さらにGary Barlowは、ライヴ中に時間を逆行させ、観客をタイムスリップに誘うことも可能にする。あなたも目にしたことがあるかもしれない。名付けて、「TAKE THATのCounter-Clock(逆時計)」。何のことか分からない?ほら、Beautiful World tourの、アレですよ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
TAKETHATのBeautiful World Tour、その原点でありクライマックスとも言える"Could it be magicにて、その逆時計は発動する。あなたは疑問に思わない?GaryBarlow以外の3人は、なぜあの配置なのか。Gazがピアノを弾き必死に食らいついたメロディ、そのラストをなぜMark Owenに明け渡したのか。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
全部理由がある。まず配置。Gary Barlowの弾く白いピアノを囲んで、Gazの視線の先にHoward Donald。膝まづき天井を呆然と見上げる彼は、最高に美しい。次に、Gazの右手側には、左膝を立て、Howardへ頭を向け寝転ぶJason Orange。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
そして最後に、Gazの後ろでJayに頭を向け、ファンへ戯れに左手を差し出すMark Owen。この配置は明らかに、そう、彼らTAKE THATのシンボルマーク、"T"に他ならない。これにダンサーのCiaran ConnollyがGazの左手側へ。逆時計の完成だ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
まぁ、文字盤のように見えるのは分かった。なら、なぜこれが「時計」といえるか。それは「加入順」にある。お持ちの方は、Gary Barlow著"My Take"の"3. And Then There Were Five"を読み返して欲しい。paperback版なら53ページ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
Nigel Martin SmithがGary Barlowにメンバーの写真を見せる場面。まずHoward。彼はまず一人目。次にJayson。これまでで最も優れたダンサーらしい。そしてMark。彼は入るかどうか、まだ分からない。そして最後のメンバーのオーディション予定だ、とも告げられる。ここで選ばれるのが、Robか。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
Gazはこの順、すなわち、3時の方向にHoward、6時の方向にJay、9時の方向にMark、この3人の体を文字盤に捧げ、自らとその歌声を針にして、"Counter-Clock of TAKE THAT"を完成させた。…すると今度は、なぜ「逆」時計なのか。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
曲の後半、文字盤の3人がコーラスに加わるため乗った台が、右回りに回転する。そう、文字盤が右回りに回転するということは…針が、歌声が、楽曲が、そしてコンサート全体が、逆の時間を向いて回っていく。ここまで説明すれば、なぜMarkがトリを務めるのか、もうお分かりだろう。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
Mark Owenは3人の文字盤のラスト。つまり、「この曲はもう終いですよ」ってわけ。TAKE THAT結成の歴史を辿ると同時に、1つ前の最新曲"Rule the world"から、次の"Back for good"の10年前の時間を鮮やかに繋ぐ逆時計。まさにCould it be magic!
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
ツアーdvdのコメンタリーで、あの辛口皮肉屋のHoward Donaldが、「Relight my fireからEverything changesまではスゴく良い」と言ってのけるのは、この曲がそのど真ん中に入ってるから。またMark Owenもこの曲がツアーの原点だとコメントしており、この演出ありきのツアーだったことが窺える。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
ただ、このCounter-Clockの真の設計者は、Jason Orangeだったと想像する。彼はこのツアーのコンセプトに独自の思想を存分に注入しており、それがコメンタリーの端々に見える。予算オーバーだったと他のメンバーに暴露されちゃったJayの逆時計完全版、今なら実現可能じゃない?
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
このツアーのCould it be magic、俺も最初はダンサーが浮上するウワモノの豪華さに見とれてた。でもそんなのはホント、上澄みにしか過ぎなくて、実はその下で主役の4人が、分厚くて精緻な10年分の逆時計のネジ、キッチリ巻いてましたよ、というお話でした。おしまい。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
今の逆時計の話、少なくとも日本語と英語圏のfundum siteでは見かけたことない。だから、この話を英訳して、「日本のthatterが解読したよ」とでも彼らに伝えてあげれば、次のGreatest Hits Tourで完全版を日本で見せてくれる、かもね。分かんないけど。俺も日本でぜひ見てみたい。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日
BeautifulWorldツアーのCounter-Clock of TAKE THATに関するツイート、3月中に済ませといて良かった。あれがfoolだと思われたら困る。俺の中では数年温めてきた大ネタだったので。あの映像、未見の方はぜひ。
— じょっき体入@蝦蟇 (@Guamman8) 2018年3月31日