毎年恒例、Boyband vs. Manband 歌合戦総評、2025年版です。
以下はセットリスト。カッコ内はグループ年数(結成年基準の数え年)です。
| Boyband | Manband | ||
| 前半戦 | 1st round (12/17) |
🇺🇸FULL CIRCLE BOYS (2) 'M80' |
🇺🇸98°(30) 'Got U' |
| 2nd round (12/18) |
🇰🇷JUST B (5) 'CHEST' |
🇺🇸Corbyn Besson (Why Don't We) & TZUYU (of TWICE) (10) 'Blink' |
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| 3rd round (12/19) |
🇨🇱Q_ARE (2) 'PALA' |
🇺🇸Brady Tutton (In Real Life) (9) 'Retrouvailles' |
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| 4th round (12/20) |
🇺🇸2BYG (2) 'Anything' |
🇬🇧Robbie Williams (TAKE THAT) (36) 'Human' |
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| 5th round (12/21) |
🇺🇸WHATMORE (1) 'chicken shop date' |
🇺🇸Voice Play ft. J.None (29) 'All My Life' |
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| 6th round (12/22) |
🇵🇭SB19 (7) 'DAM' |
🇺🇸OK Go (28) 'Love' |
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| 7th round (12/23) |
🇯🇵龍宮城(3) 'WALTZ' |
🇬🇧Blue (26) 'One Last Time' |
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| Half Time (12/24) |
M!LK, KickFlip, ZEROBASEONE, Kis-My-Ft2, NEWS, SUPER★DRAGON, Snow Man, WOLF HOWL HARMONY, Number_i, 世が世なら!!!, WEST., Da-iCE, aoen, SANTOS BRAVOS, LOS BOYS, Menudo, Absnt Mind, Smooth Nature, CitiLimitz, No Guidnce, WanMor, CA7RIEL & PACO AMOROSO, as1one, 1st One, BGYO, GOT7, Big Ocean, JYT, EMBLEM3, Hi-Fi Un!corn, Ooochie Koochie, Alfred Sun, Olin MattiBlue, Ruel, Next Town Down, FIVE, CD9, Backstreet Boys, D-Side, Rak-Su, Danèx, Olly Murs, One Direction, The All-American Rejects, ENVii GABRIELLA, AJR, Aerosmith, YUNGBLUD, Carín León, Thirty Seconds To Mars, プノンペンモデル, 戸川純, 平沢進, WORLD ORDER, 171, 最強マンボウ修羅ぼうや, 櫻坂46, MONO NO AWARE, Open Reel Ensemble, Masaki Mizuno, 女王蜂 | ||
| 後半戦 | 8th round (12/25) |
🇯🇵THE SUPER FRUIT (5) 'どっちっち!' |
🇯🇵RIP SLYME (32) 'Wacha Wacha' |
| 9th round (12/26) |
🇺🇸PARTYFOUL (2) 'GOOD ENOUGH' |
🇺🇸Jack & Jack (13) 'GIRLS GIRLS (The Desert Sessions)' |
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| 10th round (12/27) |
🇺🇸DND (3) '12 Y PICO' |
🇺🇸Joel DELEŌN (CNCO) & PALACE (11) 'BERLIN' |
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| 11th round (12/28) |
🇺🇸Midnight Til Morning (2) 'Navy Eyes' |
🇮🇳Sanam (16) 'Badan Pe Sitare' |
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| 12th round (12/29) |
🇰🇷XLOV (2) 'I’mma Be' |
🇯🇵シッコマン イン ザ パーティ (7) 'サマーバケーSHON!!!!' |
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| 13th round (12/30) |
🇬🇧dearALICE (2) 'Ariana' |
🇦🇺5 Seconds of Summer (15) 'NOT OK' |
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| 14th round (12/31) |
🇯🇵原因は自分にある。(8) '因果応報アンチノミー' |
🇬🇧oasis (35) 'Don't LookBack In Anger' |
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<出場者データ(本戦のみ。カッコ内は2024年データ。)>
全出場グループ:28 (28)
参加国:8(🇯🇵🇺🇸🇬🇧🇰🇷🇵🇭🇮🇳🇨🇱🇦🇺)(10)
内訳:🇯🇵 5(3)、🇺🇸 13 (10)、🇬🇧 4 (7)、🇰🇷 2 (2)、🇵🇭 1 (2)、🇮🇳 1 (1)、🇨🇱1 (0)、🇦🇺1 (0)
(🇵🇷 0(1)、🇮🇹0 (1)、🇮🇱0 (1)、🇵🇸0 (1))
団体:24 (25)
個人*1: 4 (Corbyn Besson, Brady Tutton, Robbie Williams, Joel DELEŌN) (3)
オリジナル:26 (27)
カバー*2: 2 (1) (Voice Play, SANAM)
2025年リリース:27 (28)
2024年以前リリース:1 (0) (oasis)
Manband結成年最長:TAKE THAT (36)
Manband結成年最短:シッコマン イン ザ パーティ (7)
Boyband結成年最長:原因は自分にある。(8)
Boyband結成年最短:WHATMORE (1)
Manband最年長:Noel Gallagher (oasis, 1967年生)
Manband最年少:Brady Tutton (In Real Life, 2001年生)
Boyband最年長:Josh (SB19, 1993年生)
Boyband最年少:2007年生
Ollie Hincy (FULL CIRCLE BOYS)、G-Nix (2BYG)、Ray (龍宮城)、KENT (龍宮城)、小田惟真 (THE SUPER FRUIT)
<2024-2025 IN & OUT>
Manband
IN→98°, Why Don't We*3, In Real Life, Voice Play, OK Go, RIP SLYME, Jack & Jack *4, CNCO, SANAM, 5 Seconds of Summer, oasis
OUT→Creepy Nuts, Swarathma, Il Volo, B5, HANSON, One Direction, Pet Shop Boys, New Kids On The Block, Foster the People, Twenty One Pilots, AJR
Boyband
IN→FULL CIRCLE BOYS, JUST B, Q_ARE, 2BYG, WHATMORE, 龍宮城, THE SUPER FRUIT, PARTYFOUL, DND, Midnight Til Morning, XLOV
OUT→ATEEZ, New Hope Club, edwin (PRETTYMUCH), as1one, ALAMAT, Jack & Jack*5, Jonah Marais (Why Don't We), Menudo, BLITZERS, Lovejoy, THE DRIVER ERA
総論
Boyband枠、豊作でした。2024年時点では考えられないほど。Japanese boyband枠が(EBiDANを中心に)大豊作だったので、この14枠を選び抜くのに非常に苦労した。一発合格はFULL CIRCLE BOYS、2BYG、WHATMORE、龍宮城、XLOV、
原因は自分にある。のみ。他の8枠は次点の候補が多く、被らないようにバリエーションに工夫を凝らしたつもり。あと1枠、無理やり追加できるのならばM!LKは推したかった。THE SUPER FRUITと迷って結局スパフルに軍配を。話題としてはtimeleszとか上げるべきだったかもしれないが、相変わらずジャニーズ関連は音楽的に全くピンと来ない。
Manband枠は昨年に引き続き潤沢なセレクション。本戦でもサラッと述べたがWhy Don't We、In Real Life、Jack & Jack、CNCOら、元々はboyband枠からの昇格組が多いのが嬉しい。彼らについては、8年そこそこ続いてきた本ブログならではの観点を提出できたのではないかと思う。あと特筆すべきはOne Direction。連続出場がここで途絶えることに。INROCK誌のポストによれば2026年に全員本格再始動らしいので、来年は彼らの未来の名曲を選びたい。
各論
98° vs. FULL CIRCLE BOYS
さて98°、Manbandのトップバッターが穏やかなバラード枠なのは2年ぶり。
振り返ると、
2018年 'U.S.A.' by DA PUMP
2019年 'Sucker' by Jonas Brothers
2020年 'The Other Side (From Trolls World Tour)' by SZA & Justin Timberlake (*NSYNC)
2021年 'Atlantis' by SHINee
2022年 'As It Was' by Harry Styles (One Direction)
2023年 'Windows' by TAKE THAT
2024年 'Bling-Bang-Bang-Born (THE FIRST TAKE ver.)' by Creepy Nuts
というように、煌びやかなファンファーレソングは意外に少ない。2020年のSZA&JTとか久しぶりに思い出した。
本対決はあくまでFULL CIRCLE BOYSを軸にした"FULL CIRCLE"対決。しかし、98° の熟練した暖かいコーラスは、これ自体が2025年末歌合戦選出の準拠枠、スタンダードになっており、彼らをトップバッターに据えたのはboyband freakの選曲眼としてなかなか悪くないと自負している。いい曲だ。
一方のFULL CIRCLE BOYS、この'M80'より後、世の中の反応が冴えないのが気になる。'CGI'とか'This Goes Out To You'とか、いい曲がいっぱいあるんだけど。
M80はコレオも実に個性的。Keone Madridのセンスが光っている。同曲を使って韓国のダンススタジオが独自にアレンジしたコレオを発表しているのだが、これと比べてもKMのコレオが一枚も二枚も上手なのが良く分かる。難易度も高そうだし。韓国のスタジオもこのKM版をまともにダンスカバーしたらどうなるのか興味が湧く。
JUST B vs. Corbyn Besson (Why Don't We) & TZUYU (of TWICE)
K-POP対決と言いながら全然Kらしくない。しかし、この二日目の対決は、2025年末歌合戦全体のトーンを決めていると言っても過言ではない。
Just Bは、本稿でも述べたBainのカミングアウトを7日目の龍宮城の補助線にしている。このセレクションは本ブログならではだと思うし、他のK-POP boybandは彼らの代わりにはならない。
あとJust BはK-POP離れした曲のチョイスがセンスよく、この後の'GOING SOUTH'も'True Heart'もアッと驚く仕掛けが曲の随所に。もし聴き逃しがあったら今のうちにチェックしておいて損なし。
彼らの次点はKick Flipだった*6ということを備忘のために書き添えておく。
CorbynについてはNewJeansとも絡めたマネジメントとのいざこざ話を書くことができた。この類の話、pop-musicの歴史の中には頻繁に登場することで、Why Don't WeとNJのそれぞれの訴訟が歴史の末頁に加えられることに。
Brady Tutton (In Real Life) vs. Q_ARE
Bradyはいつかソロ作品を推したいと考えていたところ、縦動画とはいえ良い感じのオリジナルが投下されたので一発回答。IRLはメンバーの去就も気になるので定期的にチェックしていきたい。前回がなんとSergio JR (2022年)だったのだ。4年前。光陰矢の如し。
Q_AREはラテン系boybandでオーディション選抜組。同じラテン系のオーデション選抜組にはSANTOS BRAVOSがいるが、SBはHYBEだから、同じK-POP系でdearALICE(こちらはSM Entertainment)がいるよな、と思いSBを本戦から外した。要するに、dearALICEありきで考えるとSANTOS BRAVOSは選べなくて、そうするとQ_AREを選ばない理由はなかった。Q_AREはキャラクターの凸凹具合がブログ主好み。チリ出身のboybandは珍しいのでこれからも観測し続けたい。まだまだ伸び代あり。
2BYG vs. Robbie Williams (TAKE THAT)
久しぶりのアフリカ系US boyband。2BYGの次点は、Smooth Nature、CitiLimitz、No Guidnce、WanMorで、どのboybandもR&B必修の堅実なコーラスを聴かせてくれるのが嬉しい。この5組では現在進行形で進化し続ける2BYGを選んだが、来年はどこが抜きん出てくるか非常に楽しみ。
TTはおそらくJay復帰でしょう。しかしそこからのTT4の青写真がしっかり描けているのかが分からない。Gazはもうヒットメイカーではないし、全盛期はあれだけ輝いていたTT4がゆっくりと衰えていくのは見たくないなぁ。Robに関する感想は特にないです。(Jayを除いた)アクティブなはずの4人とも去就がなんだかフワフワしている。
Voice Play vs. WHATMORE
人種混合band対決。Voice Playは一度だけ女性ボーカルを擁したことがあったのだけど、それもだいぶ前のことだし、近年の活躍はmanbandそのものなので問題なしとして採り上げた。Manbandが往年のboybandをカバーするという、二つのbandの交差点のような作品。ちなみに年末歌合戦でアカペラグループを採用したのは2023年のLibera以来。2022年のCollabroを挟んで、アカペラ楽曲ともなると2018年のアカペラ対決(TAKE 6 vs. Out of the Blue)まで遡る。
WHATMOREは楽しみ方がまだよく分からない。どう聴いたら良いのだろう。トラックの良さか4MCの個性なのか。英語詞も意味が取りづらいし。US boybandに限ったことではないが、pop-musicの外国語詞って大人が楽しめるものなのかどうかとやや戸惑うことがある。
SB19 vs. OK Go
SB19は昨年に引き続き二度目の登場。ここまでコンセプトを煮詰めて大掛かりな世界観で新曲を提出でき、それがちゃんと前作を超える出来に仕上がるのは、もうK-POPでは無理だ。どこかのboybandと必ず似てしまうから。しかしPhilippineではそれが可能で、おそらくタガログ語の魔術的なフロウと無関係ではない。これから(韓国と日本と英語圏以外の)世界各地で同様の楽曲がリリースされ続けるだろう。
OK Goも年末対決は二度目なのだが、前回登場時の'All Together Now' (2020年)はコロナ禍真っ只中ということもありミニマルなMVだった。それが今回はブダペストの美術館を貸切りで、大掛かりな鏡のセットを使った一発撮り。本ブログの年末対決企画は元々、紅白歌合戦をお手本にしているから、本作MVにはとても興奮した。そんなことある筈もないのだが、まるで歌合戦仕様に仕上げてくれたかのような豪華絢爛な万華鏡。
SB19とOK Goの本対決は、紅白歌合戦で例えるなら、「録画で豪奢なCG合成舞台」対「ライブのからくり舞台一発撮り」とも言えるか。どうしても適切な具体例が出てこないのだけれど。
Blue vs. 龍宮城
龍宮城の対戦相手にBlueを当てた理由は本作でリードソロを取るDuncan Jamesですね。分かる人には分かる。このDuncanと、上述のBain (HUST B)からKENTO氏への補助線を引いている。つまり、カミングアウトだったんじゃないの、ということを書きたかった。
半年近く経って本稿を書いている今、龍宮城を推す力がだいぶ弱まってしまったのだが、やはり'WALTZ'はいいよね。アヴちゃんプロデュースというのは一種の縛りプレイみたいな良さがあった。制限もあるが薫りや燻りがあるというか・・・率直に言って、'ギラり'、惹かれない。今まで彼らが歌って演じてきた作品の量産品・紛い物を観ている感じ。もう1、2作、様子を見たいが、スターダスト様におかれましては、早めに彼らをEBIDAN本体に回収した方がいいのでは。ちょっと危うい。
RIP SLYME vs. THE SUPER FRUIT
後半戦の一組目は初めからリップスライムに決まっていた。ゾクゾクするじゃないですか。仕切り直しにあのええじゃないかサウンドが聴こえてきたら。ゼロ年代、日本のヒットチャートで一位になったHIP HOPグループは彼らとORANGE RANGEだけと聞いた(出典は忘れた)。どちらも25年で浮上したがやっぱこの年はリップでしょう。いつめんもフィーバーしたことですし。サクッと稼いでサッと退場するのもいなせな後ろ姿。
そんな彼らには当初M!LKを対戦させたかったのだがこの曲に痺れてスパフルに。やー、これは凄いね。本作の良さはまだ誰にも発見されていない気がする。教育番組っぽく明るく楽しいフェイクで真実のスキマを貫く名曲。激動のつばさ男子グループは、世が世なら!!!が年少組の笠松氏、橋爪氏の脱退を発表、峯脇とPOCKET PANICがSHYになってメンバーが脱退したり新メンバー募集だったり。スパフルも変わらざるを得ないだろうが、彼らの幼年期を飾る最後の曲として本作は秀逸だ。
PARTYFOUL vs. Jack & Jack
PARTYFOULは当初'2LITTLE2LATE'を挙げるつもりだった。YouTubeのオススメで引っかかったこの曲は、よくよく調べれば前身のグループの曲だという。それに、山口さんの息子さんがかつて所属したグループだと知り興味が増し、人数が減って雰囲気が変わってもその魅力を採り上げたく、後半戦のこの位置にご登場。Hawaii出身も居そうで居ない。BoybandでHawaii出身といえばIkaika Kahoano (ex-O-Town)だよな。
Jack & Jackはライブも記録映像もバランスよく露出してくれて俺みたいな地球の裏側のファンには有難い限り。Post-One Directionのグループが次々と店じまいする中、それらよりもキャリアの長いJ&Jがまさか勝ち残るとは。作詞作曲編曲含め自給自足できるboybandは長続きする、という当たり前だが当たり前ではない摂理がここでも確認できる。
Joel DELEŌN (CNCO) & PALACE vs. DND
ここでPost-One Directionのグループからお一人を召喚。CNCOは現役時代にブログ主が上手くハマりどころを見出せなかったグループで、若干引け目を感じている。しかしJoelは5人の中でも今なお惹きつけられる存在感だ。脱退直後の太めボディは、5年経ってだいぶ絞られてきた。かつてのファッションアイコンがネクタイ姿でバンダナ締めて踊り狂う姿は味わい深い。なぜバンダナ?
DNDは本稿でも書いた通りR!CH YASHEL a.k.a. Richard Camacho (CNCO)繋がりで登板。MVでサビの右足をポーンとキックするコレオが格好いいなと思っていたら、さすがに変更になっていた。それにしても、半年経って新曲の気配がないのは、これはもしかして・・・
Midnight Til Morning vs. Sanam
グループ名は挙げたいが曲にハマりきらない。今回はMTMとSanamの本戦がそんな感じ。
MTMは来日のチケットも取ったのだが都合が合わずに断念。来日ついでに新曲のMVも撮影したみたい。コンタクトのアイシティとカラオケ歌広場は無料で宣伝できておいしいね。コインランドリーでの狼藉は、来日ついでに神社でおイタした彼らに比べれば可愛いものだ。
Sanamはインド映画音楽の古典をカバー、というナラティブが熱い。'Pyar Deewana Hota Hai'でも感じたが、他所のどこにも真似できないアイディアと制作力が彼らにはある。街中のインネパ料理屋で流れるちょいダサなインドの流行歌とも一線を画しているし。毎年とまでは言わないが、本作みたいに時折浮上してmanband業界をアッと驚かせて欲しい。
シッコマン イン ザ パーティ vs. XLOV
まさかのおしっこラップと耽美系boybandとの対戦。極北対決。
シッコマンはおしっこ第二弾ということで、迷いなく年末の俎上に上げさせて頂いた。曲がどうのこうのというより、この上り調子の5人がわちゃわちゃしているのが楽しいのだ。ブログ主はピークを過ぎたboyband特有の「ただ曲を出すためだけに集まっている」雰囲気が大嫌いで、シッコマンはその真逆、「曲なんか出さなくてもいいのに出ちゃった(しかも最高の形で)」というのが最大の選曲理由。そう。おしっこは出すものではなく自ずから出るものなのだから。
対するXLOVは今やK-POPの希望の星になってますね(当社調べ)。歌番組やライブの歌唱を見ていても、口パクから生歌への比重が高くなってきて、これは相当彼らへの期待が高まっている証。今のうちにツバ付けておいていた方がいいですよ。新曲'SERVE'もこれ明らかに'VOGUE' by Madonnaが下敷きでしょ。センスいいな。メンバーのパワーバランスも良さげだが、誰か一人でも欠けたら成り立たなそうなのでケアのコストがめちゃ高い。ここはWumuti先生のプロデューサーシップの見せ所である。
dearALICE vs. 5 Seconds of Summer
dearALICE、まだ残ってるなぁ。頑張っているし、なんとか粘って生き残ってほしい。K-POPの脅威の最前線で戦っているのが他でもない彼らだ。ダンスが格段に上手くなっている。焦りに炙られて見えないものに駆られる彼らの目は嫌いじゃない。今でもまだ7年縛り(7年間の事務所契約)があるのならデビュー7年後に彼らがどんな選択をするのかが楽しみ。7年も保つかという話もあるけれど。
5SOSは余裕のよっちゃんイカというか、一つの時代を築いてそれでもなお前に進む気概があって大変嬉しい。oasisがいなければ間違いなく彼らが25年のトリだった。今年は来日とのこと。ぜひライブで彼らを直に感じたい。
oasis vs. 原因は自分にある。
大トリはこの2組。既に懐かしさすら感じるこの二曲。
'Don't Look Back In Anger (Official 30th Anniversary Visualiser)'、年明けに出ましたね。年末まで待ち構えていたのだがこの名曲だけ音沙汰なかったので本稿では泣く泣くオリジナルを貼りました。このVisualiserの、25年にしか作りえない生成AIコラージュ感は今だけの味わい。きっと来年、あるいは26年にはもっと巧妙なコラージュが可能だろう。シンギュラリティはもう目前。
手元にTAKE THATの来日公演フライヤーがあって、そこに"「UK音楽史上、ビートルズ以来、最も成功したバンド!」BBC"という謳い文句があるが、これはoasisにこそ相応しい言葉だろう。仮にTTもそうだとして、同世代かつ同郷の2組がここまで異なる進化を遂げて、なお同じ「ビートルズの後継者」の看板を背負えるのは興味深い。
そしてげんじぶ・・・25年は初めてライブにも参加し彼らの歌声を存分に浴びた。とてもとても遠い席から、豆粒のような彼らしか観られなかったけど。本作のリリース直前のライブだったからこの曲は聴けず。いつかライブで聴けたらいいな。チケット取れたら、だけど。
げんじぶは、若くて(比較的)明るい曲の季節(1stの多世界解釈とか)もあれば、暗くてオトナな曲の季節もアリ(2ndの虚実とか)と、アルバムごとのアップダウンが激しいboybandと認識している。本作アンチノミーは明るい季節から暗い季節へ、空気が凍っていくちょうど(何回目かの)過渡期の傑作だ。ブログ主はげんじぶの暗くてより実験的な曲がどうも肌に合わなくて、新曲'ニヒリズムプリズム'はその点、絶妙なバランスだなと感心。天気で言うと晴れでも曇りでもなく狐の嫁入りというか、低気圧なのに明るい空の下、意味分からなすぎて情緒が掻き乱されますね。この路線に突き抜けて売れる勝ち目はあるのか、以下で述べたい。
*****
結論
BTSが復活、カムバック作を提出しても過去のグループになってしまった、ということに驚きが隠せない。K-POP boybandはもうboybandの歴史の本流から剥がれ始めている。何せ全世界にK-POP boyband支店ができて、音楽のみならずboyband自体、それどころか同様のノウハウを持つプロダクションに至るまで、夥しいコピーが勃興する昨今だ。
J-POP boybandはその辺り強かで、次の時代への余力を溜めている。2025年はそんな予兆の年だった。気になるのはそのブームがやや懐古的で、M!LKの隆盛はその頂点だろう。あのサウンドは平成10年代のジャニーズの焼き直しだ。どうせならここで書いたようにげんじぶにその役割を担ってほしかった。
M!LKが既に玉座に座ってしまったから、げんじぶがベタベタな歌謡曲を発表する世界線は消えてしまった。このままマニアックな曲を出し続けても、一部のファンが喜ぶだけで、本人たちに取っては手応えなく10年くらい時が過ぎそうだ。旧ジャニーズとかそんな感じでしょう。
M!LKのように"ボーイズグループ"の線に飛び乗るか(いや、決して揶揄して言っているのではなくて。これも立派な進化。)、それともげんじぶのようにboybandを貫くか、後続のJapanese boybandの選択が楽しみだ。
半年経ったけど、今年は割と早めに総括できた。AIに頼らず今年も人力で更新中。2026年もよろしく。
<おまけ:2018-2025 選出表 (計117組)>
| 2025 | 2024 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | |
| TAKE THAT | ◯ | ★ | ◎ | ● | ◯ | ☆ | ◯ | ◯ |
| Why Don't We | ◯ | ☆ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ● | ★ |
| CNCO | ◯ | ● | ◯ | ★ | ◯ | ◯1 | ● | |
| One Direction | ● | ◯ | ◎ | ◯ | ● | ◯ | ◯ | |
| PrettyMuch | ◯ | ★ | ◯ | ☆ | ◯1 | ◎ | ||
| New Hope Club | ◯ | ◯3 | ☆ | ☆ | ◯ | |||
| 5 Seconds of Summer | ◯ | ◯ | ◯ | ☆ | ◯ | |||
| New Kids On The Block | ◯ | ◯ | ★ | ◯ | ◯ | |||
| Jack & Jack | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
| In Real Life | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ | ||||
| AJR | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
| Hanson | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
| *NSYNC | ★ | ◯ | ◎ | ☆ | ||||
| Jonas Brothers | ◯4 | ◯ | ◎ | ◯ | ||||
| BTS | ● | ★ | ◯ | ◯ | ||||
| Princes to Kings | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
| Westlife | ◯ | ◯1 | ☆ | ◯ | ||||
| Blue | ● | ◯ | ◯ | |||||
| 原因は自分にある。 | ★ | ◯ | ◯ | |||||
| THE DRIVER ERA | ★ | ◯ | ● | |||||
| RoadTrip | ◯ | ◯ | ◯ | |||||
| BROCKHAMPTON | ◯ | ◯ | ☆ | |||||
| Boyzone | ◯1 | ★ | ● | |||||
| dear Alice | ◯ | ● | ||||||
| SB19 | ◯ | ◯ | ||||||
| シッコマン イン ザ パーティ | ◯ | ◯ | ||||||
| Sanam | ◯ | ◯ | ||||||
| 98° | ◎ | ★ | ||||||
| OK Go | ◯ | ◯ | ||||||
| Alamat | ◯ | ◯ | ||||||
| Lovejoy | ◯ | ◯ | ||||||
| ATEEZ | ◎ | ◯ | ||||||
| Menudo | ◯ | ◯ | ||||||
| Swarathma | ◯ | ◯ | ||||||
| Creepy Nuts | ◎ | ◯ | ||||||
| Il Volo | ◯ | ◯ | ||||||
| B5 | ◯ | ◯ | ||||||
| Big Time Rush | ◯ | ☆ | ||||||
| SHINee | ☆ | ◎ | ||||||
| McFly | ◯ | ◯ | ||||||
| SEVENTEEN | ◎ | ★ | ||||||
| MiC LOWRY | ◯ | ◯ | ||||||
| FO&O | ◯ | ◯ | ||||||
| JO1 | ◎ | ◯ | ||||||
| Human Nature | ◯ | ◯ | ||||||
| JLS | ◯ | ◯ | ||||||
| DA PUMP | ☆ | ◎ | ||||||
| The Overtones | ◯ | ◯ | ||||||
| Take 6 | ◯ | ◯ | ||||||
| Backstreet Boys | ◯ | ★ | ||||||
| B2K | ◯ | ◯ | ||||||
| INTERSECTION | ◯ | ◯ | ||||||
| FULL CIRCLE BOYS | ◎ | |||||||
| JUST B | ◯ | |||||||
| Q_ARE | ◯ | |||||||
| 2BYG | ◯ | |||||||
| Voice Play | ◯ | |||||||
| WHATMORE | ◯ | |||||||
| 龍宮城 | ● | |||||||
| RIP SLYME | ☆ | |||||||
| THE SUPER FRUIT | ☆ | |||||||
| PARTYFOUL | ◯ | |||||||
| DND | ◯ | |||||||
| Midnight Til Morning | ◯ | |||||||
| XLOV | ◯ | |||||||
| oasis | ★ | |||||||
| as1one | ◯ | |||||||
| Pet Shop Boys | ☆ | |||||||
| Foster the People | ◯ | |||||||
| BLITZERS | ◯ | |||||||
| Twenty One Pilots | ◯ | |||||||
| Here at Last | ◎ | |||||||
| New Rules | ◯ | |||||||
| Libera | ◯ | |||||||
| Duran Duran | ◯ | |||||||
| Thirty Seconds To Mars | ◯ | |||||||
| GENERATIONS from EXILE TRIBE | ● | |||||||
| 世が世なら!!! | ☆ | |||||||
| Depeche Mode | ◯ | |||||||
| Lyan Paris | ◯ | |||||||
| ENVii GABRIELLA | ◯ | |||||||
| P1Harmony | ◯3 | |||||||
| TOMORROW X TOGETHER | ◯4 | |||||||
| PRIZMAX | ◯ | |||||||
| EMBLEM3 | ◯ | |||||||
| Justice Crew | ◯ | |||||||
| D-Side | ◯ | |||||||
| BE:FIRST | ◯ | |||||||
| ゴールデンボンバー | ◯ | |||||||
| Five to Five | ◯ | |||||||
| Collabro | ◯ | |||||||
| FOURCE | ◯ | |||||||
| a-ha | ◯ | |||||||
| Snow Man | ★ | |||||||
| BIGBANG | ★ | |||||||
| Bars and Melody | ◯ | |||||||
| INTO1 | ◯ | |||||||
| Silk Sonic | ● | |||||||
| Caught In The Act | ◯ | |||||||
| The Wanted | ◯ | |||||||
| The Vamps | ◯ | |||||||
| NCT 127 | ◎ | |||||||
| Jodeci | ◯ | |||||||
| SUPER JUNIOR | ◯ | |||||||
| w-inds. | ● | |||||||
| O-Town | ◯ | |||||||
| 電気グルーヴ | ● | |||||||
| NCT Dream | ◯ | |||||||
| Da-iCE | ◯ | |||||||
| Lead | ◯ | |||||||
| Busted | ◯ | |||||||
| BBMak | ◯ | |||||||
| NORD | ◯ | |||||||
| Il Divo | ◯ | |||||||
| Next Town Down | ◯ | |||||||
| New Edition | ◯ | |||||||
| Out of the Blue | ◯ |
◎:前半トップ、●:前半トリ/大トリ、☆:後半トップ、★:後半トリ/大トリ
記号の色は出場枠の別(boyband / manband)
1: CNCOとPrettyMuchのコラボ
2: Boyzlife
3: P1HarmonyとNew Hope Clubのコラボ
4: TOMORROW X TOGETHERとJonas Brothersのコラボ
登場回数が1回のバンドは省略しようかと思うも、せめて歴史を残したいという気持ちがあり、踏み切れないでいる。いずれこの選出表の振り返りもしたい。