Boyband vs. Manband 歌合戦、クリスマスからは後半戦。
本日はノスタルジー対決。
特別な郷愁(サウダージ)、というよりは、ありきたりだけど過ぎ去りし日々を懐かしむような、そんな2組をご紹介。
後半戦のトップバッターmanbandは、英国のsynthpop聖人。
90's boybandの源流には確かに彼らがいた。走り続けて止まることを知らない、憧れとして。
’A new bohemia’ by Pet Shop Boys (2024/06/05 MV公開)
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'West End Girls'で鮮烈なデビューを飾った、英国現代音楽界を代表する2人組。
この世代のアーティストらしく、華やかな芸能活動の裏の堅実な私生活が、太く長く音楽を紡ぐ秘訣なのかも。
70歳を数えても変わらないソフトボイスのフロントマンNeil Tennant (1954年生)
グラサン姿で"BOY"を被る男、Neilの傍らに佇んで40数年、Chris Lowe (1959年生)
コロナ禍を経て生み出された15枚目"Nonetheless"は、彼ら初の"Our Queer Album"。長らくLGBT iconだった彼らが、ついに虹色の旗を振り宣明した、記念碑的作品だ。Russell Toveyの出演するMVも嬉しい。
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'All The Young Dudes'のMVでは虹色がよりくっきりと。
ラストはしっかり意見を表明する、彼ららしい作品に。
ヒリヒリするような'Loneliness'も素晴らしい。Glory holeから差し出される"Are you lonely?"
難攻不落の2人の音楽に対抗するのは、うら若きソリスト。
本日の後攻boybandは、グループ活動休止後もそれぞれ試行錯誤、新たな境地を模索する5人組、の最年長。
ありそうでなかった曲調と映像に酔いしれてしまいたい・・・
'High School Propaganda' by Jonah Marais (Why Don't We) (2024/08/09 MV公開)
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Why Don't Weメモ
「一緒にやんない?」をグループ名に持つ、元々ソロアーティストだった5人のティーンが自然発生的に集まってできた音楽集団。グループとしてのHiatusは、ソロ活動する絶好の機会な訳で。
'Love Me Better'から始まる怒涛の連作リリース、鍛え上げた体躯を惜しげもなく見せつけてくれるCorbyn Besson (1998年生)
'Gateway Drug'のMVで、かっ開いた瞳孔と見事なファルセットを披露、Daniel Seavey (1999年生)
そろそろ来てほしい、来年こそは新曲を、Jack Avery (1999年生)
'Caroline'でマッチョな歌唱を解禁、末っ子がこんなに大きくなったZach Herron (2001年生)
そして本稿の主役、お待ちしておりましたJonah Marais (1998年生)
幸運にもグループ来日した2回とも"Jonah 浴び"を体験した身からすると、本作'High School Propaganda' はまさにご馳走。倍音をいくつも含んだ芳醇な彼の声を、また直に浴びる日は来るだろうか・・・
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大自然の中でマイクと戯れる'Redlight'もなかなかいい。
贔屓目かもしれないけど、Jonahはほんのちょっとだけ角度がその他凡百のアーティストと違っていて、その少しの角度の差で人を虜にしてしまう。不思議な魅力だ。
本日の対決は、ちょっとイカつい身なりで甘い声対決、と言ってもいいかも。
先ほど上げた'Loneliness' by PSBと見比べると、「なぜJonahは上だけユニフォームなのか」を深読みしたくなってしまう。他の選手のユニフォーム姿も執拗に追うカメラは、無自覚なほど過剰にhomosocialだ。*1
Jonahも、いや、WDWの5人とも、PSBみたいに末長く活動してくれたらなぁ。
後半戦一発目、いかがだったでしょうか。
明日は悪ガキ対決です。悪ガキと言えば、あのbandしかおりません。お楽しみに。