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<Backstreet Boys> Backstreet Boys、満を持して"The Tonight Show"へ

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Brian Littrellの調子が悪い時は、大抵、ソロを引き取るNick Carterもグズグズになり、AJ McLeanもなんかイマイチな感じになる昨今のBSB

 

 

だが、この日は違った。

 

 

板に立って第一声を発するまで、果たしてどんな声が出るか自分でも予測ができないBrian。あまりに調子が良かったので驚いたのか、Aメロのお尻がほんのちょっとだけ巻き気味になる。

 

少し戻してスタート直後。板に立つ他の4人の様子をよく見てあげてほしい。

 

向かって左端、ギターのアルペジオに耳を傾けながら、たった一回、深く深く頷くHowie D。

 

その横でうつむくNick Carterの目線。歌声に合わせてふと観客席へ、そしてそのままスタジオの奥へ、さらに天井へと吸い込まれていく。

 

開始直後からBrianの真横で観衆をじっと見つめ、満足げに大きく首を振る大黒柱AJ McLean。

 

そして向かって右端、気遣わしげにやや内側を向くKevin Richardson。ほぼ音源通りの歌声に安堵したのかそのまま耳を委ねている。

 

 

 

俺には見える。'Chances'という曲の初め、ギターの細い音に導かれ、それだけを頼りに、長い長い「トラック」を独走するBrianの姿が。

 

9小節目からはNick Carterが「伴走」。一見、涼しい顔だが、見る人が見れば凄まじい集中力と気迫、そして確かな技術で、Brianが放つ暖かいソロの雰囲気を大事に抱えて包み込む。この人は実に興味深い歌声の持ち主で、声域は明らかにBrianより低いのに、この曲みたいにやや甘めに味をつけると途端にBrianの声と区別がつかなくなる。そういう意味で、まだBrianは「走り続けている」。

 

そして、さぁ迎えた17小節目、逃げも隠れもできないどソロのサビ。ファルセットでごまかせるほど高くもない、現在のBrianにとっては実に歌いにくそうな音域。急勾配なのか、それとも障害物走なのか。相当しんどそうだが、まさに"like once in a life"、Ryan Tedder (OneRepublic) & Shawn Mendesの超豪華タッグに曲を書いてもらえるなんて、短い人生、そうそうあるもんじゃない。それをライブで、しかも全米屈指の人気番組でフルコーラス歌えるだなんて、アーティスト冥利に尽きるってもんでしょう。ねぇ、Brian。

 

第四コーナーを曲がったところで、俺には見えるよ、今にもバトンを受け取りたそうでワクワク、ウズウズしている、第二走者AJ McLeanの暖かく広い、右の手の平が。

 

 

 

"What are the chances?"

 

 

 

ねぇ、Mr. Brian Littrell。

 

 

 

歌うのはそんなにも辛く、苦しいことですか。

 

 

 

なら、なぜあなたは、歌い続けるのですか。