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海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<Backstreet Boys> 'Don't Go Breaking My Heart'のGrammy受賞確率を大胆予測。

guamman9bonbon.hatenablog.com

 

先日、上の記事でこんなコメントをした。

 

Best Pop Duo/Group Performance部門は以下の通り。manband勢ではJustin Timberlakeもノミネートされているね。嬉しい限り。

俺の気のせいかな、激戦区過ぎて、どう考えてもBSBはオッズ高過ぎなんだが…

本命:Maroon 5、対抗:Lady Gaga、大穴:Zedd他ってとこじゃないだろうか(Zeddは他の部門で獲るだろう)。BSBもJTも厳しすぎるよ、これ。どっちかが食い込んだら御の字だ。

 

しかし、どうしても引っかかった。

「本当に、"Don't Go Breaking My Heart"にGrammy受賞の芽はないのだろうか。」 

そこで、過去の"Best Pop Duo/Group Performance"部門(以下、本部門という)のノミネート作品、受賞作品を眺め直し、自分のソロバンで受賞確率を弾き出してみました。

 

上のWikipediaのリンク先に従って、まず、過去のノミネート作、受賞作から、授賞傾向を探ってみましょう。なお、コラボ作品を含むため、「他部門ノミネート」は同じ曲のみを対象にするものとします(つまり、同じアーティストが異なる曲でノミネートされていても「他部門ノミネート」にはカウントしない。これを入れてしまうと、コラボするアーティスト間で数字がズレてしまったり、アーティストが増えるほど数が増すため、指標として役に立たない。)また、赤字のアーティストについては後述。

 

2012年

受賞作品

"Body and Soul" by Tony Bennett and Amy Winehouse (solo + solo、他部門ノミネート無し)

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他ノミネート作品

・'Dearest' by The Black Keys (band、他部門ノミネート無し)

・'Paradise' by Coldplay (band、他部門ノミネート無し)

・'Pumped Up Kicks' by Foster the Peaple (band、他部門ノミネート無し)

・'Moves Like Jagger' by Maroon 5 feat. Christina Aguilera (band feat. solo、他部門ノミネート無し)

【コメント】

部門の初期は、後年のノミネート作と明らかに傾向が違う。2019年のnomineeであるMaroon 5Christina Aguileraがコラボ曲で候補に。

2013年

受賞作品

"Somebody That I Used To Know" by Gotye featuring Kimbra (solo feat. solo、"Record of the Year"部門同時受賞)

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他ノミネート作品

・'Shake It Out' by Florence and the Machine (band、他部門ノミネート無し)

・'We Are Young' by Fun featuring Janelle Monáe (band feat. solo、他2部門ノミネート、その内"Song of the Year"部門受賞)

・'Sexy and I Know It' by LMFAO (duo、他部門ノミネート無し)

・'Payphone' by Maroon 5 featuring Wiz Khalifa (band feat. solo、他部門ノミネート無し)

【コメント】

この年から何年か、他の重要部門との同時受賞作が目立つようになる。 

2014年

受賞作品

'Get Lucky' by Daft Punk, Pharrell Williams and Nile Rodgers (duo feat. solo + solo、"Record of the Year"部門同時受賞)

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他ノミネート作品

・'Just Give Me a Reason' by Pink featuring Nate Ruess  (solo feat. solo、他1部門ノミネート)

・'Stay' by Rihanna featuring Mikky Ekko  (solo feat. solo、他部門ノミネート無し)

・'Blurred Lines' by Robin Thicke featuring T.I. and Pharrell Williams (solo feat. solo + solo、他1部門ノミネート)

・'Suit and Tie' by Justin Timberlake featuring Jay-Z (solo feat. solo、"Best Music Video"部門受賞)

【コメント】

2019年のnomineeであるJustin Timberlakeがこの時受賞を逃している。盟友Pharrell Williamsは2014年、上記含め計4部門同時受賞でまさに我が世の春。

2015年

受賞作品

'Say Something' by A Great Big World and Christina Aguilera (duo + solo、他部門ノミネート無し)

www.youtube.com

他ノミネート作品

・'Fancy' by Iggy Azalea featuring Charli XCX (solo feat. solo、他1部門ノミネート)

・'A Sky Full of Stars' by Coldplay (band、他部門ノミネート無し)

・'Bang Bang' by Jessie J, Ariana Grande and Nicki Minaj (solo + solo + solo、他部門ノミネート無し)

・'Dark Horse' by Katy Perry featuring Juicy J  (solo feat. solo、他部門ノミネート無し)

【コメント】

数えてないけど、本部門では女性のnomineeが最多だった年なのでは。受賞作にもChristina Aguileraがちゃんと食い込んでいる。 

2016年

受賞作品

'Uptown Funk' by Mark Ronson featuring Bruno Mars (solo feat. solo、"Record of the Year"部門同時受賞)

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他ノミネート作品

・'Ship to Wreck' by Florence and the Machine (band、他部門ノミネート無し)

・'See You Again' by Wiz Khalifa featuring Charlie Puth (solo feat. solo、他2部門ノミネート)

・'Sugar' by Maroon 5 (band、他部門ノミネート無し)

・'Bad Blood' by Taylor Swift featuring Kendrick Lamar (solo feat. solo、"Best Music Video"部門受賞)

【コメント】

みんな大好き'Uptown Funk'。Maroon 5は本部門で唯一の単独名義曲でのノミネートだったが、ここでも受賞を逃すことに。'Sugar'、いい曲なんだけど、対抗馬が強力過ぎた。

2017年

受賞作品

'Stressed Out' by Twenty One Pilots (duo、他2部門ノミネート)

www.youtube.com

他ノミネート作品

・'Closer' by The Chainsmokers featuring Halsey (band feat. solo、他部門ノミネート無し)

・'7 Years' by Lukas Graham (band、他2部門ノミネート)

・'Work' by Rihanna featuring Drake (solo feat. solo、他1部門ノミネート)

・'Cheap Thrills' by Sia featuring Sean Paul (solo feat. solo、他部門ノミネート無し)

【コメント】

実はこの年から、本部門と他部門との同時受賞が消えている。また、本部門で受賞を逃すと、他部門でもノミネート止まり。ということは… 

2018年

受賞作品

'Feel It Still' by Portugal. The Man (band、他部門ノミネート無し)

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他ノミネート作品

・'Something Just Like This' by The Chainsmokers and Coldplay (band + band、他部門ノミネート無し)

・'Despacito (Remix)' by Luis Fonsi and Daddy Yankee featuring Justin Bieber  (solo + solo feat. solo、他2部門ノミネート)

・'Thunder' by Imagine Dragons  (band、他部門ノミネート無し)

・'Stay' by Zedd and Alessia Cara  (solo + solo、他部門ノミネート無し)

【コメント】

ここで2019年nomineeであるZeddがご登場。 

 

さぁ、ここまでご覧頂いて、お気づきだろうか。

Backstreet Boysのノミネートって、エラい異質」

ということに。BSBみたいにコーラス主体で全く楽器に触らないbandって、おそらくノミネートされたことないんじゃないかな。言葉は悪いが、ノミネートの履歴からするとちょっと場違いな気もする。しかし、後述するように傾向がちょっと変わった2019年、「場違いであること」は、もしかしたらBSBに幸運をもたらすかもしれない。

 

授賞履歴から気づくのは主に以下の5点。

(1)ノミネートはいつも5作品。

(2)同一人が本部門を2回以上受賞したことはこれまで一度もない。

(3)過去に本部門の受賞を逃した人が受賞するケースもない。

(4)女性が第一名義にくる作品は未だ受賞していない。

(5)2017年が分水嶺。それまではコラボ曲が受賞していたが、2017年以降は単一のバンドが受賞している。また、上記の通り、本部門と他部門との同時受賞が消えている。

 

…カンの良い方なら、何を言いたいか、もうお気づきかも知れない。

 

さぁ、2019年のノミネートを改めて確認しよう。

 

2019年"Best Pop Duo/Group Performance"部門ノミネート作品

 

'Fall In Line' by Christina Aguilera and Demi Lovato (solo + solo、他部門ノミネート無し)

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'Don't Go Breaking My Heart' by Backstreet Boys (band、他部門ノミネート無し)

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"'S Wonderful" by Tony Bennett and Diana Krall (solo + solo、他部門ノミネート無し)

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'Shallow' by Lady Gaga and Bradley Cooper (solo + solo、他3部門("Record of the Year"、"Song of the Year"、"Best Song Written for Visual Media")ノミネート。)

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'Girls Like You' by Maroon 5 featuring Cardi B  (band + solo、他部門ノミネート無し)

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'Say Something' by Justin Timberlake featuring Chris Stapleton  (solo + solo、他部門ノミネート無し)

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'The Middle' by Zedd, Maren Morris & Grey  (solo + solo + band、他2部門("Record of the Year"、"Song of the Year")ノミネート。)

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そう。赤字のアーティストは、これまでに同部門でノミネートされた2019年nomineeなのです。上の5点に当てはめると、こんな感じに分析できる。

(1)2019年のノミネートは、なんと異例の6作品。

(2)Tony Bennett(2012年)とChristina Aguilera (2015年)は既に受賞ずみ。

(3)Maroon 5(2012年合わせ4回) 、Christina Aguilera (2012年)、Justin Timberlake(2014年) 、Zedd(2018年)は過去に受賞を逃している。

(4)Christina AguileraLady Gagaは、作品の第一名義にその名がある。

(5)BSB以外全てコラボ曲…

 

おお!

 

おおお!!

 

いけるんじゃね?!Backstreet Boys、初のGrammy、取れるんじゃね?!

 

以上を踏まえ、早速、"Don't Go Break My Heart"のGrammy受賞確率を発表します!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダガダガダガダガ…(ドラムロール)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"Don't Go Breaking My Heart"のGrammy受賞確率は、20%です!!

 

 

 

 

 

 

 

 

…アレ、ズッコケました?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっぱりねー、いくら授賞傾向を探っても、対抗馬が強力なのは変わらないんですよねぇ。また、枠も1つ増えて、これだけ「異質」なBSBがノミネートされたってことは、ちょっとその傾向も変わると思うんですよ。

授賞傾向をおさらいしましょうか。

(1)ノミネートはいつも5作品。

(2)同一人が本部門を2回以上受賞したことはこれまで一度もない。

(3)過去に本部門の受賞を逃した人が受賞するケースもない。

(4)女性が第一名義にくる作品は未だ受賞していない。

(5)2017年が分水嶺。それまではコラボ曲が受賞していたが、2017年以降は単一のバンドが受賞している。また、上記の通り、本部門と他部門との同時受賞が消えている。

 

(1)を除く4つの傾向のうち、やっぱり(4)はこのままではマズイと思うんです。だから、

大本命◎は'Shallow' by Lady Gaga and Bradley Cooperです(受賞確率50%)!

つまり、今回は傾向(4)が破れるとの予測です。ちなみに、傾向(5)に(部分的に)当てはめると、Gagaさん、他の部門は諦めてください(泣)

 

次に(3)なんですが、2009年からずーっとノミネートされ続けては落とされてきたMaroon 5に、5度目の正直があると思うんです。だから

対抗◯は'Girls Like You' by Maroon 5 featuring Cardi Bです(受賞確率30%)。

つまり、傾向(3)は、Maroon 5に免じ、今回は不適用という結果もありうる。

 

ということで、

我らが'Don't Go Breaking My Heart' by Backstreet Boysは、大穴△です(受賞確率20%)。

 

授賞傾向からすると本命中の大本命、だと思うんだけどねぇ。他のアーティストがGrammyの常連揃いの中、BSBが抜け出すのはちょっとあり得ない…かなぁ?2017年、2018年とダークホースが獲ったこともあり、ここで一丁揺り戻しがくるんじゃないでしょうか。ま、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BSBだって、本部門の前身、"Best Pop Performance by a Duo or Group with Vocals"部門にて3回連続で受賞を逃してるんですけどね(涙)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…以上、予想を終わります。今回もWikipediaには大変お世話になりました(ペコリ)。