2018年BM歌合戦、いかがだったでしょうか。
「アンタ、まだ去年のアレ、引っ張るの?」と言われそうですが。まぁまぁ、いろいろ考えるところがあったので、ちょっとお付き合い頂けるとありがたいです。
今回のセットリストは以下の通り(カッコ内はグループ年数(結成年基準の数え年))。こちらにセットリストを、こちらにリリース順のプレイリストを置いてます。ご参考まで。
Manband | Boyband | ||
前半戦 |
(12/17) |
🇯🇵DA PUMP (23) |
🇺🇸PrettyMuch (4) |
(12/18) |
🇺🇸Nick Jonas (Jonas Brothers) (14) 'Right Now' (with Robin Schulz) |
🇬🇧Princes to Kings (3) |
|
(12/19) |
🇺🇸Omarion (B2K) (21) |
🇺🇸In Real Life (3) |
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(12/20) |
🇮🇪Westlife (21) 'What About Now' |
🇯🇵NORD (3) |
|
(12/21) |
🇬🇧Il Divo (15) |
🇺🇸Next Town Down (3) |
|
(12/22) |
🇺🇸Bobby Brown (New Edition) (41) |
🇬🇧Niall Horan (One Direction) (9) |
|
(12/23) |
🇮🇪Boyzone (26) |
🇺🇸CNCO (4) |
|
(12/24) |
Christmas Special ~🇦🇺Human Nature On-Stage~ (30) |
||
後半戦 |
(12/25) |
🇺🇸Justin Timberlake (*NSYNC) (24) |
🇺🇸BROCKHAMPTON (4) |
(12/26) |
🇬🇧The Overtones (9) |
🇯🇵INTERSECTION (2) |
|
(12/27) |
🇺🇸Take 6 (39) |
🇬🇧Out of the Blue (19) |
|
(12/28) |
🇺🇸Hanson (27) 'Siren Call' |
🇬🇧Road Trip (4) |
|
(12/29) |
🇬🇧TAKE THAT (29) |
🇰🇷BTS (6) |
|
(12/30) |
🇺🇸New Kids On The Block (34) |
🇦🇺5 Seconds of Summer (8) 'Youngblood' |
|
(12/31) |
🇺🇸Backstreet Boys (26) 'Don't Go Breaking My Heart' |
🇺🇸Why Don't We (3) |
<出場者データ>
全出場グループ:29
参加国:6(🇯🇵🇺🇸🇬🇧🇮🇪🇦🇺🇰🇷)
内訳:🇯🇵3、🇺🇸14、🇬🇧7、🇮🇪2、🇦🇺2、🇰🇷1
団体:24
個人:5(Nick Jonas, Omarion, Bobby Brown, Niall Horan, Justin Timberlake)
オリジナル:21
カバー:8 (DA PUMP, Westlife, Il Divo, Human Nature, The Overtones, Take 6, Out of the Blue, Road Trip)
2018年リリース:27
2017年以前リリース:2(Westlife, Human Nature)
Manband結成年最長:New Edition (41)
Manband結成年最短:The Overtones (9)
Boyband結成年最長(Out of the Blue 除く):One Direction (9)
Boyband結成年最短:INTERSECTION (2)
Manband最年長:Claude V. McKnight III(Take 6、1962年生)
Manband最年少:Nick Jonas (Jonas Brothers、1992年生)
Boyband最年長:Jin (Kim Seok-jin) (BTS、1992年生)
Boyband最年少:Zac Pile (Princes to Kings、2005年生)
・きっかけ
そもそも年末にこんなことをしようと思ったきっかけは、「最近『対決もの』してないな…」と気が付いたことにあります。「対決もの」って、結局はネタ切れだったんです。そこまで人気がある訳でもなかったし。でも、自分としては気に入っているし、まとめながら新たな気づきもあった「対決もの」、なんとか復活できないかなぁ、とフローリングの床をゴロゴロしながら考えてました。それが10月くらい。
ある時ふと、
「紅白歌合戦にかこつけて、2018年を総まとめした対決ものが企画できないだろうか。」
と思い付くことに。ブログのタイトルに「Boyband」と「Manband」が入っているから、これをそのまま対決要素に組み込んで。途中に中入りを挟み込んだりして。気がつくと、あっという間に上のセットリストが組み上がっていました。もともと、クリスマス特集としてHuman Natureのカバーはご紹介したいと思っていたんですよね。その次の日にJustin Timberlake の'Filthy'差し込んだらカッコ良くね?とか考えると眠れなくなっちゃったりして。お陰様で、そういう自分の中の希望がほとんど全て消化/昇華された企画になりました。無事に15日連続投稿し終えた後は、満足という他ない気持ちですね。やり残しはほぼありません。
最も楽しかったのは演出部分(煽り文句)。昔から、
「このグループが紅白出たら、自分だったらこう演出して…」
みたいなことを妄想するのが趣味だったので、ああいうの大好きなんですよ。ただ、出来不出来が激しかったのが反省点。自分の中で気に入っているのは10th round(12/27)のTake 6の紹介部分。ああいう、一聴してなんかイイこと言っていそうで、その実、中身があんまりない煽り文句って、本家紅白でもありがちだったりする。もちろんTake 6のカバーは素晴らしいんだけど、聴けば分かるから、そこに前置きとして付け足すものっていうとあんな感じになっちゃう。「それ、タイトルを和訳しただけ!」っていう。逆に、時間がどうしても無かったのでとりあえずアップしたものの、やっぱり心残りだったのが11th round(12/28)のRoad Trip vs. Hanson 。もう少し切り口はあったかなぁ。
苦しかったのが各グループの紹介文。あまりいい加減なことは書けないし、でもバリエーションは欲しいし、Wikipediaのコピペじゃ味気ないし…詳しいグループなら目をつぶってでも書けるんですけど。あまり詳しくないグループについては、色々悩んだ結果、自分に書けることを書こう、と開き直った結果があの29個の紹介文です。12th round(12/29)のBTSだけはメンバー別の紹介がどうしても書けなかった…自分があまり詳しくなかったから。2019年はBTSもちゃんとウォッチしたいところ。
ここで、上のセットリストを少し離れて、今回選ばなかったグループについて触れてみたいと思います。
・選外のグループについて
なんか偉そうでスミマセン…
Manband編
基本的に、2018年リリースがなかったグループは選んでいません。大御所でいうと、Boyz II Menとか、All-4-One、3T、98°、Blueもそうですね。例外として、Westlifeは再結成ネタが大きすぎたのと、大変有難いことに、ウチのブログを覗きに来て下さる方にliferさんが多い、ということから、2018年新曲は出なかったのですがご登場頂きました。
また、他のグループと印象が重なるものについては、どちらか一方を選んでいます。今回でいうとThe Temptationsは、Take 6と比べてインバクトが(自分の中で)薄かったので、久々のリリースでしたが外しました。なかなかいいんですけどね、The Temptationsの新譜も。
あと、できるだけ「楽器を持たないmanband」を選びたかったので、いわゆる「楽器を持つ系」、つまりrock bandは外す傾向にありました。2018年でいうとMaroon 5は悩みどころだったのですが、彼らはどこからどう見てもrock bandなので、他のmanbandを優先させました。
一方、印象が薄かった点で外したのがA1。2018年は彼ら4人の完全再結成の年だから、その一発目はもう少しイイ感じで来るかと思いきや…2019年に期待ですな。あと実はINROCK誌にも載っていた(Vol. 419、p.78)Dan Balan (O-Zone)も、話題性の割にインパクトが小さかったので外しました。これらとは逆に、CollabroやIl Voloがエントリーしなかった理由は、こちらの研究不足です。申し訳ない。
Boyband編
boybandって、だいたい結成10年くらいで区切りを迎えて、その後はmanbandへクラスチェンジしてしまう。だからmanbandの方がよっぽど激戦で、boybandは比較的選ぶのラクそうだな…と思っていたがさにあらず。boybandはギリギリまで選考に苦慮しました。
まず、The Vamps…うう…どう考えても、他の人だったら百人中百人、Princes to Kingsよりもまず彼らを選ぶよね。'Just My Type'のMVも良かったし、何よりメンバーみんなメチャカッコいい。なので、The Vampsは最後まで迷いました。
次にJack & JackとUnion J。どちらのグループもboyband styleとhip-hop styleを(結果的に)上手に両立していて、かつ要注目のbandだけに悩みました。2019年もいい感じのヒットを期待したい。そしたら迷わず選べる。
変わり種でいうとEXP EDITION。気づけばK-POP勢がBTSだけになってしまって、その理由はこちらのリサーチ不足にあるのだけど、どうせK-POPから選ぶんだったらもっと王道を選ぶよなぁと思い直し、EXP EDITIONは外しました。興味深いグループなんだけどね、彼らも。
ソロではCurtis T Johns (Five to Five) を推していたんだけど、そもそもFive to Fiveってbandとしての活動がミュージカル"The Band"のみなんだよね。それってそもそもBoybandと言えるのかしら、と疑問になってしまって。いつの間にか選考から漏れていました。
・セットリストのグループについて
引き続きなんか偉そうでスミマセン…スクロールするの面倒だと思うので、もう一回載せますね。
Manband | Boyband | ||
前半戦 |
(12/17) |
🇯🇵DA PUMP (23) |
🇺🇸PrettyMuch (4) |
(12/18) |
🇺🇸Nick Jonas (Jonas Brothers) (14) 'Right Now' (with Robin Schulz) |
🇬🇧Princes to Kings (3) |
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(12/19) |
🇺🇸Omarion (B2K) (21) |
🇺🇸In Real Life (3) |
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(12/20) |
🇮🇪Westlife (21) 'What About Now' |
🇯🇵NORD (3) |
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(12/21) |
🇬🇧Il Divo (15) |
🇺🇸Next Town Down (3) |
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(12/22) |
🇺🇸Bobby Brown (New Edition) (41) |
🇬🇧Niall Horan (One Direction) (9) |
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(12/23) |
🇮🇪Boyzone (26) |
🇺🇸CNCO (4) |
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(12/24) |
Christmas Special ~🇦🇺Human Nature On-Stage~ (30) |
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後半戦 |
(12/25) |
🇺🇸Justin Timberlake (*NSYNC) (24) |
🇺🇸BROCKHAMPTON (4) |
(12/26) |
🇬🇧The Overtones (9) |
🇯🇵INTERSECTION (2) |
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(12/27) |
🇺🇸Take 6 (39) |
🇬🇧Out of the Blue (19) |
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(12/28) |
🇺🇸Hanson (27) 'Siren Call' |
🇬🇧Road Trip (4) |
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(12/29) |
🇬🇧TAKE THAT (29) |
🇰🇷BTS (6) |
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(12/30) |
🇺🇸New Kids On The Block (34) |
🇦🇺5 Seconds of Summer (8) 'Youngblood' |
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(12/31) |
🇺🇸Backstreet Boys (26) 'Don't Go Breaking My Heart' |
🇺🇸Why Don't We (3) |
Manband編
The Overtones以外は結成年数が2桁年になりました。これは特に意図していなかったのだけど、まとめてみると「まぁそんなもんか」というところ。本ブログも以降は「結成年数が2桁年」というのが「Boyband」と「Manband」とを分けるメルクマールになりそうですな。境界の曖昧さは残しておきたいけど。
選出基準として気をつけていたのが、国別バランスもさることながら、いわゆる「アフリカ系(黒人系)」を積極的に選んだところ。その結果、15組中3組がアフリカ系アメリカ人のグループ(Omarion (B2K) , Bobby Brown (New Edition), Take 6)だったのは、決して少ない数ではないと感じる。もし2019年にもこの機会があれば、アフリカ系(黒人系)メンバーのいるグループをもっと増やしていきたい。そこもカバーしているのがウチの強みなので。
最初から決めていたのは、初っ端にDA PUMP、前半戦の最後にBoyzone、後半戦の頭にJustin Timberlake (*NSYNC)、そしてラスト3つで今年のベスト3。結果としてこれでもかというくらいManbandな王道セットリストになりました。
Manband部門のベスト1は、文句なしにBackstreet Boys。2018年の流行を計算し、自分たちの強み・弱みをちゃんと清算した上での一発回答。お見事です。
第2位はNew Kids On The Blockとその仲間たち。紹介文にも書いたけど、あの一曲で過去と未来を繋いだという意味でやはり侮れないNKOTB。その目的のために多くの一流アーティストを動員できた政治力・交友関係も、並みのmanbandには真似ができない。もちろん曲自体の出来も素晴らしかった。
上の2曲と比べると若干インパクトに欠けたのがTAKE THAT。なので個人的にはManband部門の第3位。ベストアルバム"Odyssey"との合わせ技だと1位かもだけど、曲単体だとこのくらいの評価に収まっちゃうかな。もちろん異論もあるだろう。
Boyband編
まず固定したのがpost One Direction組のPrettyMuch, CNCO, Why Don't Weを各部の頭とお尻に持ってきたところ。Justin Timberlake (*NSYNC)の対戦相手としてはよりクセの強いBROCKHAMPTONを持って来ることができて、思い残すことなし。好き嫌いはあるだろうけど、気づけば彼らも立派なboyband。そう自称してるからね。
活動年数が短いから、注目度が比較的小さいであろうPrinces to Kings, In Real Life, NORD, Next Town Down, INTERSECTION, Road Trip も紹介できて個人的にホクホク。この中で2019年に幾つ花が咲くか、想像するだけで楽しい。
対戦の組み合わせについては裏テーマもあり。例えば、DA PUMPとPrettyMuchについては、本ブログでいくつも「対決」して貰ったりしている。あと、Bobby Brown (New Edition)とNiall Horan (One Direction)は、同じソロアーティスト同士で出身グループ名がちょっと韻を踏んでたり(下らなくてスミマセン…)。Road Trip vs. Hansonは、なんとなく「女神対決」だったりもする。"Siren"は「海の女神」というより「海の妖怪」かもしれないけど。座組を決めた後で気づいたのは、9th round(12/26)の先攻INTERSECTIONの曲名'Heart of Gold'って、そのまま後攻The Overtonesの故Timmy Matleyにぴったりだよなぁと一人でジーンとしてしまった。まぁ、自己満足なんですけどね。自己満足といえば、12th round(12/29)のTAKE THAT vs. BTSは、「本ブログで最も記事が多いグループ」対「記事がほぼ全くないグループ」でもある。2019年こそBTSはもう少し追いかけてみたい。
大トリにWhy Don't Weを持ってきた理由は至ってシンプルで、「2018年、唯一ナマでライブを観ることができたBoyband」だったから。Final round(12/31)でBackstreet Boysと並べてみてさらに気づいたんだけど、WDWって良い意味でも悪い意味でも「Boybandとしての業」をちゃんと背負ったグループだと思う。運命共同体的な。同居してたりもするし。個人個人はクールでサバサバしているかと思いきや、グループ活動は意外に長く続いちゃったりするんじゃないだろうか。彼らも少しずつ年を重ね、ファンも少しずつ少しずつ、より若いグループへと流れて行くだろうけど、その時にどうなるのかが今後の見所かも。
・2018年総評
ここまで取り留めもなく書いてきて思うのは、2018年ってBoyband / Manband共に豊作の年だったということ。 特にManbandは、BSB、NKOTB、そしてTTが揃って新曲をリリースしたり、*NSYNCの一瞬再結成もあったり、まるでManband界の惑星直列が起きているのではないかと思ったほど。
あと、Directionerの方々は眉をひそめるかもしれないが、2018年は脱One Directionの年でもあった。何より、メンバーの出す曲の傾向が、とっくに1D時代から離れて久しい。1Dの曲って、彼らが英国出身だってこともあるけど、hip-hopの波をまだまともに被ってないんだよね。言い換えると、One Directionって、Boyband界におけるhip-hopへの最後の抵抗だったのかもしれない。今聴くと、特に初期の5人だった頃の曲はやや古く感じられてしまう。5人ともちゃんと脱皮を経て、次の段階へコマを進めているのが頼もしい。こんな順風満帆なグループは他にない。
以上が2018年の総評になります。こんなだらだらな、フォントが小さくなったり大きくなったりして読み難い文章にお付き合い頂きありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。