2019年まとめ。もう後半戦です。いつも通りクリスマスで折り返し。
先攻manbandは、昨年驚きの再結成を報告し、今年大輪の花を咲かせたアイルランド出身の4人組。
'Hello My Love' by Westlife (2019/01/11 MV公開)
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Westlifeメモ
言わずと知れた20世紀末boyband boomの一大牽引役にして、今世紀初頭まで息の長い活動を続け、一度はグループとして区切りをつけたIreland出身のultra-megaband。どちらかと言うとバラードが持ち味なのも彼らの特徴。
グループの活動に専念するため、ラジオMCを今年限りで卒業したNicky Byrne (1978年生)、
Westlifeの歌い出しの9割はこの人から、フロントマンShane Filan (1978年生)、
渋い、というか、若い頃の笑顔がちょっと影を潜めてしまったお髭のKian Egan (1980年生)、
再結成後、メンバーで最もパワフルな歌声を聴かせてくれるMarkus Feehily (1980年生)
元メンバーBrian McFadden (1980年生)はKeith Duffy (Boyzone)とのユニットBoyzlifeで大忙しみたいだし、2019年は充実した一年だったことだろう。果たして来年は如何に?
Westlife 2019年3大ニュース
*昨年の復活劇から、本格的に始動したWestlife。シングルだけで'Hello My Love'、'Better man'、'Dynamite'、'My Blood'の4曲と、実に大盤振る舞い。そして復活後のアルバム"Spectrum"は全英、全愛で共に1位を獲得。当然と言えば当然の結果だ。がしかし、'Hello My Love'が首位獲得ならずだったのは時代のせいなのか。
* あのINROCK誌も重い腰を上げてWestlifeの記事を2回も掲載(Vol. 424、Vol. 432)。直近の12月号(Vol. 432)はなんと4ページものインタビュー。記事によれば、ShaneとSteve Macがアルバム制作終盤に書いた2曲のうち、1曲が2020年にリリース予定とのこと!これは嬉しい予告。
*Markは公私共に絶好調のご様子。今年は長きに渡る交際を経て結婚に至った旦那さんと、代理出産により女の子を授かった。'My Blood'のMVのラスト直前に思わず息を飲んでしまう。
オリジナル曲が続くWestlifeだが、曲調はどれも安定したミドルテンポのバラード尽くし。首尾一貫した暖かい雰囲気。これも大人の余裕。
さぁ、後半戦一発めのboybandは、そんな甘〜い和やか〜な雰囲気を、激辛のロックサウンドで吹き飛ばしてくれることでしょう。
後攻は今年、緊張感みなぎるライブ動画を届けてくれた彼ら4人です。
'Teeth' by 5 Seconds of Summer (2019/09/19 動画公開)
5 Seconds of Summer - Teeth (Live From The Late Late Show With James Corden/2019)
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知られざるboyband原産地Australia出身の出世株。これまでリリースしたアルバムが3枚とも全米1位という驚きの記録保持者たち。
90年代のサウンドを好み、豪快なドラムプレイが持ち味のAshton Irwin (Drums, 1994年生)
髪の色がコロコロ変わる、キャップやニットキャップがトレードマークMichael Clifford (Lead guitar, 1995年生)
最近髪を青く染めて、すっかり大人しくなっちゃったCalum Hood (Bass guitar, 1996年生)
近年、Harry Styles (One Direction)と見分けが益々つきにくくなったLuke Hemmings (Vocal, 1996年生)。
本格的なロックバンドへと脱皮が完了した5SOS。たまにボーカル担当が変わったりするのも、他のバンドにはない彼らの味と言えよう。
ギターとベースのリフが楽しい一曲。味濃いめ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2019年9月14日
サマソニでThe Vampsを観た時、 rock band typeのVo.ってなんて孤独なのだろう、と思ったものだが、このLuke Hemmingsの歌いっぷりはそんな域をとっくに通り越しており、安心して楽しめる。
'Teeth' by 5 Seconds of Summerhttps://t.co/qQA8maczKl
5 Seconds Of Summer 2019年3大ニュース
*2019年の5SOSは、'Easier'と上の'Teeth'をリリース。特にこの'Teeth'のライブ映像を見たとき素直に思った。「Luke Hemmings は本物だ!!」
気遣い屋のMichaelが序盤、舞台下手側でウロウロしつつも(カワイイ)、絶対に中央には近寄れない。何故ならそこはLukeの聖域だから。このオーラっつーのか気迫っつーのか、まさに飛ぶ鳥落とす勢いのロックバンドに君臨するに相応しいボーカリスト。まるでフィギュアスケーターの難易度抜群4回転ジャンプのように、ファルセットも隙なくバシバシ決まり、もう見事というしかない。Boyband freakのJames Cordenがラストで真っ先にLukeをハグする気持ちが痛いほど分かる。
*そんなJames Cordenとタトゥーを賭けて対決。4人のうち1人が番組名"Late Late"を入れるか、それともJamesが"5sos"を入れるのか。今まで墨を入れたことがない(意外!)というLukeに対し、「君らはまだ若いかもしらんが、僕は3人の子持ちなんだよ!」と絶叫するJames(笑)。結果は・・・
*The Chainsmokersとの最強コラボ'Who Do You Love'も実現。このライブ版はMVの再現とばかりに二組を向かい合わせて「対決」させている。音サビのサンプラーが印象的。ボーカル3人の聴き比べも楽しい。The ChainsmokersのWorld War Joy Tourのopening actも務めた4人。
世代も違えば温度感も全く異なる二組。いかがだったでしょうか。
温かさを求めるならWestlifeへ。熱さを求めるなら5sosへ、といったところかな。
良いクリスマスを。明日もお楽しみに。