週の真ん中、水曜日。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
来週の水曜日は仕事納めの方も多いのでは。もうひと踏ん張り、粘り強くこなしていきましょう。
さて、本日のBoyband vs. Manband 歌合戦は、なんと豪華なJapanese band対決です。
先攻のmanbandは、いつか年末に登場いただきたいと機を伺っていたrockband。満願叶って本日を迎えました。
狂気の影には緻密な計算あり!非凡なヒットメイカーは、悲しみ、のたうつ姿すら美しい!!
'断末魔' by ゴールデンボンバー (2022/02/07 MV公開)
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90年代に一世を風靡したビジュアル系バンドの進化の途上で、もっと古くはドリフターズ、ずうとるび、イモ欽トリオから綿々と紡がれるコミックバンドの伝統を、楽器を弾かない「エアバンド」という形でぶっ込んできたヒットキング。高みに留まることなく変幻自在、融通無碍、商売繁盛で突っ走るそんな彼らの歌声はなぜだか心地よく、今日も誰かの背中を押してくれる。
SASUKEと故郷以外に人生が無くなってしまった男、妙な面相のお兄さん樽美酒研二(1980年生)
楽器演奏能力以外全てのゲージがMaxな男、手先が器用な喜矢武豊(1985年生)
そして金爆の全てを背負う男、歌うビジネスマン鬼龍院翔(1984年生)
本作'断末魔'は、元は鬼龍院さんソロだった曲をバンド名義でリリースしたとのこと。様々な事情を感じつつ、4人揃うとまた楽しくなるんだろうなー、と完全復活が楽しみなファンがここにいる。
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他の3人をポンと何処か遠くへ弾き出した一作。ソロじゃなくグループ名義で出したのはきっとそういうことなのだろう。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) February 7, 2022
重い歌詞とは裏腹にまるでフォークソングのようなキャッチーなメロディ。カラオケで歌いたい。
"断末魔" by ゴールデンボンバーhttps://t.co/6Gx4Ll62Uv
金爆を聴き数日経って思い出したのがこの曲だった。15年経った今でも、紅白歌合戦の真っ赤っかな舞台が忘れられない。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) February 10, 2022
変態性の極地と言えるMVも最高だ。なんですっぽんぽん。
'哀歌(エレジー)' by 平井堅https://t.co/cQxwrv9mry
悲しい歌詞なんだけど何故か大声で歌いたくなる、舌触り・喉越しの良い曲。当初はそんな印象でしたが。
ブリッジの「今日も人たちは・・・」で、ああ、あの戦のことを予見していたんだ、と。地球の真裏まで届く射程距離の長さは、今聴いても鳥肌が立ちます。
さぁ、ちょっと重たい大先輩の曲を、昨年デビューの大型新人が軽やかに迎え討ちます。
日本の芸能界にBMSG旋風を巻き起こし、年末のNHKホールの扉を実力でこじ開けた七人の侍!
後攻boybandは、お待たせしました、息遣いの感じられる素晴らしいライブ映像でどうぞ!!
'Bye-Good-Bye' by BE:FIRST (2022/03/19 映像公開)
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BE:FIRSTメモ
実業家ラッパーSKI-HI (AAA)が私財を投じて開催したオーディション"THE FIRST"。大人気の"Produce 101 JAPAN Season2"と同時期開催だったにもかかわらず実力者が集い、厳しい審査を経て結成された7人組は、必然的にたった一年でモンスターグループへと成長することに。
天衝く歌声はSKI-HIをも唸らせた、やっぱりサビはこの人がイイJUNON(池亀樹音、1998年生)
ルックス、歌唱、ダンススキル全てをバランスよく兼ね備えた安心感、本作でもリードソロを託されたLEO(上村礼王、1998年生)
あっという間にその場の空気を支配する力*1は誰にも負けない、俳優業でも目覚ましい活躍のRYOKI(三山凌輝、1999年生)
ダンスチャンピオンのセカンドキャリアは甘くない、アーティストへの華麗なる転身SOTA(島雄壮大、2001年生)
「BE:FIRST」と言われて彼を思い浮かべる人も多いのでは、魅せ方へのこだわりは人一倍MANATO(廣瀨真人、2001年生)
デビュー当初の黒髪から金髪へイメージチェンジ、何でもソツなくこなせる優等生だけではいられないSHUNTO(久保舜斗、2003年生)
グループのマンネにして実質センター、色気の未知数RYUHEI(黒田竜平、2006年生)
全員の粒が大きい、というか太い!新人らしからぬ迫力を持つ猛者揃い。ここ数年は間違いなく多忙だろうから、体には気をつけて良作を量産して頂きたい。サマソニ行きたかったなー。
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MVで遭遇したときは、まさかライブでこんなに歌いこなせるとは思っていなかった。凄いな。今年はJ-POP boybandが豊作だ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) April 1, 2022
INIの真裏だったから昨年追いきれなかったBE:FIRST、ただいまインプット中・・・
'Bye-Good-Bye' by BE:FIRSThttps://t.co/eZNGJ8TwT7
Japanese boybandって普通、ましてデビューしたてなら、もう少し華奢で可憐なイメージがあるけど、この7人はとにかく線がふとい。体じゃなく輪郭・存在感が。7人で9人分くらいのお腹いっぱい感がある。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) April 2, 2022
(元は)4人なのになぜか5人に見えたかつてのLittle Mixを思い出す。https://t.co/7HaBqq4Dhu
本作は歌詞がとにかく素晴らしい。もし未読の方がいたら、どこかで歌詞を読んでみて。
俳優さんの朗読を聴いて思わずのけ反る。おおお、たった数十行の言の葉から、こんな世界が広がるのか・・・と。煌めきが多面体で。
ともすると、芸能活動をするために曲を出したと思しき歌い手さんが多い中、BE:FIRSTの7人は「この思い」を伝えたくて今日もパフォーマンスするんだ、とワクワクしてしまう。
本日の「サヨナラ」対決、軍配はどちらに上がるでしょうか。
明日は、これまでありそうで無かった師弟対決!お楽しみに。
*1:Rolling Stone Japan Vol.20, November 2022, pp.31