This album is so special to us, we hope you enjoy listening to is as much as we have enjoyed making it. Available Friday! pic.twitter.com/qbpP4dyx18
— The Overtones (@the_overtones) 2018年10月17日
スーツ姿の4人による優雅な"track by track"解説。早速観てみよう。
<7. Love Really Hurts Without You>
トラックの順番とは関係ないのか、いきなり中盤、トラック7(iTunes ver.)より解説スタート。同郷のアフリカ系歌手Billy Ocean、1976年のヒット曲のカバー。俺が聴き取れた範囲(以下同様)では、1番ソロがMark FranksとMike Crawshaw、2番ソロがDarren EverestとLachie Chapman。 Markが"one of my favorite tracks"と言う理由は、自身が初っ端のリードを務めることもあるんだろう。コーラスグループって得てしてそういうもの。
Darren Everest曰くこの曲の醍醐味は、悲しい失恋の曲にもかかわらず、感情が盛り上がって最後は楽しくなるところだそうな。
<2. You To Me Are Everything>
Londonで2番目に大きい規模のワインセラーとやらにご招待。1番はBuckingham Palaceとのこと。凄いな。
この曲を初めて聴いた時、イントロのコーラスで大きな花束を抱える4人の姿が目に浮かんだ。このインタビューで腑に落ちる。そうか。この音圧の花束はTimmy Matleyへの手向けだったのか。"You 'Timmy' Are Everything." こちらも同郷、R&B グループThe Real Thingの1976年作品をカバー。
1番ソロはMike CrawshawとDarren Everest、2番ソロはLachie ChapmanとMark Franks.<3. Save The Last Dance For Me>
Mike Crawshawがしみじみ語る所によれば、この曲はTimmy Matleyがアレンジに関わった最後の曲だとのこと。
ソロはDarren Everest、Mike Crawshaw、Lachie Chapman、Mark Franksの順。このアルバム通して驚いたのは、Darrenのcat voice ! この人、Timmyの裏に隠れていて気づかなかったけど、ファルセットからテナーまで満遍ない猫っぷりたるや!Howie D (Backstreet Boys)ほどカツンとせず、Chris Kirkpatrick (*NSYNC)ほどネットリもしない、程よい混ざり具合でコーラスしてるから普段は分からないが、ひとたびソロを取れば俄然そのセクシーな魅力が炸裂する。他のグループではなかなか聴けないという意味でも一聴の価値あり。
あのBen E. Kingも在籍していたThe Drifters、1960年の名曲をカバー。越路吹雪さんの「ラストダンスは私に」でも有名ですね。
<9. Rockin' Robin>
なんだかねぇ、Lachie Chapmanがリード取るとなぜか安心する。余計なこと考えずに素直に楽しめる。他の3人も当然に巧者なんだけど、Lachieの場合、前に出た時の安定感が段違いだと思う。あくまで個人の感想ですが。案の定、歌詞の発音に不安が残るメンバーが一人、二人…舌、回んないよねぇ。
R&B シンガーBobby Day、1958年リリースの大ヒット曲をカバー。あのMichael Jacksonもカバーしたんだそうな。Michaelかわえぇなぁ。
<5. Teardrops>
この曲もイントロの音圧が物凄い。吹き飛ばされそうになる。夫婦デュオWomack & Womackの1988年ヒット曲をゴージャスにカバー。
1番ソロはLachie ChapmanとMike Crawshaw、2番ソロはLachie ChapmanとMark Franks、ブリッジもLachie.Darren Everestはコーラスの屋根。しかし意外なことに、解説によればこの曲を7年も推してきたのはDarrenとMike(いわゆるEverest Music組)とのこと。細かい事情までは聞き取れないが収録まで紆余曲折あったのではないかと推測。
<8. By My Side>
ピアノ伴奏に合わせLachie Chapmanの渋みボイスが静かに滑り出す楽曲。OTのオリジナル。解説ではRamziの話が出てくるようだがちょっと聞き取れなかった。Ramziは手術があったから、コラボはお流れになったのかな。次回に期待。
<1. I Say a Little Prayer>
先日亡くなったAretha Franklin(このビデオのArethaめっちゃイイ!)のカバー。この曲みたいなオシャレな雰囲気ってOTの十八番。変拍子を途中で挟む構成もアクセントになってる。凡百のmanbandではなかなかこうサラッと聴かせることはできない。好きだなぁ。このアルバムで一番好きかもしれない。Lachie Chapmanのリードも安定。コーラス3人の声が聴き分けられるのも嬉しい。
Lachie ChapmanとDarren Everestのサシ対談を観ていると、なんか緊張しちゃうの俺だけ?この2人の間にはなぜかちょっとした距離感を感じる。例えるならChris KirkpatrickとLance Bass (*NSYNC)との間に感じるような(あっちはもっとあからさまだが)。高音使いと低音担当との間に漂う、ある種独特な空気感。
<11. Goodbye>
俺も初め聴いた時驚いたよ。サビまで聴いてやっと気づいたけど…まさかSpice GirlsをOTがカバーするなんて!Spice Girlsは4人になって最後の曲、一方のOTは4人になって最初の曲。
Mike Crawshawのコメントに、"Boyzone !"、"TAKE THAT !"とヤジを飛ばすMark Franks. Boyzoneは分からんが、少なくともTTはガールズグループのカバーなんてやったこと無いはず。
1番ソロはMike Crawshaw(原曲Emma Bunton)、Darren Everest(原曲Mel B)、1番コーラス部分のソロはMikeとDarrenで分担(原曲Mel C)。
2番ソロはLachie Chapman(原曲Emma Bunton)、Mark Franks(原曲Mel B)、2番コーラス部分のソロはMarkだけかな(原曲Mel C)? Lachieのパート、原曲と違って性別が入れ替わっているのに気づきました (girl → boy, she → he)?
ブリッジはカットしちゃったみたい(原曲Victoria)。なるほど。
最後のLachieのコメント通り、このカバーにはTimmy Matleyへの惜別の念が込められている。その想い、確かに受け止めました。
<6. My Girl>
残り4曲。往年の名曲、本ブログの読者の方ならお馴染み?'My Girl' by The Temptationsを、いたって爽やか〜にカバー。歌い出しのDarren Everestの声でもうノックアウト。参りました。もうどうにでもして〜笑。この厚みがあるもクールな感じ、Ramziの影響がちょっとあるのかも。
1番ソロはDarren EverestとLachie Chapman、2番ソロはMike CrawshawとLachie Chapman、3番ソロはMark FranksとLachie Chapman。この曲の名物'My Girl~'の追っかけは、一発目Lachie Chapman、二発目Mark Franks、三発目Darren Everest & Mike Crawshaw.ゴージャスにして爽やかなコーラスはさすがの一言。聴けば分かるさとでも言いたげにコメントも短め。
<4. Stand Up>
OTのオリジナル。みんな立ち上がっちゃう笑。これも安定のLachie Chapmanリード。シングルカットしないのかなぁ。
<12. Love Is In The Air>
Australiaのシンガー、John Paul Youngの1977年ヒット曲をカバー。Lachie Chapmanのリード。Mike Crawshaw、映画"Strictly Ballroom"への想いを語るの図。なぜか外野からめっちゃ野次られちゃうという。
<10. Will You Still Love Me Tomorrow>
ソロ順。イントロはLachie Chapman、1番はMark Franks、Darren Everest、Mike Crawshaw、Lachie Chapman.最後に登場、Timmy Matleyで〆。Darrenの部分もTimmyかも知れない。
アフリカ系アメリカ人女性4人組、The Shirellesの1960年作品。先輩グループであるHuman Natureも最近カバーしてました。この2組のカバー選曲、マジ勉強になる。
アルバム構成としてはよく練られていて、Timmyが「参加」したこの曲の後に"Goodbye"、そして最後は4人で華やかに"Love Is In The Air". 悼む気持ちも大事にしたいが、いつまでも故人の影を引きずっている訳にはいかない。4人の覚悟を見た思いがする。
上にも書いたが、個人的な収穫としてはDarren Everestの猫っ声!この人カッコいい!これからも注目していきたい。Timmy Matleyの影に隠れていて気づかなかったが、彼が形作るコーラスの屋根は高く広く色鮮やか。やっぱりmanbandの高音担当はこれくらい「異質」でなければ務まらない。もちろんソロも安定感あるし、今後も期待大。
ICYMI: not only do we have a fresh new album out...We are going on TOUR! https://t.co/r70uf3RPtH pic.twitter.com/Zgf5ytLRJK
— The Overtones (@the_overtones) 2018年10月20日