2021年ピックアップ、いよいよ大詰めの13日め。
残すところあと2日。ご紹介するboybandとmanbandもそれぞれ2組ずつ。
本日の先攻boybandは、年末まとめ初登場、他を圧倒するビジュアルセンスときめ細かなサウンドで英国のboyband sceneを牽引する4人組!
'Would You' by The Vamps (2021/04/05 MV公開)
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The Vamps メモ
Busted、McFlyから英国rock boybandの系譜を引き継ぎつつ、それらとは別格の華やかなビジュアルを誇る4 piece boyband。デビュー当時のヤンチャな溌剌さを脱ぎ捨てて、近年は独自のメロウな雰囲気がクセになる聴き心地。その影響は直系の後輩New Hope Clubにも及ぶ。
故郷での凱旋ツアーの後に結婚、メンバー唯一の所帯持ちJames Brittain-McVey (lead guitars, 1993年生)
ツアー当日に髪染めちゃう、ロンドンっ子のTristan Evans (drums, 1994年生)
待ちに待った念願のツアー、そこに集うファンたちの人生を思いやる麗しきフロントマンBrad Simpson (vocal, 1995年生)
故郷Glasgowではお祖父ちゃんもライブに参戦、来年はDancing On Iceにも参加のConnor Ball (bass gutars, 1996年生)
コロナ禍が鎮まりつつある時期を見計らってアルバムツアーを敢行。苦しい時期をくぐり抜けた彼らの結束力は固く、結成10周年を無事に迎えられそうだ。
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本作は、2020年秋にリリースされた5th "Cherry Blossom"より4枚目のシングル・カット。
薄暗い、影の演出が巧みなMV。メンバーの成長に合わせて落ち着いた雰囲気へとシフトチェンジ。
後攻manbandは、こちらも影と光の演出が美しいMVを届けてくれた4人組。
地元オーストラリア出身のGuy Sebastianとのコラボ曲です。
'Broken Humans' by Human Nature, Guy Sebastian (2021/05/21 MV公開)
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Human Nature メモ
知られざるboyband原産地オーストラリア、その最古参にして途切れることなく現役続行中の4人組。歌ってよし踊ってよし、アカペラよしオールディーズよし、作曲編曲お手のものの器用な長寿バンド。
グループを支えるagressiveなbass part、その素顔は双子にかかりきりの子煩悩パパ、Toby Allen (1973年生)。
こぶしの効いたBaritoneが持ち味のPhil Burton (1974年生)。
本作にてリードを取るTenor、Andrew Tierney (1974年生)。
Guy Sebastianパートのハモリも担当、永遠の弟分Michael Tierney (1974年生)。
長らく本拠地としていた米国を去って故郷で仕切り直すベテランたち。流行に流されず、味のあるオリジナル曲を生み出し続ける。
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"Human Nature"が"Broken Human"を歌う、というのは、やはり色々示唆的なのであって。
米国生活を断念して故郷に引き揚げてきたことは、止むを得ない時勢であったとはいえ、少なからず彼らのキャリアに影を落とすものだったんだな・・・
本作は、それでも前を向くというHuman Natureの決意表明、と理解した。
以上、本日の対決テーマは「影」でした。
明日はいよいよ千穐楽。果たしてどのバンドがラストを飾るのか、お楽しみに。