2022年も残すところあとわずか。
この年末もやってきました。
Boyband vs. Manband 歌合戦!!!開幕です。
2022年を歌とパフォーマンスで彩ったboyband、manbandを大晦日まで毎日、一組ずつ、対決形式でご紹介。
皆さんのご贔屓バンドは登場するでしょうか?乞うご期待です。
さて、2022年歌合戦の冒頭を飾ってくれるのは、こちらのmanband、の大物Grammy winner!
デビューから12年はまさに光陰矢の如し!真っ赤なダンスコスチュームに身を包んで、踊れ!Harry!!
'As It Was' by Harry Styles (One Direction) (2022/04/01 MV公開)
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One Directionメモ
The Beatlesから数えて何度目かのEnglish Invasionを成し遂げ、boyband史に燦然と輝く金字塔を打ち立てた5人組、One Direction。グループ活動停止後、一人も欠けずに休まずエンタメ最前線で活躍中。
パンデミックで延期されていたWorld Tourも無事完走、2ndアルバム"Faith in the Future"もトントン拍子でリリースし、音楽活動が加速してきたLouis Tomlinson (1991年生)
Logan PaulのPodcastでZaynとの確執を語ったLiam Payne (1993年生)・・・うぅ・・・そんなことより曲出してくれよLiam・・・
Lewis Capaldiとのdocumentary "Niall Horan’s Homecoming: The Road to Mullingar with Lewis Capaldi"*1にて'Slow Hands'をシンガロング、Niall Horan(1993年生)
懐かしい曲ならこちらも負けてない、インスタで1D脱退直前のシングル'Night Changes'を一節披露したZayn Malik (1993年生)
そして本稿の主役、いや、今年の主役!映画に歌に八面六臂の大活躍だったHarry Styles (1994年生)
Harryのめざましい躍進とは裏腹に、他に新譜が出たのはLouだけという、グループ全体としては安定期(あるいは混沌期の始まり)を迎えた彼ら。結成ウン周年もぬるっとスルーして、各々やりたいことをやるだけって感じ。
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80sっぽいシンセを楽しむ。頬が削げ、Grammy受賞以前とは面立ちが変わったHarry。俳優仕事がまた舞い込んできたのだろうか。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) April 2, 2022
Boyband出身ソロ四天王のうち、現在まともに稼働しているのがHarryしかいないからなぁ。ここらで踏ん張ってほしい。
'As It Was' by Harry Styleshttps://t.co/Gbh6PbFcZS
Harryは2023 Grammyにもノミネート。シングル'As It Was'で、Record Of the Year、Song of th Yearを含む4部門、アルバム"Harry's House"でAlbum of the Yearを含む2部門。
アルバム名は、名盤"Hosono House"から取ったそうな*2。なんか嬉しいじゃありませんか。
'As It Was'のイントロもなんか聞き覚えのある感じ。過去の先達へのリスペクト限りなし、といったところでしょうか。
さて、ソリストながらデッカいステージで魅せてくれた大先輩。
真正面から受けて立てるのはこの大所帯boybandしかいません。
舞台は、文明が滅び荒廃した世界。砂漠、砂嵐、廃墟に残骸。
狂ったように踊り続ける無比のK-POP boyband!!
'HOT' by SEVENTEEN (2022/05/27 MV公開)
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13人と3チームと1グループ、で、合わせて17 (SEVENTEEN)。あっという間にK-POPの代名詞となった大所帯 boybandは、性格も体格も声質もまるで凸凹の好男子揃い。他のグループとはちょっと変わったアプローチの楽曲群と、正確無比なボーカル&ダンススキルで世界を唸らせる。
統括リーダー兼グループの父、ウルフカット(マレットヘッド?)がトレードマークのS.COUPS (1995年生)
堕天使の翼をずるずる引きずる、グループの母JEONGHAN (1995年生)
今年は韓国コスメのCMにも抜擢されたJOSHUA (1995年生)
束の間の中国滞在を終え昨年末から再合流、ソロデビューも果たしたJUN (1996年生)
(観ている側からは)ちょっと不安な時期もあったがなんとか乗り越えたかWONWOO (1996年生)
久しぶりのユニットSVT LEADERSでも存在感は他の二人に引けを取らないWOOZI (1996年生)
年を追うごとに重要なパートを任されつつある真っ赤な髪THE8 (1997年生)
'HIT'に続き本作'HOT'も彼の背中から物語が始まるMINGYU (1997年生)
みんなの歌唱力が上がった現在でも、やっぱりハイトーンはこの人のものDK (1997年生)
ぶーちゃん時代が今や懐かしい、本作では同じ金髪のHOSHIとシンメの場面が多いSEUNGKWAN (1998年生)
本作'HOT'は彼に始まり彼に終わる、白い肌の映えるまさに旬の男VERNON (1998年生)
年長者にもきっちりダンス指導、本作でもラストできっちり見せ場を作るマンネDINO (1999年生)
かつては、「果たして13分の1等分のケーキは美味いのか?」と疑問に思いながら観ていたSVT。
だが今なら分かる。
秒刻みでキメ細かく仕立てられた歌とダンスパートは、本作でも13人全員分、その一人一人の為だけに、丸々美味しいセンターの座が用意されていることを。
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BIGBANGがカムバックした時にやって欲しかったことを、この13人がやらかしてくれた。ビジュアルも、楽曲も、何もかも。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) May 27, 2022
ぶっちぶちにキレまくった韓国語詞も爽快で、久しぶりにセブチの本領を味わう。K-POP、やっぱりこうでなくっちゃ。
'HOT' by SEVENTEENhttps://t.co/Uiviv3aA1U
たった数年前の見事なカル群舞をツルッと越えて、13人全員が勝手好き好きに舞い踊る。なのにどうしてこんなに統一感。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) May 27, 2022
「この人は大体こんな感じ」ってキャラクターに居座ることがもう許されない13人。互いの領分を侵犯し合うスリルが愉しい。https://t.co/6flLhfvYxK
本作'HOT'が収録されたアルバム"Face The Sun"は、所属事務所PREDISとの一発全員契約更改後、初のアルバムなのだそう*3。
Hybe傘下に入る前の、なんとも不安定なPREDISのマネージメントを思い出すと、隔世の感がありますね。
隔世の感、といえば、この'HOT'の歌割りやMV中のドラマもそう。
温厚なはずのTHE8が赤髪でナイフをブッ刺しまくる一方、WONWOOがプライベートではトレードマークの眼鏡を踏みにじり、グループの中の「天使」JEONGHANが堕天する。
一番驚いたのはHOSHIのファルセットパート(MVだと1:50~)。ここ、従来なら間違いなくSEUNGKWANなはず。歌番組の歌唱シーンとか見ていると、ソロデビューを果たしたHOSHIにとってもチャレンジだったんだな、と。ま、多くは言いませんが。
ただ、このパート、ダンスが超カッコいい。
モーゼの十戒みたいに、HOSHI以外の10人が左右に割れた後(このフリはもはやSVTの専売特許の感がある)、S.COUPS-SEUNGKWAN、JOSHUA-WONWOO、WOOZI-JUN、JEONGHAN-THE8、VERNON-DINOの順に、前面に迫り出しては消えていく。まるで2山に分かれたトランプをめくるように。
そして次のJUNのソロで、そのトランプの山がぐしゃぐしゃっと崩れて三角形に。これも見事。騙し絵を見ているかのよう。
以上、今年の大本命2組を一挙にご紹介しました。
大トリクラスのHarryとSVTをど頭に持ってくる辺り、お分かりかもしれませんが、例年より気合が入っております。明日もお楽しみに。