しつこいようだが、本記事の主役を再掲。
1:45~ 肘に手をやる独特な振り付けは、
'Waterfalls' by TLC (1995/03/29リリース)
そうか、この振り付けってTLCだったのか。こっちの元ネタもそうだったんだな。(今ならこの5 Aliveのパロディもだいぶ分かるようになってきた。)
海の上に立つ3人、向かって左からChilli (1971年生)、T-Boz (1970年生)、Left Eye (1971年生-2002年没)。2017年のカムバックアルバム"TLC"は記憶に新しい。
前編ラストの'Watta Man'から2年しか経っていないのに、驚くほど80年代の香りが消えている。90年代中盤だから当然なんだけど。このTLCから、girls bandの新世代が始まる。
もう、このイントロ聴いただけでも嬉しくなっちゃう。
'Wannabe' by Spice Girls (1996/06/26リリース)
ソロ順に、Mel B (Scary Spice、1975年生)、 Geri Halliwell (Ginger Spice、1972年生)、Mel C (Sporty Spice、1974年生)、Emma Bunton (Baby Spice、1976年生)、そしてこのデビュー曲ではソロがないVictoria Beckham (Posh Spice、1974年生)。
girls bandの歴史って、"Spice Girls前"と"Spice Girls以降"に分かれる。この一発撮りのMVはそれだけ衝撃だった。俺の中でTLCの印象が薄いのは、Spice Girlsが強すぎたせいからかもしれない。
両脇のKaedi Dalley(Bass担当)とCora Isabel(beatbox担当)によって一瞬差し込まれるのは
'Spice Up Your Life' by Spice Girls (1997/10/13リリース)
Spice Girlsを挟むTLCの2曲め。Kaylah Sharve'をFeatureした
'No Scrubs' by TLC (1999/02/02リリース)
90年代後半に爆発的な人気を博したTLCは、本作と'Unpretty'でBillboard Hot 100の首位を獲得した後、チャートからは遠ざかってしまう。諸行無常。
あったかい雰囲気の'Scrub'からゆっくりクールな雰囲気へ。
'Where My Girls At?' by 702 (1999/04/27リリース)
702はmanband界きってのbusinessman、Michael Bivins (New Edition)によって編成されたgirls group。
LeMisha Grinstead (ショートカットの人。1978年生)、Irish Grinstead (色が薄めなロングヘアの人。1980年生)のGrinstead姉妹に、Kameelah Williams (色の濃いサムネイルの人。1978年生)が加わったグループ。見た感じIrishとKameelahが姉妹っぽいけど、違うんだな。
本メドレー中、最も小節数を費やし、Kaedi Dalleyのソロまである
'Say My Name' by Destiny’s Child (1999/11/07リリース)
現Mrs. CarterことBeyoncé (編み込みの人。1981年生)、それにKelly Rowland (ショートヘアの人。1981年生)、Michelle Williams (黒髪ロングの人。1980年生)、Farrah Franklin (赤い部屋でカウチに寝そべっている人。1981年生)のquartet。そうか、全員ほぼ同い年なんだ。初めて気がついた。
オリジナルメンバーであるLaTavia Roberson (1981年生)とLeToya Luckett (1981年生)は、Beyoncéのマネージャー(彼女のお父さん)とお金で揉めちゃって、結局歌声はトラックに残っているものの、彼女らの姿はMVに残っていないそうだ。なんとも残酷。
さらにFarrahさんが辞めて、デスチャの後期3人体制がスタート。それを華々しく飾る曲がコレ。ミリタリー風ビキニスタイルが懐かしい。
'Survivor' by Destiny’s Child
ft. Da Brat (2001/02/13リリース)
ほんの一瞬、たった2小節しか使われていないものの、実はこれと次の曲との間の転調が好きだったりする
'Buttons' by The Pussycat Dolls ft. Snoop Dog (2006/04/11リリース)
メンバーは、Carmit Bachar (赤毛の人。1974年生)、Nicole Scherzinger (センター。1978年生)、Ashley Allyn Roberts (ブロンドの人。1981年生)、Jessica Sutta (スタート時の向かって左端の人。1982年生)、Kimberly Wyatt (前髪を盛ったブロンドの人。1982年生)、Melody Thornton (アフリカ系の人。1984年生)。
こうして見ると、人種的に最もバランスの取れたグループかもしれない。仲があまりよくなかったみたいなのが残念。
Nicole Scherzingerといえば、Gary Barlow (TAKE THAT)と同時期のX Factor UKのjudgeとしてもお馴染み(Series 9 & 10)。このうちSeries 9にはUnion J(4th place)を輩出。 NicoleはX Factor USのjudgeにも駆り出されたらしい。Simon Cowellのお気に入りだったりするのかしら。
ゼロ年代最後を飾るのは、ギリギリのセクシーで背景からしてピンク色の
'Damaged' by Danity Kane (2008/01/29リリース)
ソロ順に、ブロンドのShannon Bex (1980年生)、黒髪をサイドに寄せたDawn Richard (1983年生)、ブリッジの"May be I got~🎶"を歌っているアフリカ系アメリカ人のD. Woods (1985年生。MVではDawnと一部ごっちゃになって見える)、2番から左エクボが可愛いAundrea Fimbres (1983年生)、ソロのしんがりがブロンドのAubrey O'Day (1984年生)。
Danity Kaneは、あのO-Townを輩出したオーディション番組"Making The Band"の出身。O-Townも人数を減らしつつ細々活動しているし、何かとこの年代はしぶとくて団結力がある。
何回か再結成と再解散を繰り返しているDanity Kane、line-upのうち、Shannon Bex、Dawn Richard、Aubrey O'Dayで2018年からツアーを開始。2019年には新曲が出るかも、とか。
とうとうやって来ましたgirls band新新世代。羽ばたきの振り付けが美しい
'Wings' by Little Mix (2012/08/24リリース)
そしてHannah Mrozakが飛び出してソロを歌い出すのは
'Black Magic' by Little Mix (2015/05/21リリース)
The X-Factor UK出身のこのグループはメンバーの見分けがつきやすい。髪モジャモジャのJesy Nelson (1991年生)、ドレッドヘアのLeigh-Anne Pinnock (1991年生)、ブロンドで丸顔のJade Thirlwall (1992年生)、ブロンドで四角顔のPerrie Edwards (1993年生)。
俺だけかね、彼女らについて"little"って言葉がしっくり来ないのは。画面をはみ出さんばかりの圧倒的存在感。4人で5人分って感じ。ヘアスタイルとか、服装とかに理由があるのかもしれない。
ようやくラスト。メドレーのしんがりは彼女らの曲。
'Work From Home' by Fifth Harmony
ft. Ty Dolla $ign (2016/02/26リリース) わわ、なんだなんだコレ。Little Mixよりも面白いかも。
建設現場のむくつけき男たちを単にジャマしに来た5人。
コンクリートをトロリと垂らすCamila Cabello (1997年生)、ブルドーザーの運転席に引き上げられるNormani Kordei (1996年生)、トンカチを意味ありげにいじくるLauren Jauregui (1996年生)、設計図の上に巻き尺をピンと伸ばして作業員を凍りつかせるDinah Jane (1997年生)、トドメはアセチレンバーナーを吹き消す(んなバカな)Ally Brooke (1993年生)。
Fifth HarmonyはThe X-Factor USの3rd place。UK出身である真っ向勝負のLittle Mixとは違って、どこかヒネくれたMVが興味深い。
話をCQの動画に戻して、Kaediがセンターで勇ましく踊り狂うのが
'BO$$' by Fifth Harmony
(2014/07/07リリース) 今まで時系列順で来たところ、ここだけ巻き戻し。Camila Cabelloはまだセンターって感じじゃないな。あと、曲や振り付け、MVの印象が、Beyoncéの影響直撃って感じ。グループのアイデンティティが固まらない初期は仕方がない。
そしてメドレーのオーラス。
'Sledgehammer' by Fifth Harmony
(2014/10/28リリース)
これ、気づきました?Citizen Queenの動画の開始直後から部屋に差し込む日差しが、時間が進むごとに長くなっている。演出かどうか分からないが、ラストのこの曲で部屋じゅうメチャクチャ輝いて見えるのはかなりステキな出来栄え。まるで5人の後ろから光が伸びているかのよう。メドレーの輝かしい締めくくりにもピッタリ。
それに、このラスト、実は'Sledgehammer'の他にあと2曲、隠し味として組み込まれているのに気がつきましたか…?答えは前編のリンク先のどこかに。
いかがでしたでしょうか。Citizen Queenのメドレーセレクションにそれほど不満は無いんだけど、あえて言わせてもらえればGirls Aloudが無いのは痛い…カムバック作の'Somethimg New' (2002/12/16リリース)も良いし、デビュー曲の
個人的には、青春時代を直撃した'Trouble' by Shampoo (1994/07/18リリース)とか、
おまけのメイキング。
あれだけセクシーなHannah Mrozakがレッスン着だとフツーのオネエちゃんだったり、ゴージャスな雰囲気のKaylah Sharve'がグレーのレッスン着にキャップを目深に被る姿がめっちゃクールだったり、ともかくギャップがものすごい。なんだこの人たち。
1:15~
'Lady Marmalade' から'Best Of My Love'の、モノクロからカラーに変わるこのMVで最も重要なポイントの1つ。そのコレオの指導。「こっちからカラー。歩いていくと、あなたもカラー、あなたもカラー、…あなたはちょっとだけカラーで…」振り付けの先生が説明。
その後、Kaedi Dalleyがおどけながら、「イェ〜イ、めっちゃ『カラー』だぜ〜、オオオ〜!」("colored"にかけたギャグ)ってふざけて、その後ろでHannah Mrozakがブフフーって吹き出してる。これ、なかなか際どいギャグだと思うんだけど、そこそこ仲良さそうだからいいのかな。2人の人となりが分かる一コマ。