大晦日です。防寒対策は万全ですか?
日本海側は大雪との警報も出ています。外出の際はお気をつけください。
特に用が無ければ、お家の中でぬくぬくしてるのが一番ですね。
さて、今年のmanbandのトリを飾るのは、お家の中でパーティーを決め込む5人衆とその仲間たち!
'House Party' by New Kids On The Block (2020/04/24 MV 公開)
New Kids On The Block - House Party (Official Music Video)
*****
現代型boybandの源流の1つであり、特に白人バンドとしては草分け的存在の5人組。キャリアの初期からR&Bとhip-hopの2本柱で活動し、本格的なダンスパフォーマンスによりアイドルとしての一時代を築く。その後、解散、再結成を経て、現在も精力的に活動中。メンバーは、
本格的に田舎に引っ越しちゃったJonathan Knight (1968年生)
50を超えてもウィンドミル、振り付け担当Danny Wood (1969年生)
Manband界きっての副業屋、俳優やハンバーガー屋を初め何足ものワラジを履きこなすNKOTBのプロデューサーDonnie Wahlberg (1969年生)
鍛えたカラダを惜しみなくステージでご披露、本作でもノリノリのリードシンガーJordan Knight (1970年生)
Jordanと並ぶファルセッター、自撮りツイートはもう飽きちゃったJoey McIntyre (1972年生)。
多方面に幅広い交友関係を持つNKOTB。大御所らしからぬ軽いフットワークを発揮し、全世界にいち早く"Stay Home"を呼びかけた。
New Kids On The Block 2020年ピックアップ!
*今年のNKOTBには実に感服した。NYのロックダウンが今年の5/20、NKOTBの地元Bostonを含むMassachusettsのロックダウンが同月23日。当時から"Stay Home"の語は既にニュースを賑わせていたけれど、家に閉じこもりっきりの閉塞感、外出できないことによる鬱屈感みたいなものは、そこまで共有されていなかった覚えがある。それら諸々に対する憂さ晴らしを'House Party'のたった2語に結晶せしめたのは見事という他ない。NKOTBというmanbandは元々、時流を自分たち得意のテリトリーに引き込むのがとても巧みなのだけど、彼らが大好きな"Party"を2020年向けにチューンナップしてリリース。'Home Party'じゃないとこが絶妙なんだよね。
楽曲としての完成度よりも、超大御所Boyz II Menを初め、女帝Big Freedia、'80s baby'でもお馴染みNaughty by Nature、若手Jordin Sparks(ブロンドのおさげ髪)を一気に巻き込んだナイス人選が好印象。MVでは韓国系アメリカ人のKen Jeong、ハタキ持って大暴れのNicole Scherzingerまで参加している。コラボ相手に多くのアフリカ系アメリカ人を起用しても、NKOTBのファン層からいって全く不自然ではないし、もちろんBlack Lives Matter Movementにもちゃんと目配せしている。
*毎年恒例だった"NKOTB Cruise"は当然中止。その代わりに"Virtual Cruise" を開催。クッキー焼くの、みんな好きだな・・・流行ってんのかね。
*グループ外での音楽活動としては、Joey McIntyreが久々のシングル'Own This Town'をリリース。ロックダウン下の街をドライブしながら憂鬱な表情を浮かべるJoeyが印象的だ。
今年のオーラスboybandは、初の英語詞で数々の賞を総ナメにしたK-POPの旗手たち。
向かうところ敵無し!鋼の団結力と一糸乱れぬダンスで世界の頂点へ!
'Dynamite' by BTS (2020/08/21 MV 公開)
BTS (방탄소년단) 'Dynamite' Official MV
*****
BTSメモ
もはや説明不要!母国を飛び出し、world-wideな活躍を見せるK-POP band。米国市場を意識してか、英語交じりの歌詞も多くなってきた。
食いしん坊な最年長、ボーカルJin (Kim Seok-jin) (1992年生)
Kanye WestやT. I.をリスペクト、本格派のラッパーSuga (Min Yoon-gi) (1993年生)
若きダンスマシーン、ラッパーのJ-Hope (Jung Ho-seok) (1994年生)
グループの精神的支柱、リーダーでラッパーのRM (Kim Nam-joon) (1994年生)
真面目な努力家さん、透き通るハイトーンのボーカルJimin (Park Ji-min) (1995年生)
天然さんで丸顔さんのボーカルV (Kim Tae-hyung) (1995年生)
他グループの97 lineと仲良し、メインボーカルで完璧主義者のJungkook (Jeon Jung-kook) (1997年生)。
世界制覇を成し遂げた7人にもう怖いものはない。あとはどこまでpop music sceneで生き残れるか、とくとお手並拝見。
BTS 2020年ピックアップ!
*今年のシングルリリースは、Trap musicとこれぞK-POPなMVが目を惹く'Blackswan'、マーチングバンドを採用した意欲作'On'、本作'Dynamite'、日本語詞の'Stay Gold'、年末リリースの'Life Goes On'の計5作かな。もっとあるかも・・・全て追いきれない。アルバム"Map of the Soul: 7"と"Be"はいずれも記録的なセールスだったらしいし。
本作'Dynamite'ではK-POP史上初となる全米1位獲得(10月第一週)。たった一週で'WAP' by
*ベテランK-POPアイドルといえば兵役問題。今年は最年長Jinの兵役も話題となりました。結局、Jinさんの28歳の誕生日直前に法改正。あと2年間(30歳まで)は兵役猶予となった模様。
*今年はBTSが学術論文になったことでも話題となりました。1st authorのProf. Anita Elberseはエンタメ・メディア・スポーツに関するビジネスを研究領域としているのだそう。俺も購入して読みかけなままなのだけど、Big Hitの社長さんは人材育成についてよく考えてるなー、といった当たり前の感想しか出てこなかった。あとは添付された別表がよくできていて、Big Hit、SM、JYP、YGの比較表(表によってはPledisやStarshipも)はざっと見るだけでも楽しい。その内容は、ちゃんとここで書けるほど読めてないです・・・
この論文、一点だけ惜しいところがあるとすると、'Dynamite'前のアクセプトなんだよね。つまり、本作の世界的大ヒットは考慮されず(考慮できるわけもなく)書かれている。ただ、論文自体の大筋の結論は変わらないだろうね。より大きな成果が出たというだけの話かも。
最終日はこの二組しかない!というほど自信のある組み合わせでした。
NKOTBの曲はさほど知名度はありませんが、彼らの楽曲の中でも久しぶりに時代の風に乗った一曲になったのではないかと思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。それでは皆さん、良いお年を。