吉澤、長野)、年少組(杢代、桜木)とlineが大きく3つに分かれているげんじぶにおいて、年少組(というか桜木さん)をグループに繋ぐ役割を担うお方。年長の同僚たちよりも自分をさらけ出すことができず、かといって桜木さんほどお腹見せて無防備にもなれない、という難しいお年頃で、そういう彼をニヤニヤしながら観ているファンはきっと多いはず。端っこにいると黙っちゃいがちな彼にMCは適役なのかも。MVで魅せる流し目が鍵本輝(Lead)を想起させる。

 

2006年生

一個とんで2006年生って、もはや銀河系の彼方くらい未知数。うちのブログではすっかりお馴染み(?)、永遠の最年少Zac Pile (Princes to Kings, 2005年生)よりも若いって、一体どういうこと?Bring It Northの年長組と一緒だが、彼らはもう活動を止めてしまっているっぽいので、このlineはEBiDANグループの独壇場である。

 

桜木雅哉 (2006/03/19生)


【メンバー紹介】桜木雅哉(さくらぎ まさや)/原因は自分にある。

 

Boyband最年少に唯一必要とされる資質は「グループの誰よりもしっかり者であること」なんだが、見てると桜木さんはなんかフワッフワしてるなぁ(笑)。本来なら、彼のような子は最年長(かトップ下かつ非リーダー)に持ってくる方がグループ全体が締まるんだけどね。まぁいいや。もしかしたら、舞台仕事とかを並行してこなすうちに化けるタイプなのかも。今作「嗜好」では最重要パート「2択」を託され、お兄さん方が見守る中、ちょっと舌っ足らずなレコーディングをこなす。個人的には、菅井先生に一週間くらいお任せして、「にゃ〜〜〜お」とか言わせたり、割り箸咥えさせたりしたい。

ホント、最年少の子は大事にしてあげてください。マジで。多少は甘やかしたっていいくらい。

 

このグループは全体的に、「空」からの「水」(潤、泉、澤、凌)が「木」(杢、桜)を育てるイメージ。こういうの考え始めると止まらなくなるね。

 

♪♪♪♪♪

 

ここから先は完全に妄想なんだけど。

 

このグループのシングル2曲を聴いて、YouTubeチャンネルも通して観て思うのは、

 

「ジャニーズの本歌取り

 

だ、ということ。ついにこういうグループが、しかも他所から出てきたんだな。

 

略称の「げんじぶ」は「ゲンジ/部」とも取れるし、今作「嗜好」でも「光」がキーワードになっていて、否が応でも「光GENJI」を思い出してしまう。特にアラフォー以上のアイドルファンなら尚のこと。

 

「ニシ」と「ヒガシ」も出てくるし。

 

 「ナムあみだくじ ラララ」の部分はいかにもシブがき隊っぽいんだよなぁ。具体的な曲名は出てこないんだけど。武藤さんの声が80年代アイドルの歌唱力を無意識にカバーしている。

 

ま、「今何時?」はサザンだが。

 

アカデミー賞の主要部門を「パラサイト」がほぼ独占し、世界中に韓国文化が席巻している2020年現在、J-POPアイドルの生き残る先は、自国の先輩方のレガシーを掘り起こして自分たち流に昇華させることなのかもしれない。そこだけはまだ、K-POPシーンにも気づかれていないから。

 

惜しくもジャニーズ自体、先輩方の偉大なる遺産を半ば放り捨ててることも、他所の事務所のアイドル達にとってはもっけの幸い。こうなりゃ、どんどんディグしていきましょうよ。この汲めども尽きぬ「ゼンセイキ」の源泉を。