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<Backstreet Boys> Backstreet Boys、今年2曲めの新曲'Chances'リリース

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BSB初のフォーマルスーツ姿でのMV。AJ McLeanはMV作製も担当。

 

旅立ちを予感させるが、彼ら5人はほとんど動かず、駅舎内に留まり続けるのもなかなか含みがある。

 

1番のBrian LittrellとNick Carter、歌の継ぎ目が一瞬分からなかった。この2人の声の相性はやはり抜群。違和感を全く感じさせない。2番のAJ McLeanの深く熱い声が曲の勢いをさらに加速させる。本格再始動の予感。

 

「文化系のためのヒップホップ入門」のp.181、そして続編「文化系のためのヒップホップ入門2」のp.46~やp.123~には、最近の米国ヒットチャートの傾向分析が書かれている。目から鱗なので、ぜひ読んでみてください。本作'Chances'も、上物(メロディ)はぐねぐね変化する一方、イントロのギターリフからほぼ全くコードが変わらない点で、完全にその傾向に沿っている。このサウンドを5人再結成時の"In a World like This"から採用してくれていたらなぁ…ちょっと遅かった気もするが、大御所manbandとしては方向転換の早い方なんだろう。古参のファンを唸らせる程にメロディアスでもあるし、バランス感覚に優れている。

 

2:05~ Howie Dのソロで、「ホント世話焼かせやがって…」という彼の(嬉しそうな)ため息が聴こえたのは俺だけだろうか。Brian Littrellは特に高音領域においてHowieにおんぶに抱っこだったので、Howieの負担もそれ相応にキツかっただろう。ご苦労お察しします。

 

歌い継ぎ型manbandの代表格であるBackstreet Boysでは、誰がリードを取るかが非常に重要。そこで曲全体のカラーが決まる。Brian Littrellが完全復活したところで、ソロ3枚をふんだんに活用、BSBのかつてあった姿を懐かしみ、これからあるべき姿を予告する本作。

 

ちょうど良い機会なので、BSBのdiscographyから、

どのメンバーがリード(歌い出しのソロ)を取ったか」

を並べてみよう。なお曲順と発表年はWikipediaの記載を参考にした。

 

<1995年>

"We've Got It Goin' On"  Brian Littrell

"I'll Never Break Your Heart" AJ McLean(セリフは多分Kevin Richardson)

<1996年>

"Get Down (You're the One for Me)" Nick Carter

"Quit Playing Games (with My Heart)" Brian Littrell

<1997年>

"Anywhere for You" Brian Littrell

"Everybody (Backstreet's Back)" Brian Littrell

"As Long as You Love Me" Nick Carter

<1998年>

"All I Have to Give" Nick Carter

<1999年>

"I Want It That Way" Brian Littrell

"Larger than Life" Brian Littrell

"Show Me the Meaning of Being Lonely" Brian Littrell

<2000年>

"The One" AJ McLean

"Shape of My Heart" Brian Littrell

<2001年>

"The Call" AJ McLean

"More than That" Brian Littrell

"Drowning" Brian Littrell

<2005年>

"Incomplete" AJ McLean

"Just Want You to Know" Nick Carter

"Crawling Back to You" Brian Littrell

<2006年>

"I Still..."  Brian Littrell

<2007年>

"Inconsolable" Nick Carter

"Helpless When She Smiles" AJ McLean

<2009年>

"Straight Through My Heart" Brian Littrell

"Bigger" Brian Littrell

<2013年>

"In a World like This" AJ McLean

"Show 'Em (What You're Made Of)" AJ McLean

<2018年>

"Don't Go Breaking My Heart" Nick Carter

"Chances" Brian Littrell←New !!

 

計 28曲中

Brian Littrell 15曲

AJ McLean 7曲

Nick Carter 6曲

 

こうまとめてみると、

 

・意外にもフロントマン3人が満遍なくリードを回している。しかし他2人の担当曲数を足してもBrianには及ばない。

 

・「めくってもめくっても歌い出しがBrian」の状況は、初期よりもむしろ中期(1999年以降)が多い。多分これ、2000年以降、Nickの調子がどんどん悪くなって行ったのと無関係じゃないんだろう。

 

・シングル発表年のみでカウントした場合、2年連続でBrianがリードを取らなかったことは無い。もし'Chances'のリリースが2018年内に無かったとしたら、2013年、2018年と2年連続でBrianのリード曲が無かったことになる。そう考えると本作'Chances'はギリギリ間に合った印象。

 

・AJの初リード曲は1995年だったのね。この記事は一部訂正します。

 

・Nickの声がバリトン寄りに変わっていったので、明るく軽い声のBrianはやっぱり貴重。彼が引っ張っていく方が近年の流行りにも乗ってる気がする。AJやHowieの負担も軽くなる。