MV観てもあまりピンと来なかったけど、このDance Practice Videoでハッとした。西くんの華が凄い。匂い立つようだ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) September 28, 2021
両サイドで長いこと微笑み合う後藤・木村ペアに、観ているこっちまでニヤニヤしてしまう。
許くんの名前入りトレーナー欲しい・・・
'Rocketeer' by INIhttps://t.co/jcM8kjzswz
'Rocketeer'のDance Practice、一日に一回は見直している。あっという間に百万回再生に至ったのが頷ける、素晴らしい出来だ。
こちらの記事では、INIを
「統率の97 & 98 lines」、「歌の99line」、「個性派マンネlines」
に分けてみた。
この分類を踏まえた上で、サビまでのソロ順を色分けすると、
田島→後藤→木村→西→池崎→佐野→藤巻→許→尾崎→松田→高塚
となる。
歌の部分がBメロに固まっているから、いわゆる歌唱メンバーが後半に偏っていることはすぐ分かるとして、若干、年少組のパートが少ない印象。ただ、その中でも池崎さんはだいぶ健闘している。当初予測以上に即戦力だった。
ところで、このMVからも、そして振り付けの隅々からも、何よりタイトルそのものからも、「ロケット」が重要なモチーフであることは明白だ。
しかし意外と、「ロケット」モチーフってboybandではそこまで多くない。
そこで、良い機会なので「ロケット」、「宇宙船」、「宇宙飛行士」モチーフのMVをまとめてみた。
'Year 3000' by Busted (2003/01/13リリース)
Year 3000、まずは本家から。宇宙船は冒頭のゲーム画面のみ。デロリアン(みたいなタイムマシン)も、見ようによっては宇宙船なのかな。
途中に出てくる「3000年後(!)のBusted」を、山あり谷あり乗り越えた十ウン年後の彼ら自身と比べてみるのも面白い。こっちのがヒドい(笑)
'Year 3000' by Jonas Brothers (2006/05/16リリース)
カバー曲ながらJonas Brothersの代表曲のひとつとなったYear 3000、こっちではちゃんとロケット飛んでます(2:05~)。
Busted版MVの冒頭、ゲーム画面にデカデカと"Sucker"って出るのな。今さらながら気づいた。BustedとJonas Brothersって、国籍違うし最盛期も重なっていないのだが、何かと因縁がある。ちなみにご安心を、ちゃんと共演しています。
'Drag Me Down' by One Direction (2006/05/16 MV公開)
もったいぶってないで、とっとと本命を出しちゃいましょう。泣く子も黙る1D、それもZayn Malik脱退後で最もヒリヒリしていた頃の傑作。
NASAはジョンソン宇宙センターの全面協力の下、英国のいちバンドに過ぎない彼らに宇宙服を着せ、模擬訓練を体験させ、極め付けはスペースシャトルまで飛ばしちゃう、という出血大サービス。飛ぶ鳥落とす勢いの1D、ここが頂点だったのかもなぁ。個人的にはこの4人でもう少し頑張って欲しかった。Louの粘っこい高音が聴きどころ。
'Larger Than Life' by Backstreet Boys (1999/09/03 MV公開)
1Dが大本命なら、対抗はやっぱりBSBの'Larger Than Life'で決まりでしょう。STAR WARSオマージュ全開、宇宙船をフルCGでバカスカ飛ばして、めちゃくちゃカネかかったMVの割に、見所は最後のダンスシーンという切なさ・・・
'Larger Than Life'は近年、ギターアレンジが刷新されてめっちゃカッコよく進化している。噂には聞いていたものの、2019年の大阪城ホールで直に浴びて泣きそうになった。Brianの喉も治りつつあるし、そろそろ音源化されないかな〜
'Kidz' by TAKE THAT (2011/02/26 MV公開)
STAR WARS、と聞くと黙っちゃいない(約一名がいる)のがTAKE THAT。完全再結成、天下無敵の5人が宇宙船に乗ってやって来た!!
地球侵略、と見せかけて実は〇〇したかっただけ・・・というオッサンお茶目なMV。リリース当時、モニターに穴が開くくらい何度も見返したのが懐かしい。Jason Orangeが中央に、フロントマンGary Barlowが端っこにいる記念撮影がなんとも痛快だ。
気になるのが5人の仮装のモチーフ。「英国歴代の偉人」ということ以外に特に情報はないが、5人にちゃんと持物(attribute)を持たせている点*1からすると、ひょっとすると偉人というよりは聖人モチーフのが近いかもしれない。
'Stars' by Mark Owen (TAKE THAT) (2013/05/03 MV公開)
TTからもう一本。2011年の奇跡の復活を陰に日向に支えた立役者Mark Owenの秀作。グループとしては絶頂にあった時期にもかかわらず、お古の宇宙服を着て街中を彷徨うMarkの姿が物悲しい。
街中ですれ違う人や、Markが目に留めるもの、通り過ぎるもの全てに工夫が凝らされていて、最後の「家族団欒」シーンでハッと気付く仕掛けになっている。
グループの広報的立場にありながら、例によってMarkは自分自身のことを多く語る人ではない。が、この映像を観て、彼の絶唱を聴くと胸が締め付けられ、言葉にならないものを歌にした彼の想いがよく伝わる。
今回のテーマからは外れるがダンサーとしての彼の意地は'Carnival'のMVでも確認できる。
'BAD LOVE' by KEY (SHINee) (2021/09/27 MV公開)
Mark OwenはTTの衣装コンセプト担当であるが、一方お隣の韓国、最近カムバックを果たしたSHINeeの衣装担当といえばKey。彼の最新作'BAD LOVE'では、カッコよく宇宙船に乗るも、'BAD LOVE'の為に撃墜されてしまっている・・・・
他のシーンでも次々にお召し替え、七変化ならぬ十七(?)変化。衣装担当の面目躍如だ。ソロの気合が感じられる。
'In a World Like This' by Backstreet Boys (2013/07/19 MV公開)
BSBからはもう一曲。実は、「ロケット」テーマで記事を書くことを思いついて、一番最初に頭に浮かんだのはこの'In a World Like This'だった。
説明は不要でしょう。宇宙船に乗って旅立った歴史上の「誰か」をブラウン管越しに見送る市井の人々のシーン。メンバーの歌唱シーン。全く関連がないようでいて、実は冒頭、使い古されたゴルフバッグの水色と白が、そのままメンバーの衣装のモチーフになっている、という鮮やかなMV。
メンバーの配置も絶妙で、鮮やかな水色のジャケットを着たBrian Littrellと、同じ色が入るセーターを着たAJ McLeanが前衛、残りの青色〜紺色を身につけた3人が後衛。グループに復帰したばかりのKevin Richardsonはカチッとリーゼント。Howieが真ん中なのも良いよね。Nickはまだ結婚前か。
MVのラストシーンのテーマは、AJの近作'Love Song Love'にも引き継がれている。
'Blow Up the Moon' by Blues Traveler featuring 3OH!3 and JC Chase (*NSYNC)
(2015/04/07 アルバムリリース)
BSBから2曲紹介したんだから、*NSYNCからも何かないかな・・・・'Space Cowboy'なんかうってつけなはずなんだが、惜しいかなMVがない。
というわけでこちらに貼ったのは、JCが参加したBlues Travelerの'Blow Up the Moon'。BTのボーカルJohn Popper(サムネ向かって右)は兵器マニアなんだそうで、中盤から登場する倉庫は彼の所有なのかな・・・と想像する。
ロケットそのものは出てこないけど、「宇宙船」に限りなく近いモチーフはいくつか顔を出すので、それで勘弁してください。
‘음 (MMM)’ by TREASURE DANCE PERFORMANCE VIDEO (SPACE SET ver.) (2020/11/12 MV公開)
ロケットそのものは出ないが宇宙、と言えば、今やBLACKPINKに次いでYGの稼ぎ頭である12人組TREASUREの‘음 (MMM)’のSPACE SET ver.を推したい。
12人でしか表現できないものを、3分半でカチッと、極めて禁欲的に纏めてカメラに叩きつけている。サビのマシンガンシーンで一目惚れだ。
セットのクールな色味で、'Keep on Moovin' ' by Fiveを思い出す。
'Upside Down & Inside Out' by OK Go (2016/02/13 MV公開)
締めは彼らでしょう。NASAに協力を仰いだ1Dでも、フルCGのBSBでもなし得なかった、本物の無重力をカメラに収めたOK Goの'Upside Down & Inside Out'。
無重力の生成方法"Parabola flight"が面白い。解説によると、要するに、宇宙飛行士訓練用のジェット機を急上昇させて、その中で人を放り投げて無重力を作り出す操縦法なのだが、その前後(急上昇・急下降)で人体に2Gもかかるというなかなかハードなもの。
ただでさえ過酷な撮影環境の中、終盤はとびきりの難関、名付けて"Thunderdome"で苦戦を強いられる。首尾良くいったと思ったTake 7がまさかのミスショット。Take 7でラストとするか、それとももうひとフライト頑張ってTake 8を撮り切るか。心身ともにすり減ったDanの、"I'm for it"(やるっしょ)と呟く悲壮な顔。しかし、ここぞという時に発揮されるチームワークで、Take 8を奇跡のカットで締め括る。MVのラスト、Danの放心しきった笑顔が印象的だ。
いかがだっただろうか。振り返ってみると、単にブログ主の好きなbandが並んだだけという結果に。
Japanese boybandを取り上げられなかったのは適切なMVが見つからなかったから。ジャニーズなら1本や2本はあると思うんだけどな・・・ファンタスティポとか。わかんないけど。
おまけ。
図らずやこちらのMVにもSTAR WARSが。持物も完璧。
*1:登場時、向かって左から、Gary Barlow→キーボード、Jason Orange→遠眼鏡、Howard Donald→ドラム、Mark Owen→杖、Robbie Williams→MX