Bon Bon Boyband ! Man Man Manband !

海外Boyband/Manbandのニュースに簡単なコメントを添えたブログです。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> Half Time ~Boyband / Manband詰め合わせ(後半)~

前半はこちらから。 

 

'Tiburones' by Ricky Martin (Menudo) (2020/01/23 MV 公開)


Ricky Martin - Tiburones (Official Video)

筋肉ムキムキといえばかつてのRicky Martin今現在も幸せいっぱいな様子だが、本作MVからも分かる通り、年相応に痩せてしまった。

しかし音楽性は向上の一途。本作を収録したアルバム"Pausa"でGrammy 2021 "Best Latin Pop or Urban Album"部門にノミネート。1998年、2015年に次ぐ、3度目の受賞なるか。

こっちのMVの方がフェイスシールドって感じだよね。そのまんまだけど。このMVもコロナが本格的に流行する前のリリースなので、予言的である。

 

'All or Corona' by Jacob Underwood (O-Town) (2020/03/30 動画公開)


All or Corona

そんなコロナ禍をちょっと甘く見ちゃったのがJacobさん。O-Townの超名曲'All or Nothing'の替え歌は、出来としては良いのだけど、今観ると危機感足りねぇな、としかコメントできない。3月の収録ならまだ仕方がなかったのかも。

 

'MAGA YMCA parody 2.0' by Ricky Rebel (No Authority)(2020/08/31 MV 公開)  


MAGA YMCA parody 2.0

一応、見る人によってはあまり気分がよくない映像かもしれない、ということを断っておく。Tweetのそこかしこで見かけたRicky Rebelも実はboyband出身。

日本でも地道に営業かけたりしていた。それが全く芽が出なかったということからして、彼なりに色々思うところがあったに違いない。

  

'Stuck with U - A Cappella - Ariana Grande & Justin Bieber' by Out of the Blue

 (2020/06/25 MV公開)


Stuck with U - A Cappella - Ariana Grande & Justin Bieber - Out of the Blue

英国の若き紳士たちは上の2者とは真逆のベクトルだ。例年通りのちょっとどうかと思うくらいにしなやかなダンスと、彼らなりのsocial distanceを保ちながら、黄金タッグのチャリティソングをアカペラカバー。

 

'Who Am I? (Black Lives Matter)' by Rak-Su (2020/07/12 MV公開)


Who Am I? (Black Lives Matter) Rak-Su

 

'All Mine (ft. Johnny Gill)' by Ralph Tresvant (2020/07/17 MV公開)


Ralph Tresvant - All Mine (Official Video) ft. Johnny Gill

  

 

'Lovely Day' by MiC LOWRY X Bill Withers (2020/05/30 MV公開) 


MiC LOWRY X Bill Withers - Lovely Day

 

 

'Level Up!' by NORD (2020/09/05 MV公開)


NORD / Level Up!

  

'Set You Free' by 電気グルーヴ (2020/09/08 MV公開)


電気グルーヴ - Set you Free(Video Edit)MV

 

'빵' (Bread) by 노라조 (NORAZO) (2020/11/19 MV公開) 


노라조 (NORAZO) '빵' M/V

二人組といえばこちらも。みんなのうたとみすず学苑が一緒にやってきたみたいな悪夢感(笑)。

ノラジョさんは以前、ビジネスホテルのK-POPチャンネルで'Shower'を拝見して顎が落ちたものの、当時は全くバンド名が分からずに記憶の片隅へ。何故かO-Zoneばっかり聴いていた時期で、聴きすぎてとうとう自分の頭が変になったのかと勘違いしていた。つい最近オススメでこの曲がヒットしたせいでようやくグループ名が判明しました。約1年越しの邂逅。ライブでちゃんと歌って踊れるから、実はれっきとした正統派manband。

ランキングなんか屁でもないという独自路線は超カッコいい!!K-POPに疲れたあなたに。もしかしたら癒しになるかもよ。こちらの素晴らしい歌詞和訳&MV解説もぜひ。なるほどね〜そんな意味が。

それにしてもK-POPのfancam文化は異常。チョビン(조빈)趙元欽(Won Heum)までは分かるとして、ダンサーは要らんだろ(笑)さすがに6人のうち3人までで止めている(1人目2人目3人目)。全員揃うとお笑い枠だが、個別に観察すると妙にセクシーに感じる。

 

 'Home' by M!LK (2020/09/23 MV公開)


M!LK「HOME」

 

'頑張れ、友よ!' by A.B.C-Z (2020/09/22 MV公開)


A.B.C-Z「頑張れ、友よ!」ミュージックビデオ

 

"Special Live Clip (2017/08/26~27)" by Taeyang (SOL) (BIGBANG) (2020/06/11 動画公開)


Ep_8. Special Live Clip

2020年はBIG BANG復活の年だと思っていたが・・・Coachellaでのカムバックも叶わず、4人揃い踏みは宙吊り状態に。公式YouTubeではSolことTaeyonの入隊までの日々を綴ったVlogが公開された。化粧ならキリッとするが、ノーメイクだと垂れ目なのがかわいい。

実は今年、個人的に最も多く過去作を買って追っかけ鑑賞したのがBIG BANGだった。5人組manbandは数あれど、彼らほどガラス細工のように繊細な絆は他にない。末っ子がつけた傷はまだ生乾きのままだが、日本のファンにも良くしてくれたからなぁ、晴れ舞台を現在進行形で観てみたい。

 

 

'SUGAR'  by BROCKHAMPTON (2020/02/18 MV公開)


SUGAR - BROCKHAMPTON

こちらも去年の曲。Ryan Beatty。

 

'Hallelujah' by Il Divo (2020/05/13 動画公開)  


Il Divo - "Hallelujah" - (Live from Home)

 

'Jaiden' by EMBLEM3 (2020/06/19 MV公開) 


EMBLEM3 - Jaiden

 

'Decided' by JAGGED EDGE (2020/06/17 MV公開)


JAGGED EDGE "Decided" (Official Video)

 

'Tuxedo〜タキシード〜' by Lead (2020/09/09 MV公開)


Tuxedo〜タキシード〜 / Lead【Music Video】

 

'愛をください~Don't you cry~' by 純烈 (2020/07/24 MV公開)


純烈「愛をください~Don't you cry~ 」MV フルバージョン【Official Video】

白河さんがイイ顔になってきた。この人にしかできない表情。

 

'天下御免の伊達男' by 東京力車 (2020/07/24 MV公開)


東京力車「天下御免の伊達男」-YouTube EDIT‐(2020年11月18日発売 テイチクレコード移籍第一弾 両A面シングルより)

世界一美しい太腿を披露してくれるJapanese boyband東京力車。単なる企画モノと思うなかれ。極限まで練り上げられたアクロバティックなパフォーマンスはライブでも惜しみなく発揮されるし、ユニゾンコーラスは他に数多あるboybandよりも滲み出る情感が段違い。さすが日本のメジャーレーベル、テイチクに引き抜かれただけある、問答無用の実力者たち。惜しいかな今夏、愛されマンネである山田さんが離脱してしまったが、4人になって各人の役割分担や魅力の違いがより分かりやすくなったかもしれない(特に田井さん)。時折TLを流れる私服のイケメンたちに心を奪われつつ、来たる東京五輪後に彼らの進む道を見守る事にしよう。

 

'I Want It That Way' by Backstreet Boys (2020/04/03 動画公開)


Los Backstreet Boys regresan para luchar contra el Coronavirus

 

'Better' by The Vamps (2020/10/03 MV公開)


The Vamps - Better

 

'Now that We're Together' by All-4-One (2020/09/20 動画公開)


All-4-One- Now that We're Together (live) with Kalamazoo Symphony Orchestra

 

'Whenever You Call' by 嵐 (2020/09/17 動画公開) 


ARASHI - Whenever You Call [Official Music Video]

これを聴いて、以前、w-inds.の橘さんがインタビューで答えてらっしゃったことを思い出した。

「以前、海外に発注した曲が20曲ぐらい上がってきたら、全部ひと昔前の時代の曲だったので悔しくなって。それなら自分で作れるようになりたいと。あと、単純にこのまま海外の作家やアーティストと日本がどんどん契約していったら、日本の音楽シーンのお金が海外に流れるんだなと考えて。どれだけ利益を得ても海外に流れるぶんが多くなれば、新人を育てる育成費もなくなって、いいアーティストが出てこなくなるかもしれない。それを避けたいというのはありますね。」

Quick Japan Vol. 139 (2018年), pp.94-96

ジャニーズは、国内の作家に対してはコンペが厳しいという証言もある。その一方で、今年一曲もリリースしていないアメリカ人にはガードが甘いんだなと。結構高い授業料だったんじゃないすかね。

  

'男闘呼組ライブ' by 前田耕陽 & 高橋和也男闘呼組(2020/08/24 動画 公開)   


Team54 Radio(2020年8月24日ライブ配信)21:00〜

そんな彼らの大先輩は、今年、半分だけ再結成。不勉強ながら、高橋和也さんがまさかこんなに歌える方だとは知らず、夢中で最後まで観てしまった。感想の詳細はこちら前田耕陽さんの項をご参照のこと。

 

'What The Future Holds' by Steps (2020/09/18 動画公開) 


Steps - What The Future Holds (Live on The One Show)

 

<おまけ>


A1, 5ive, 911 & Damage Are In The Studio | This Morning

 

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> Half Time ~Boyband / Manband詰め合わせ(前半)~

昨日までは2020年前半戦14組をご紹介。ここらで小休止。Half Timeです。

 

 

 

 

その前に、前半戦を振り返ります(カッコ内はグループの年数(結成年基準))。

    boyband manband
前半戦 1st Round 

NCT 127 (8)

'영웅 (英雄; Kick It)'
SZA & Justin Timberlake (*NSYNC)  (26)
'The Other Side (From Trolls World Tour)'
2nd Round

Jack Gilinsky (Jack & Jack) ft. Don Toliver (8)

'My Love'

Lee Ryan (Blue) (21)

'Mockinbirds'
3rd Round  原因は自分にある。 (3)
'嗜好に関する世論調査'
Human Nature (32)
'Nobody Just Like You'
4th Round  Why Don't We (5)
'Chills'
K-Ci Hailey (Jodeci) (38)
'Jesus Saves'
5th Round

Jack Duff (RoadTrip) (6)

'Bad For Me'

Boyzlife (5)

'You Needed Me'
6th Round

AJR (16)

'BANG!'

SUPER JUNIOR (21)

'2YA2YAO!'
7th Round

Harry Styles (One Direction) (6)

'Watermelon Sugar'

w-inds. (21)
'DoU'

 

BoyzlifeがM1の錦鯉みたいになってますね。当たらずとも遠からず。

 

 

 

 

本日は、本戦には上げられなかったものの、ご紹介しないのは忍びない今年の名作をご紹介。なるべく多く取り上げて、コメントしたいと思います。

 

 

 

 

'ビジネスはパーフェクト'(feat.スチャダラパー) by 香取慎吾(SMAP新しい地図)(2020/01/01 MV 公開) 


香取慎吾_ビジネスはパーフェクト(feat.スチャダラパー) MUSIC VIDEO

年頭一発目にポンと発表。公私問わずこれまでに深く交わった人たちとの共演をMVに封じ込め、「パーフェクト」なビジネスを見せつける香取さん。

彼ら「新しい地図」がSNSをフル活用してくれるおかげで、2019年末から日本の芸能人のYouTuber化が加速した。その影響は当然のことながら、元の所属事務所にも波及し、俺らboyband watcherの目を楽しませることに。感謝してもしきれない。

 

'D.D.' by Snow Man (2019/12/25 MV 公開) 


Snow Man「D.D.」MV (YouTube ver.)

そんな新しい地図の後輩たちの一角、Snow Manは晴れて2020年にデビュー。勢いはそのままに紅白出場も決定。おめでとうございます!

ジャニーさんの遺作とも言える彼らについては、興奮のあまり本ブログでも記事にしてしまったほど。彼ら9人のおかげでジャニーズboybandの現在地がよく見えるようになってきた。将来が楽しみなグループ。 

 

NAVIGATOR (H ZETTRIO Crossover Rearrange) by SixTONES (2020/11/01 MV 公開)   


SixTONES - NAVIGATOR (H ZETTRIO Crossover Rearrange) [VJ Movie]

上のSnow Manと同時デビュー、そしてこちらも紅白初出場のSixTONES。彼らは全く曲に恵まれない・・・だけど、'NAVIGATOR'のこのアレンジは唯一お気に入り。ここまで振り切ってくれると楽しいけど皆ついて来れるのかな。彼らには一刻も早く、傑作'JAPONICA STYLE'を凌ぐ代表曲を。

 

'The Temptations Medley' by The Temptations (2020/07/04 動画 公開)  


The Temptations Perform on the 2020 A Capitol Fourth

紅白といえば懐かしの名曲メドレーだよね、というわけで米国より大御所中の大御所The Temptations。

今年秋には日本でも映画「メイキング・オブ・モータウン」が公開され脚光を浴びたMotownあのビートルズも手本にしたMotown Soundの一部が、当時のメンバーを擁しつつ、いまだ現役であることを知る人は少ないのでは?

   

'HOME;RUN' by SEVENTEEN (2020/10/19 MV 公開)   


SEVENTEEN (세븐틴) 'HOME;RUN' Official MV

セブチは'Left & Right'もいいけど、俺は断然こっち。13人グループという大人数を活かしたダイナミックなステージも楽しい。ラストのミンハオさん(The 8)の鮮やかな大回転も見どころの一つ。

 

'Heart on Fire' by DA PUMP (2020/02/27 MV 公開)   


DA PUMP / 「Heart on Fire」YouTube ver. + Spot

DA PUMPは田中・・・じゃなくて'Fantasista'よりもこっちでしょう。吊り革ダンスはお茶の間を賑わしただろうけど、コロナ禍の外出自粛により電車利用が減ったのは皮肉だった。

2018年のウルトラヒットの貯金がまだまだある様子だし、ソロ活動としてはKENZOさんのPRODUCE 101トレーナー就任が何より喜ばしい。DA PUMPでの満面の笑顔とは対照的な、鬼のようなダンス指導でレッスン生たちを震え上がらせていただきたい。めっちゃ期待してます。

 

'NÃO QUERO IR' (Da Silva Pro News) by Power Boyz (produced by Afro Binda)

 (2020/06/05 MV公開)


Power Boyz '' NÃO QUERO IR '' ( Da Silva Pro News) pro by: Afro Binda

ダンスといえばこちらも見逃せない。たしかNigeriaかCongoだったかのboyband(後で調べときます)。結成当初は6人(くらい)だったのが、結成8年あまり経って残ったのが3人。お名前すら分からないのが口惜しい。

この独特のビート感と手足をバタバタさせる面白いダンス、DA PUMPさんもぜひ取り入れていただきたい。

 

'WAY TO THE GLORY' by Jr.EXILE (2020/11/30 MV 公開)   


Jr.EXILE / WAY TO THE GLORY (Music Video)

あのメンディや白濱さんが脇を固める、才能の詰め合わせみたいな集団GENERATIONS。こんな形でJr. EXILEのトップに君臨するのも、それはそれでサマにはなるけれど、もうこの枠がGENEにとって小さすぎやしませんか。声だけですぐに「あ、片寄さんだ」と分かる虹色ボイス、そこに寄り添う数原大明神の頼もしさ。LDHさんはGENEを子会社化してあげて、あーだこーだ彼らの好き勝手やらせてあげると、アーティスト集団としての彼らのランクがアップするかも。その代わり、RAMPAGEはもうちょっとJr.にいてあげてほしい。 

 

'Rat-tat-tat' by 三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE (2020/01/28 MV公開) 


三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / Rat-tat-tat (Music Video)

そんなJr.EXILEの先輩たち。昨年の曲だが、MV公開は今年に入ってから。NAOTOさんが自らのYouTubeチャンネルで盛んに"ゲリラタタ"していたのも今や懐かしい。

 

‘음 (MMM)’ by TREASURE(2020/11/12 MV 公開) 


TREASURE - ‘음 (MMM)’ DANCE PERFORMANCE VIDEO (SPACE SET ver.)

 押し潰されそうな陶酔感。耳と目が喜んで次へ次へと音とダンスを催促する。

この年末まとめでも紹介した'Kick It' by NCT 127に強く影響を受けた曲だと推察するが、それすらも遡り、かつてイケイケだった頃のEXOのダークなサウンドを彷彿とさせる。マシンガンとかドミノ倒しとかのコレオが1つ1つ芸術的で美しい。

 

'君に贈る Bye Bye' by 10神ACTOR (2020/03/03 MV 公開)   


10神ACTOR『君に贈る Bye Bye』Official Music Video 

先日解散を発表した10神ACTOR。一足先に、この国際色豊かなグループからの離脱を発表した坂田さんの卒業曲は、期せずしてグループ本体の解散曲にもなってしまった。

10神(9SP)はこれにて終了、後は各ユニットやソロに分かれるわけだが、密かに期待しているのがTAi。タイ出身のMOTOさんが主導権握ってるのも面白いし、何より'テンカンマイ'は結構気に入って聴いてます。

 

'I Love You' by 筷子兄弟(Chopstick Brothers)(2020/06/01 MV公開)  


筷子兄弟《I Love You》官方高畫質 Official HD MV

アジア繋がりで筷子兄弟。おそらく中国では最古参のmanbandかと思われる重鎮達は、今日も元気にオモシロMVで観る者を元気づけてくれる。MVラストが意外なオチに。

 

'四百擊 (The 400 blows)' by 王源(Roy Wang) (TFBOYS)(2020/07/29 MV公開)  


王源 Roy Wang《四百擊The 400 blows》Official Music Video

こちらはグッと若返って王源(TFBOYS)の佳曲。この気怠げな曲調でこのMVというのも、ありそうでなかった組み合わせで興味深い。王源の綺麗なお顔が見えなくてお嘆きのあなたには、こちらのband ver. MVをどうぞ。いつまでもデビュー当時のまま、少年のままでいることを期待されるのは、なかなか辛そうだ。

  

'Dressed In Brown Eyes' by Hanson (2020/08/28 MV公開) 


HANSON - Dressed In Brown Eyes | Official Music Video

バンドスタイル繋がりでこの三兄弟。HANSONは一時期、ファンクラブ"HANSON.net"でしか楽曲MVをリリースしてくれず、名曲が埋もれてしまった模様。リンクは貼らないが'The Ballad Of Seymour Better Times'とか、適度にヒネくれた曲でとても良かったのになぁ。本ブログではその代わり、公式がリリースした'Dressed In Brown Eyes'を。

 

'二人のアカボシ' by キンモクセイ(2020/08/28 MV公開) 


【LIVE Rec】二人のアカボシ / キンモクセイ

屋上繋がりでこちらも。夏の夕方に、機材を屋上まで運んでセッティング、夜風を背にしながら涼やかに一発録音。キンモクセイ、実は昨年再結成してたんですね。知らなかった。慌てて購入した"ジャパニーズポップス"も爽やかで聴き心地がナイス。

本作'二人のアカボシ'はカラオケのレパートリーなんです。久々に聴けて嬉しかった。往時よりもツヤの増した歌声の伊藤さん。

 

'ひとり (THE FIRST TAKE ver.)' by ゴスペラーズ (2020/02/14 動画公開)


ゴスペラーズ - ひとり / THE FIRST TAKE

一発録音といえば、こちらも今年話題になった"THE FIRST TAKE"シリーズ。その初期にこの名曲を録音してシリーズの格をグッと高めたシブい5人。

村上さんの絶唱もさることながら、そのお隣の黒沢さんのハイノートにも耳を澄ませていただきたい。まさに職人技だ。

 

'My Way (THE FIRST TAKE ver.)' by Def Tech (2020/11/20 動画公開)


Def Tech - My Way / THE FIRST TAKE

"THE FIRST TAKE"といえばこちらも。「そこまでお前は弱くないから」の歌詞に背中を押された人も多かったんじゃないでしょうか(俺もその一人)。

このお二人、パックンマックンと印象が重なるところがある。デビュー20周年を迎えた2020年、二本のマイクの距離が近いと感じるか/遠いと感じるか、二人の目線がよく合うと思うか/離れがちと思うかは、観る人によるんだろう。

 

猫(THE FIRST TAKE ver.)by 北村匠海DISH//(2020/03/20 動画 公開)     


DISH// (北村匠海) - 猫 / THE FIRST TAKE

"THE FIRST TAKE"おすすめ三連発の締めはこちら。DISH//はあまり耳にする機会がなかったけれど、この熱唱を聴いて俄然興味が湧きました。この録音にて北村さん、晴れてレコード大賞優秀作品賞受賞。最優秀賞獲得なるか。

  

'Gravel' by Sergio JR (In Real Life) (2020/09/12 MV公開)


Sergio JR - Gravel (Official Video)

日本のmanband/boybandが続いたので、以下3つは米国から。アイドルオーディション番組"Boyband"の覇者5人で結成されたIn Real Life。彼らの解散は今年1月・・・もう3年くらい前のことのようにも思える。

5人の中で、意外にも早くソロへと飛び出したのがSergio Calderon Jr。ラテンの血を引くギターマンは、スペイン語と英語を折衷した歌詞でboyband歌世界の王道を進む。

個人的には、ヒーロー番組"Power Rangers Dino Fury"への出演を勝ち取ったChance Perezの進路も気になる。

 

'Why Me' by On The Outside (2020/06/12 MV公開)


On The Outside - Why Me [Official Music Video]

その"Boyband"の落選者を中心として集まった5人組On The Outside。昨年から本格始動。この'Why Me'のMV撮影に使われた部屋、どこかで観た覚えがあると思ったら・・・光の具合が撮影に向いてる部屋なのかもね。

 

'On My Chest' by MKY (4th Ave) (2020/02/13 MV公開)


MKY - ON MY CHEST (OFFICIAL MUSIC VIDEO)

"Boyband"関係者はまだまだ続く。こちらは全員が"Boyband"に参加し落選した4人組4th Ave.、そこからソロへと羽ばたいたギターマンMikey Jimenezの作品。近年ますますマッチョになってきたMKY。MVでは文字通り"On My Chest"を惜しげもなく披露してくれている。

 

'UBA UBA' by OWV (2020/08/30 MV公開)


OWV - 「UBA UBA」Music Video

以下は日本のオーディション番組"Produce 101 JAPAN"から生まれたグループより。まずはOWV。吉本興業のグループとは思えないほど洗練されたサウンド(贔屓目に見過ぎかな・・・)。ジャニーズともLDHともスタダグループとも違うイイ感じを、音とダンスに込めた力作だ。本田さんの苦労がこの一曲で報われたと言ってもいい。

 

'UNIVERSE' by ORβIT (2020/11/01 MV 公開)     


ORβIT「UNIVERSE」M/V (full ver.)

"Produce 101 JAPAN"から生まれたもう一方のグループ。番組の覇者JO1のライバルグループと言っても過言ではないORβIT。

ORβITの強みは数えきれない。

・韓国人メンバーが在籍しているため、韓国語で堂々と歌えること。

カウンターテナーと言ってもいい宮島さんと、ファルセット使いのKim HeeCheon(김희천)の安定感。音域がめちゃ広い。

・プデュ最終回では美しい涙を見せた安藤さんのエース感。彼が真ん中に立つだけでチームの重心がハッキリする。

過去には、オーディション番組の覇者で結成されたWINNERよりも、その敗者が集まったiKONの方が売れた、という歴史もある。3年後にどうなってるか楽しみ。日本人メンバーと韓国人メンバーとの間で変な軋轢が無いといいなぁ。

 

"実家ワンマン" by SKY-HI (AAA) (2020/09/26 ライブ配信)


#SKYHI実家ワンマン -Family Homesession-

そんなKim HeeCheonに秋波を送った、SKY-HIこと日高さんの異色の配信ワンマンライブ。他所の自宅配信があまりに多くなったことから「自宅ワンマン2」を断念、代わりに「実家ワンマン」を敢行したSKY-HI。若き新レーベルの社長は2021年に向けてboybandの結成も予告。頼もしすぎる。

 

'Chocolate' (Spy Ver.) by MAX (CHANGMIN) (東方神起)  (2020/04/13 MV公開)


MAX 최강창민 'Chocolate' (Spy Ver.) @MAX THE STAGE

"Produce 101 JAPAN"でも採用された'Why? (Keep Your Head Down)'東方神起の傑作。その片割れ、MAXことチャンミンさんは今年めでたくご成婚アイドルとして完璧な結婚報告だったとの声も。

 

'OPEN MIND' by WONHO (MONSTA X) (2020/09/03 MV公開)  


WONHO 원호 'OPEN MIND' MV

K-POP繋がりでもう一人。昨年MONSTA Xを脱退したWONHOのソロ一発目。ムキムキの体とアンバランスな童顔。なんでこんなに可愛いのかよ(by 大泉逸郎)。ものすごくテレながら本作の応援方法の解説をする動画は必見(ぜひ日本語字幕で見よう!)。虜になること間違いなし。

 

 

 

 

後半へ続く!

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 前半戦最終日!7日めはプレイボーイ対決!'DoU' by w-inds. vs. 'Watermelon Sugar' by Harry Styles (One Direction)!

クリスマスも目前に迫っております。

 

 

 

 

日に日に寒さも厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

 

本日23日は前半戦最終日。17日から昨日まで、2020年どうしても聴き逃せない12組をピックアップしましたが、対決としては本日の2組でいったん中休みです。

 

 

 

先攻manbandは、今年、悲喜こもごもを味わい、それでも前を向いて進むjapanese manband。

 

 

 

'DoU' by w-inds. (2020/01/05 MV 公開)


DoU(MUSIC VIDEO Full ver.)/ w-inds.

 

 

 

  

 

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w-inds.メモ

DA PUMPをはじめ数々の重鎮manbandを輩出してきたライジングプロダクション。その数ある猛者たちの中でも、自己プロデュース力にかけては彼らの右に出るものはいない!

グループを"w-inds.さん"呼びする不思議ツイートと、超絶ダンス技巧の動画ツイートを交互にリリース、SNSの魔術師千葉涼平 (1985年生)

歌・ダンス・ルックス・作詞作曲何でもござれのsuper artist、第三子誕生おめでとうございます!橘慶太 (1985年生)

ラップと役者を見事に両立、しかし惜しまれつつ今年で勇退となった緒方龍一 (1985年生) 

去るメンバーを惜しむ本作'DoU'。そのアナグラム"DUo"を選んだ2人の旅は続く。

 

 

 

 

w-inds.2020年ピックアップ!

w-inds.のシングルリリースは新年一発めの本作'DoU'からスタート。女性を口説く橘さんを主役にしたMVを一通り堪能した後は、イヤホンかヘッドホンを装着して、ご本人の解説動画をぜひご覧いただきたい。*1 面白かったんだ、これが。'DoU'を作曲者自らが丸裸にしてしまうクールかつ熱のこもった名解説。トラックを一つ一つ解剖していき、ボーッと聴いてたら聴き逃してしまいそうな音を余さずほじくり出していく。全部通して聴いて欲しいけど、あえての聴きどころと俺のコメントは以下。

・「だいぶチャラい歌詞」であることはご本人も認めてしまってる(28:15)。オモロい。

・曲のジャンルは「尚更ジャンルレス」だそうだが(31:00)、俺の耳には王道中の王道、絶品R&Bにしか聴こえない。

・サビで誰もが気になるあの二拍三連リードシンセも解説(32:00)。ご本人もお気に入りなんだそう。異国情緒溢れるサウンドは、どうやって作ったか覚えておらず、もう再現できないんだって。

・サラッと「Trapが流行ってた時ね」と曰うコメント(40:30)とか聞くにつけ、もう次の流行を見つめているのがわかる。

・しかしやはり一番コメントすべきはここでしょう。あのお方から「有料級過ぎるオンラインサロン!!」とのコメントに、「じゃあ、今日来てるみんなの分を、輝くんから頂いちゃおうかな♡みんなの分払ってくれるかな?」なんてソフトなミュージックギャングっぷり(49:20)。

この解説聴いちゃうと、'DoU'聴きながらいろんな音、ついつい探しちゃうんだよね。

*上記の通り、今年半ばに緒方さんが脱退。'DoU'は来るべき"duo"のアナグラムだったのだろうか…そう思うと一層切ない。20周年を目前にしての離脱は本人が一番辛いだろう。俺も経験があるから分かる症状だけど、直近のインタビュー動画を拝見すると、結構しんどそうなのが画面越しに伝わる。色々緊張を強いられる芸能生活だったのかなぁ。ご本人にとって、せめてステージの上だけは楽しかったら良かったのだけど。ゆっくり休養をとって、気が向いたらまたちょろっと姿を見せてくれると、ファンとして嬉しい限りだ。

*残された2人の前にはまだグループを続ける道が伸びていた。脱退後初のシングル'Beautiful Now'では、これまでラップの担当が多かった千葉さんの美声が楽しめる。公式YouTubeチャンネルでは「ゆるんずTV」なる2人語りのダイジェスト版がアップされ、なぜか橘さんに恐縮至極な千葉さんと、合うようでなかなか合わない目線、噛み合うようでなかなか噛み合わない2人のトークが面白い。

このままずっと2人で活動するのか、それとも・・・?

 

 

 

 

さて、前半戦最後、後攻boybandは、今年も再結成が噂されました。あの5人組から選ぶなら、やはりこの方でしょう。

 

 

 

この年末まとめ記事では初の登場となります。余裕綽々の全米1位獲得!!

 

 

 

  

'Watermelon Sugar' by Harry Styles (One Direction) (2020/05/19 MV公開) 


Harry Styles - Watermelon Sugar (Official Video)

 

 

 

 

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One Directionメモ

かつて「1Dの前に1Dなし、1Dの後にも1Dなし」と囁かれ、boyband史に燦然と輝く名を残したOne Direction。・・・だけど、今の10代に"One Directionって知ってる?"って聞いたとしても、うっかりするとロクな答えが返ってこない気が。何故なら、1Dがグループとして築いてきたサウンドって、2019年現在のpop musicからはキレイに拭い去られちゃっているからなんだよなぁ。

しかしグループ活動停止後、休まずエンタメ最前線で活躍している5人にとっては、内心そんな過去などハナにもかけてないだろう。

師匠Simon CowellのSycoレーベルからの離脱が話題となったLouis Tomlinson (1991年生)

昨年までの鬱積を晴らすかのような傑作、そろそろ結実しそう?Liam Payne (1993年生)

ツアーが終わって一息ついて、2020年以降の布石も抜かりないNiall Horan (1993年生)

男性も女性も一緒くたに彼のトリコ、本稿の主役Harry Styles (1994年生)

4人とは距離を置きつつ活動、恋人Gigi Hadidとの間で今年、第一子を授かったZayn Malik (1993年生)

 

2020年は4人揃ってアルバム関係にカタがつき、いよいよ再結成か、と誰もが予測した矢先のコロナ禍。これも予測の範囲内だったのかな?ジリジリと互いの間を詰めつつある距離感から目が離せない。

 

 

 

 

One Direction 2020年ピックアップ!

*まずは毎年恒例、2020年のリリースを5人分、まとめて振り返りましょう(Wikipediaより)。

 Louis Tomlinson: 昨年リリースのアルバム"Walls"から表題作'Walls'をリリース。今年はこの一曲でフィニッシュ。セールスは伸びなかったようで、そのことがSyco離脱のきっかけになったのかな、なんて個人的には推測している。そういえば、今年は壁ならぬモノリスが世界中で出現した奇妙な年だったな・・・

 Liam Payne: 昨年の"LP1"で出し切ったLiamは、レゲエ調のクリスマスソング'Naughty List' (with Dixie D’Amelio)をリリース。Liamも一曲のみ。

 Niall Horan: 'No Judgement''Black and White'の2曲。これらは昨年の"Heartbreak Whether"からのシングルカット。そうか、以上の御三方、2020年はアルバムツアーに出るはずが、予定がすっかり空いてしまったんだな。Niallは他に、Danny Jones、Tom Fletcher(以上McFly)、Olly Murs、James Arthurらと共に、'Shine a Light'をオンラインライブ収録。

 Zayn Malik: 主役は後回しで次はZayn。彼も今年は'Better'一曲・・・・不穏なMVのモチーフ(盗聴?)にちょっとゾクっとくる。

 Harry Styles: 以上の4人に比してHarryはだいぶ頑張った。こちらも昨年のアルバム"Fine Line"から、'Falling'、プロモーショナルシングルからの再リリース'Watermelon Sugar'、そして'Golden'の3曲。

*以上のように、1Dのメンバーは今年は踊り場状態。そんな中、Harry Stylesだけは、というか本作'Watermelon Sugar'だけは大人気。あれ、去年の曲だったよな・・・と思い昨年のブログを確認すると、確かに曲はアルバムリリースから間もなくシングルカットされているが、こちらはあくまでプロモ用。中身は変えずに4曲めの正式シングルカットになったそうな。こういうこと、UKではよくあるんでしょうか。

Wikipediaによると、MVの撮影は今年の1/30に完了したものの、その後のコロナ禍でリリースが順延、あわやお蔵入りか、というところまできたらしい。MV冒頭のメッセージはそのことを意識した断り書き。このレトロな雰囲気の名作MVがリリースされなかったら、もしかしたらこれが唯一の映像作品になっていたかもしれない。危ないところだった・・・・2020年末から思えば、ある意味、世界一贅沢なMVだよね。

そういう、楽曲及びMVの複雑なリリース事情もあってか、英国では最高位4位に終わった一方、米国では見事1位を獲得。1D関連では'Pillowtalk' by ZAYN (2016年)に次いで2人め。Zaynの場合は1D脱退直後だったからご祝儀効果もあるだろうけど、本作についてはHarryのソロ歌手としての力量が認められたんだろう。

*快挙はまだ続く。本作がGrammy 2021 "Best Pop Solo Performance"部門にノミネート。正直、受賞は'Say So' by Doja Catか、それとも大統領選で大活躍したTaylor Swiftの'Cardigan'だと思うけど、ノミネート自体が1Dでも未経験、5人の中では初となる快挙。授賞式のレッドカーペットをどんな出立ちで歩くのか、今から楽しみである(コロナが終息していればの話だが・・・)他にも、アルバム"Fine Line"は"Best Pop Vocal Album"部門、また、'Adore You'は"Best Music Video"部門にノミネート。いずれも対抗馬が超強力なぶん、まぁ、受賞は厳しいだろうな・・・・

 

  

 

 

 

たった一人の絶世の美女にフラれてしまうプレイボーイ。男のスイカも女のスイカもペロリとたいらげるプレイボーイ。あなたの軍配はどちらへ? 

 

 

 

本稿をまとめながら気がついたが、ゴールデンカップル同士にお子さんが生まれた対決、としてもいい(ま、Harryじゃないんだけど)。

 

 

 

明日のクリスマスイブは対決中休みのHalf Time。はたして何が飛び出すのか?お楽しみに。

*1:関係ないけど、YouTubeチャンネル"橘屋"のご本人写真橘ケンチさん(EXILE, EXILE THE SECOND)みたいだよね。髪型が特に似ている。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 6日めは'BANG!' by AJR vs. '2YA2YAO!' by SUPER JUNIOR!

2020年ピックアップも6日めを数えました。

 

 

 

 

クリスマスムードが街中に。当日前の盛り上がりが一番楽しかったりしますよね。

 

 

 

 

そんな本日の先攻boybandは、摩訶不思議なビートとサウンドで聴く者を翻弄する三兄弟。

 

 

 

奇しくも2020年を予言するかのような曲とMVをリリースしてしまった彼らと言えば?

 

 

 

 

'BANG!' by AJR (2020/02/13 MV 公開) 


AJR - BANG! (Official Video)

 

 

 

 

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AJR メモ

サビの甲高いファルセットコーラスが特徴的、ドラムやトランペットなど、様々な音楽的意匠が耳に心地よいインディロックの三兄弟。たとえ彼らの姿を目にしたことはなくとも、彼らの音楽は既にあらゆる場所に満ち溢れている。え?ご存知ない?

ヒゲがモッシャモシャな長兄Adam Met (bass guitar, 1990年生)。

AJRの頭脳であり、他の2人よりあっさり目ルックスの次兄Ryan Met (keyboards, 1994年生)。

ロシア帽がトレードマーク、ステージを跳ね回るフロントマンの三男Jack Met (vocal, 1997年生)。

視覚効果を活かしたステージングが魅力の三人組。ちなみに"AJR"はAdam、Jack、Ryanの略。この順は年齢順では無いので要注意。

 

 

 

 

AJR 2020年ピックアップ!

*本作'BANG!'のMVは、リリースした当人たちも後に動揺するような問題作に。MVをご覧いただくとすぐに分かるだろう。豪華なシャンデリアが輝くホテルの一室、カジノテーブルを左右から取り囲むエキストラの格好が、なんの脈絡もなく

私服姿→スーツ姿→動物の首の被り物→術衣にマスク→裸→セーラー服→+トランペット→傘に雨合羽→ダークレッドの出立ちに目隠し→最初の私服姿に紙幣の雨

と、七変化ならぬ九〜十変化。このマスク姿を採用したことについては、コロナ禍を意識してか公式もちょっとびびっちゃった様子。あくまでランダムな選択だったみたいだけど、トランペットといい目隠しといい、黙示録的な効果は狙っていた筈だよね。ちなみにこの曲を提げて"The Ellen Show"にも出演。見事な演出も相まって素晴らしいアクトで魅せてくれた。Adamさん、髪めっちゃ伸びましたね。

おまけにこの曲のinstrumental versionが2020 Apple giftのBGMに。何回か耳にして初めて気がつき驚いた。彼らの'Overture'はPixarの"Inside Out"にも使われているし、音楽的にも要チェックなboybandなのです。

*続くシングル'Bummerland'は意味不明なMVが相変わらずで、ドラムのビート感や独特なファルセットコーラスはむしろ昔のAJRに戻ってしまった感じ。'BANG!'の異色度合いが際立ってしまった。それにしてもMVに登場するご立派な和太鼓は一体どこから調達してきたんだろう・・・

*コロナ禍以前から音と映像の融合を目指したライブを繰り広げてきた彼ら。今年末(12/26)は"AJR's ONE SPECTACULAR NIGHT"と銘打ったストリームライブを計画中。"NEOTHEATER WORLD TOUR"を(Jackのインフル等トラブルを抱えながらも)完走したノウハウが、たっぷり詰め込まれているに違いない。期待は膨らむばかり。むしろオンラインの方が世界中と遍く繋がれたりしてね。

 

  

 

 

さぁ、後攻manbandは、昨年フルメンバーでカムバックを果たしたK-POP界の大御所グループ。

 

 

 

前作までのレトロな雰囲気と打って変わって、おやおや、今年はなんだか今風に弾けてるぞ?

 

 

 

'2YA2YAO!' by SUPER JUNIOR (2020/01/31 動画 公開)  


SUPER JUNIOR (수퍼주니어) - 2YA2YAO [Music Bank / 2020.01.31]

 

 

 

 

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SUPER JUNIORメモ

今日のK-POP boyband大活躍の礎を築いた1.5世代の代表格。生死紙一重の大事故やらメンバー離脱やら兵役やらを尽く潜り抜けてきた、世界的にも稀な文字通り不死身のmanband。

最年長ながら涼やかな表情と歌唱力のLeeteuk (1983年生)

音楽活動には参加しないもののバラエティではグループに参加のHeechul (1983年生)

透明感のある歌声、サビはお任せシンガーYesung (1984年生)

この方を抜いてスジュは語れない、コメディキングはダンスキング、Shindong (1985年生)

ラップとダンスでグループを彩り、今作'2YA2YAO!'ではいつもに増して奮闘しているEunhyuk (1986年生)

ドラマでの活躍はご周知の通り、貴公子Siwon (1986年生)

本作ではお顔が見えず寂しい、クールな「魚」さんDonghae (1986年生)

一番最初に聴き分けられる要のハイトーンボイスRyeowook (1987年生)

最年少にしてチームの柱、Kyuhyun (1988年生)

 

卒業生(もう戻ってはこないよね枠も含む)としてはHan Geng (1984年生)、Kangin (1985年生)、Sungmin (1986年生)、Kibum (1987年生)。

 

K-POPで"SJ"と言えばSM Entertaimentの金看板。こんなに色とりどりな面子を抱えるmanbandは後にも先にも出てきやしない。ソロやユニット活動だけでは、こんな豪華な歌世界は顕現できないんだよなぁ。

 

 

 

 

SUPER JUNIOR 2020年ピックアップ

*昨年、Kyuhyunが兵役を終えて晴れて完全体となったスジュ。'I Think I''Super Clap'はちょっと懐古的なサウンドのように感じたけど、こちらの'2YA2YAO!'はNew Jack Swingをベースにしつつも2020年にぴったりチューニングを合わせてきた。彼らなりの意欲作だったのではないでしょうか。ダンスのキレは、まぁ若い子らよりはアレだけど、大粒のK-POPスターが並んで踊るだけでも見栄えがするもの。それにしても、表情すら窺えないDonghaeのバケットハットは謎すぎる。ダークな曲の演出にはちょうど良かったのかしら。

ちなみに'2YA2YAO!'は、アルバム"Time Slip" (2019年)のリパッケージ版"Timeless"(2020年)に収録。MVには例によってHeechulもちょろっと参加している。

*5月にはウェブライブ"Beyond the SUPER SHOW"を配信。その数ヶ月後にライブ配信会社"BEYOND LIVE CORPORATION"の設立が発表された。この会社、驚くべきことに、スジュが所属するSM Entertainmentと、今や世界のgirls groupの頂点に君臨したTWICEを擁するJYP Entertainmentとの共同設立。局長さんの解説に詳しいが、SMとJYPのマッチングが上手くいった例のようで、Big Hit Entertainmentに対抗する共同戦線という意味を超えて、シナジーは計り知れない。業界第4位のYG Entertainmentは完全に取り残されてしまったようだ。

*そんなスジュ本体はめでたく15周年。記念すべき10thアルバム "The Renaissance"のリリースは来年1月に持ち越し。リリースまでの期間を盛り上げるかのように、MV第一弾'사랑이 멎지 않게 (Raining Spell for Love) (Remake ver.)'、第二弾にあっと驚く光と影の演出が冴える'Burn The Floor'のperformance videoを公開。

 

 

 

 

本日の対決は、ズバリ「コロナをMVで予言したマスク/フェイスシールド対決」。

 

 

 

 

AJRのMVにはマスクが出てくるし、スジュのDonghaeのバケットハットはフェイスシールド・・・・に見えなくもない。ちょっと苦しいか・・・

 

 

 

明日はクリスマスイブイブ。前半戦の最終日になります。お楽しみに。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 5日めは'You Needed Me' by Boyzlife vs. 'Bad For Me' by Jack Duff (RoadTrip)!

今年も残すところあと2週間弱となりました。 

 

 

 

 

今週が最後の出勤日となる方も多いと思います。

 

 

 

 

年末の準備はお済みですか。

 

 

 

 

肌寒くなり、人恋しくなる季節。本日5日目は、大切な人と寄り添いたくなるそんな季節にぴったりの曲からスタートです。

 

 

 

 

先攻Manbandは、元boyband member同士がタッグを組んだ、ある意味superband。

 

 

 

 

何故か元のグループ時代よりもイキイキしてるコンビと言えば?

 

 

 

 

'You Needed Me' by Boyzlife (2020/04/03 MV 公開)


You Needed Me - Official Video

 

 

 

 

 

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Boyzlifeメモ

愛蘭系boyband2組のsuper bandであるBoyzlife。その実態は、惜しまれつつも昨年解散したBoyzoneのKeith Duffyと、昨年復活したWestlifeに唯一招聘されなかったBrian McFaddenのコンビ。元々はKeithとBrianとのトークショーから始まったのだとか。

せっかくだから2人を含む両バンドのメンバーもおさらいしましょう。

 

<Boyzone>

たまーにtweetするのみで全く表舞台に出てこなくなっちゃったMikey Graham (1972年生)

刺青愛好家で車大好きなShane Lynch (1976年生)

解散後も唯一オリジナル曲を出し続けてる、偉いぞRonan Keating (1977年生)

もう11年経ちました、あっという間の故Stephen Gately (1976年生)

そして、本日の主役の一方、後輩のBriを気に入りすぎて若干過保護気味なKeith Duffy (1974年生)

 

<Westlife>

幼なじみと結婚後、双子を含む3人きょうだいを抱えて今日も華麗にNicky Byrne (1978年生)

今年からギター始めました、フロントマンShane Filan (1978年生)

渋い、というか、若い頃の笑顔がちょっと影を潜めてしまったお髭のKian Egan (1980年生)

再結成後、メンバーで最もパワフルな歌声を聴かせてくれるMarkus Feehily (1980年生)

本日取り上げるもう一方、Westlifeの元メンバーであり、Boyzlife結成後は徐々に落ち着いてきたBrian McFadden (1980年生)

 

アイドルとしては既に一仕事終えたBriとKeith。Boyzoneのレガシーを引き継ぎつつ(Westlifeにもちょこちょこ秋波を送りつつ)、彼らがどのようにキャリアを積み増して行くのかを見届けたい。

 

 

 

 

Boyzlife 2020年ピックアップ!

*まずはBoyzoneから。なんと言っても我らが太陽、Ronan Keatingは今年も絶好調*1。今年はお子さんも生まれ、公私ますますご活躍のRonan御大は、11作めのソロアルバム"Twenty Twenty"をリリース。なんとなくこのタイトル、"The 20/20 Experience"を連想させなくもないが・・・まぁいいや。今作では御大のソロ歌唱の他、6曲のデュエットを投入し華やかな仕上がりに。シングルカットされた'One of a Kind' (with Emeli Sandé)の他にも、manband関係ではRobbie Williams (TAKE THAT)とのデュエット曲も。

アルバムのリード曲'Forever Aint Enough'のMVには現在の奥方との結婚式当時の映像が。お二人とも再婚、ということを頭に入れてこのMVを見返すとなかなか趣深い。いつも思うけど、Ronanの後頭部ってちょっとハラハラするよね・・・

Mikeyは足取り掴めず。Shaneはこのコロナ禍中に奥さんとくっついたり離れたりらしい。

*一方のWestlifeは、復活後のアルバム"Spectrum"リリース後、初のツアーとなるStadiums in the Summer Tourがそっくり一年延期。グループ活動は足踏み状態へ。復帰後のあの曲のタイトルがまさかのあのバンドのあの世界的大ヒット曲と被ってしまう*2など、災難は絶えない・・・・

そんな中、ほっこりするニュースといえば、Ben Adams (A1)がツイートしたうら若き頃の写真がちょっとした話題に。余談だが、ほとんど同時期にO-TOWN公式も同じような写真をツイートしていて、大西洋を挟んだシンクロニシティが実現した。皆キラキラしてたなぁ。

*そして本日取り上げたBoyzlife。BriとKeithはどっちもグループの2~3番手の位置だったから、あまりメロディを歌う機会もなかったし、irish boybandってそんなに踊らないから、ただ脇を固めるに過ぎない彼らは見せ場がなかった。

だから、歌って踊るBriとKeithを楽しむならまさに今!レコーディングも始めてるようだし、新年にはBoyzlifeの新曲も期待できるんじゃないですかね。 特にKeithは子育てもひと段落したので今後のプランは尽きないよなぁ。羨ましい。

   

 

 

 

続いて後攻boybandは、ロックダウン中のUKで静かに空中分解してしまったグループ、から一足お先に飛び出したイケメンのソリスト

 

 

 

 グループ時代とは真逆なサウンドがなかなか斬新!!

 

 

 

 

'Bad For Me' by Jack Duff (RoadTrip) (2020/05/21 MV 公開) 


Bad For Me - Jack Duff (Official Lyric Video)

 

 

 

 

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RoadTripメモ

抜群なルックスに加え、確かなコーラスの腕を持つ奇跡のboyband。One Directionが活動休止となった今、地元英国におけるboyband renaissanceは彼らの双肩にかかっていた・・・・筈だったが、しかし・・・・・

今回の騒動で最もダメージが大きかったのではと推察する、悲劇のギタリストAndy Fowler (1994年生)

グループを思いやり、最後までマネジメントの補助を務めたRye Beaumont (1996年生)

途中参加のbass part。Ryeと運命を共にしたSonny Robertson (1996年生)

離脱後は司会業にYouTuberに、boybandのプロデュースまでも手がけて大忙しなMikey Cobban (1999年生)

ストリートからRoadTripに加入、その直後に解散騒動の渦中へ。長髪をバッサリ切って気分も一新Harper Dark (2000年生)

大人のコワイ一面を見てしまった最年少。実は最もRyeの影響を受けているんじゃなかろうかBrooklyn Wyatt (2000年生)

そして本稿の主役。Mikeyに次ぐ離脱者であり、ソロ転向は順調な様子のJack Duff (1999年生)

 

Mikey離脱後には相当煮詰まっていたRoadTrip。なのでいっそのこと、パチンと弾けて飛び散った7つの才能が、今後どんな風に芽を出し花を咲かせるかが見ものです。

 

 

 

 

RoadTrip 2020年ピックアップ!

*まずは解散・・・・ちょっと背筋が寒くなるBrooklyn Wyattのツイートから全ては始まる(てか、この頃には既に何もかもが終わっていた)。顛末は例えばここに書いてあるからそれをお読みいただくとして*3、結局、グループは空中分解。ツアーチケット払い戻しのツイートで公式は途絶えている。

・RyeとSonnyの1996 lineは"Four Eyes and The Skyscraper"を結成。同い年とはいえこの2人が仲良かったのはちょっと意外。Boybandの高音担当と低音担当って、伝統的にそこまで仲が良いイメージがないのよね・・・・

・年少組BrooklynとHarperはRoadTrip Houseを文字通り脱出。夏までは行動を共にしていたようで、"HARPLYN"としてHarperのインスタに二人揃って登場。両者とも、まるで憑き物が取れたかのようにさっぱりしている。

・可哀想なのは一人残されたAndy・・・最年長の彼は、年少組の脱出当時はRoadTrip Houseにはおらず自己隔離していたようで、ロックダウンの生活でだいぶやつれてしまった。その後RoadTripに関する言及は一切なし。その代わり、堰を切ったかのようにtwitchにてカバー曲のライブ放送を途切れることなく発信し続けている。ちょっとどうかと思うほど曲数がハンパない。唯一の救いなのは、売れっ子HRVYとまだちゃんと繋がっているらしい(?)こと。HRVYも歌手活動に復帰したらAndyをツアーに連れて行ってあげてほしい。良き兄貴分としてきっといいアドバイスをくれるはずだから・・・まぁ、マネージャーは相変わらず「彼」なんだけど・・・

*以下は脱退組。一抜けしたMikeyはYouTuber業の傍ら、boybandイベントの司会業もこなしつつ、さらには"Let Me Know"なる新人boybandのもプロデュースするなど大活躍。Rye & Sonnyとも、Brooklynとも、おまけにJackともちゃんと繋がっていて、7人の中では一番バランスの良い人脈を保っているようだ。

*そして本日後半の主役、Jack Dufffはめでたくソロデビュー。おめでとう!!Andyよりも先にソロとして独り立ちできたのは、優秀なチームと組んでいるからかもしれないし、あるいはもっと単純に、Andyより5歳も若いせいかもしれない。

MV中ではタバコを吹かしたりオトナな一面も見せるが、その一方でフードの紐を噛んだりする幼い一面も。この両面のギャップに加え、Jackの甘いハスキーボイスがグッとくるんだよね。この場にはいなかったJackだが、'Bad For Me'がマネージャーに対するプロテストソングだと思って(思い込んで)聴くと余計に切ない。

Andyのカバー曲動画のサムネイルをつらつら眺めたり、Jackの'Bad For Me'を聴いたりして思うのは、「グループの時、もっと早くこの売れ線で曲を出せば良かったのに・・・・」ということのみ。脚注にも書いたけどやはりマネージメントがダメだった(しかし、メンバーが語り出すまで、まさかここまでダメなマネジとは思わなかったけど)。だけど、そんなダメなマネジを振り切ってまで、自分たちの進みたい道を開拓できなかった(RoadTripできなかった)のだから、グループとしての使命はそこでとっくに尽きていたのだろう。

思い詰めたようにギターを抱えて歌いまくるAndyのメンタルが若干心配だが、今回の解散騒動で小さからぬダメージを受けた年少組(Harper & Brooklyn)が、思っていたより元気に活動していて何より。UK indies boybandの新たな芽が、彼ら7人の側のどこかで必ず芽吹きますように。

 

 

 

 

今回の対決は、もちろん、"You Needed Me" vs. "Don't say you needed me"対決です!この2曲を並べて聴くとえも言われぬ味わい。過去のBoyzoneの名曲に対して、冒頭から横っ面引っ叩くJackの歌詞が何とも痛快なのです。

 

 

 

 

ただ、実はもう1つ・・・いや、2つ。対決の軸があるんです。お気づきでしょうか?

 

 

 

 

この二組の共通点、と言ってもいいかもしれない。1つ目の対決軸は、そうだな、これが分かった方はboyband検定5級です。激甘。 

 

 

 

 

もう1つの対決軸は難しいので(これが分かればboyband検定2級はクリア)、実は本記事中にヒントがあります。分かった方はコメント頂戴。頂き次第、答え合わせしましょう。

 

 

 

今日の対決は結構コッテリ味。明日はもうちょっとサラッと紹介できたらなぁ。お楽しみに。

*1:どうでもいいけど、RonanのWikipediaの本人写真、めっちゃいい笑顔な。思わず笑ってしまった。

*2:ホントは「対決」もので記事を書こうかとも一瞬考えたけど、あまりにもWestlifeが不憫すぎて断念。

*3:と思っていたら、実はまだ続きがあった。どうやら、BrooklynのツイートはマネージャーBlair Dreelan (ex-EAST 17)が彼に命じたものらしい(50:00)。ただ、RoadTrip Houseからの脱出の真の動機は分からない(46:00~)。それにしても、(あくまでも彼らの言い分では)マネジメントは最悪だったらしく、報酬がきちんと支払われないばかりか、メンバー(特にRye)からの持ち出しが多いプロジェクトに辟易していたらしい。おまけに、グループはほとんどマネージャーの怒りのはけ口として使われていたり、Andyが他所のプロデューサーの電話番号を入手したら激怒されたり(13:00)、ツアードライバーなどの雑用は実質的にRyeが行っていたり(17:00)、メンバー個人の法律相談も受けさせてもらえなかったり(18:30)、新曲をリリースしようと思ったらBlairが自分のインスタに勝手にリリースしたり(59:00)、離脱したMikeyすら何か訴えられるのではないかと怯えていたとのこと(30:00)。 最も気になった、「ここにいないメンバー」の話はあまり聞けなかった。Andyの安否を尋ねるMikeyの言葉も(53:00)Ryeが自分の銀行預金の話にすり替えてしまった。

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 4日めはカムバック対決!'Chills' by Why Don't We vs. 'Jesus Saves' by K-Ci Hailey (Jodeci)!

さぁ、2020年まとめも4日めに入りました。

 

 

 

 

前半戦(7日間)の中日は、例年通り日曜日です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 

 

 

こたつでミカンでも剥いて、ゆっくりと楽しんでいってください。

 

 

 

 

そんな年末の日曜日にぴったりな、ふわりと幻想的な曲が、本日の先攻boybandの年頭リリースでした。 

 

 

 

彼らの不在は寂しかったが、見事戻ってきてくれました。US boybandの数少ない精鋭たち!!

 

 

  

'Chills' by Why Don't We (2020/01/06 MV 公開) 


Why Don't We - Chills [Official Music Video]

 

 

 

 

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Why Don't Weメモ

「一緒にやんない?」をグループ名に持つ、元々ソロアーティストだった5人のティーンが自然発生的に集まってできた音楽集団。甘いルックスとオシャレさんな身なりに油断していると、競い合うように今なお上達する歌唱力と絶妙なコーラスワーク、そしてそれらを巧みに演出する音と映像の魔法にたちまち虜になっちゃう。メンバーは、

抜群のルックスを持つ一人のbaseball jocks、復活後はパーマをかけてますます男前に磨きがかかったJonah Marais (1998年生)

ハイスクール時代は実生活の煩わしさとSNS上の賞賛とのギャップに悩んだ苦労人、近年は肉体改造に余念のないCorbyn Besson (1998年生)

"American Idol"での挫折から復活、second chanceを見事モノにし、hiatus明けはこちらも逞しくなった万能の人Daniel Seavey (1999年生)

驚きの結婚からあっという間に一児のパパへ、ヘアスタイルは前のヤキソバヘアに戻しちゃったJack Avery (1999年生)

うら若きSNS Starにして皆のイジられ役、ワークアウトで培った二の腕も逞しいZach Herron (2001年生)。

突然の隠遁は予想外だったworldwide boyband、常に先手必勝で攻めまくる彼らに今後も要注目です。

 

 

 

 

Why Don't We 2020年ピックアップ!

ワーカホリックだった昨年とは打って変わって、スロースターターだったWDW。この幻想的な'Chills'を年頭にリリースして、後はスキー三昧昨年とは異なりちゃんと5人で参加・・・と思っていたが、動画のコメント読むとZachは今年も不参加だったとのこと。スキー苦手なのかね。Jonahの黄色のスキーパンツが前回と同じなのが微笑ましい。

 

*と、元気なスキー動画に心和んでいたところに、突然のhiatusの報せ。まぁ、結構力作揃いだった2019年のラインナップが、ファン以外の層になかなか浸透しなかったのも事実なので、このままシングルを乱発しても疲弊していくだけだったろう。アルバムも出したことだし、この辺でちょっと力を蓄えて、なんならプライベートを優先させてカムバックして欲しいと願っていた。ただ、2018年、2019年と彼らのライブに運良く参加でき、名付けて"Jonah Marais浴び"を堪能してきた俺としてはなんとも寂しい年に。

 

*すると願いは通じるもの。コロナ大流行の第一波、第二波の災厄を奇跡的に潜り抜け、人類がコロナに対抗できる叡智を結集させつつあった第三波直前に復活。インタビューによると、当初は「(2020年の)5月くらいにはアルバムを出して、9月にツアーに出る」という予定だったらしく*1、こんな長い隠遁生活になるとは予想外だったとのこと。

しかし満を持してリリースした' Fallin' (Adrenaline)'は、うーん・・・INROCKのインタビュー記事では'Black Skinhead' by Kanye Westのビートをサンプリングしたらしいけど、こういうダークな浮遊感を持つサウンドが主戦場のboybandは既にいるので、彼らとうまく差別化する為にも、もう少し肩の力を抜いてはいかがか、と思う。俺が元々惹かれていた、WDWの視線の高さ、ハイコンテクストな歌世界はここに留まる事なく、今後まだまだ広がるはず。その予感は、ギリシャ彫刻のようなJonahの上半身が拝めるMVの'Lotus Inn'、既に夏に収録を済ませたと思しきMVの'Slow Down'からもヒシヒシと。彼らの楽曲は映像と共に味わうべし。

 

 

 

 

 

続いて後攻manbandは、ずっとこの企画で取り上げたかった大御所の帰還。

 

 

 

 

敗れざりしスターの行く手にはいつも、神の導きがありました。

 

 

 

 

'Jesus Saves' by K-Ci Hailey (Jodeci(2020/07/31 MV 公開)


K-Ci Hailey – Jesus Saves (Official Video)

 

 

 

 

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Jodeciメモ

信心深い2組の兄弟、Hailey BrothersとDeGrate Brothersが出会って生まれたR&B manband。その後に数多湧き出る有象無象のコーラスグループのお手本であり大先達。近年ではアニメの主題歌に名曲'Freak'N You'が採用されたことでも話題になりました。や、ホント、この曲だけじゃないのでもっと広く聴かれて欲しいグループなんですよ、Jodeciは。

コブシを効かせたバリトンボイス、グループのフロントマンK-Ci Hailey (1969年生)

この人がいなきゃTimberlandもMissy Eliotも日の目を見ず、果てはJustin Timberlakeもソロで爆発しなかったであろう名伯楽DeVanté Swing (1969年生)

お兄ちゃんと対照的なテノールは単なるコーラスに留まらない世界観へと誘うJoJo Hailey (1969年生)

グループのビジュアル担当はこの2020年末に突如復活、往年のカッコよさは変わらないMr. Dalvin (1971年生)

グループとしての復活はちょっと無理めなJodeci、でもメンバーの復活はマジ嬉しい。New Edition的なコワモテとGuy的なヤンチャさとTake 6的な巧みさとAii-4-One的な温厚さの、ちょ〜ど中間に位置する七色のグループカラーで、またいつか世界をあっと言わせて欲しい!!

 

 

 

 

Jodeci 2020年3大ニュース

*まずはK-Ci。せっかくだから'Jesus Saves'のMV冒頭をざっと訳しましょうか。意訳御免。

K-Ci Hailey、ノースカロライナはモンローの、裕福ではない家に育つ。教会に育てられ、ゴスペルを歌い始めたのは8歳のころ。ちょうど12歳の時、"Little Cedric and the Hailey Singers"の一員として、大好きなゴスペルソング'Jesus Saves'(神は救いたもう)をレコーディングする。 

彼は「歌の発電所」となって行き、世界的にマルチプラチナセールスを上げるグループJodeciK-Ci & JoJoの中で名声を高めるに至る。

しかし、彼の全ての成功には負の側面が。

アルコール依存症に苦しめられたのだ。

R&Bキャリアの栄誉が影を潜めるにつれ、病が彼のフロントシートを占めるに至った。

(サイレンの音)

依存症との長い戦いの後、彼はついに禁酒を誓った。

健康的な生活と、音楽キャリアへの帰還は軌道に乗っていた・・・予期せぬ展開が彼の生命を脅かすまでは。

「お名前は?」

「わかんない。」

「(今年は)何年?」

「(聞き取れない声)」

「いえ、違います、(今年は)何年?」

2018年、彼は突発性脳梗塞に見舞われた。医師の診断は希望的なものではなかった。つまり、歩行や発話ができるまでに少なくとも6ヶ月はかかるだろう、そして普通の生活やキャリアに戻れる見込みは低いだろう、と。

もう二度と、レコーディングし、パフォーマンスすることはできないようにみえた。

神への信心を通じて、彼は完全回復を信じた。

奇跡的にも、語るより先に、彼は再び歌う。

その始まりの曲は、"Jesus Saves".

「誰が私に不可能を説こうとて、神は告げる。私ならできる、と。」K-Ci Hailey

 

近年のK-Ciがシラフだったとは知らなかった。もう50代だものね。そりゃさすがにそうか。穏やかな生活の中で突如彼を襲った悲劇。そして立ち上がるK-Ciのド根性。ファンとしても彼のコブシが回りまくったゴスペルを聴けるのは嬉しい。流行りではないということもあるけれど、こんなにパワフルで粘っこいボーカルを聴くのはホント久しぶり。自然に口元が緩んでしまう。太陽の光のような節回し。

 

主は言われる、わたしがあなたがたに対していだいている計画はわたしが知っている。それは災を与えようというのではなく、平安を与えようとするものであり、あなたがたに将来を与え、希望を与えようとするものである。

エレミヤ書29章11節 

 

そして御子息、Devin Haileyのなんとも育ちの良さそうなお顔立ち。どちらかというと伯父さんJoJoの方に似ている気が。

 

*お次はそのJoJo Hailey。こちらも2020年早々に'Special'をリリースし、ますます丸っこくなったお顔と、実兄にも増して元気なお姿を公開してくれた。それにしても、アフリカ系アメリカ人男性シンガーのMVにほぼ必ず登場するお姉さん方はなぜこんなに若いのか・・・同世代の女性がfeatureされることってほとんど無いのよね。

 

*最後はまとめてDeGrate Brothers。なんだかんだコンスタントに活動中のMr. Dalvinは2020年末に'Good Timez (ft. Tali)'をリリース。このサウンドのなんとも言えない心地よい浮遊感が、上の2人よりも往年のJodeciに似ている気がする。だがしかし、このMVのお祭り感は気になるところ。コロナ対策万全で撮影に臨んだと信じたい。

お兄ちゃんのDeVanté Swingは消息が掴めない・・・・

 

 

 

 

今回は「カムバック」対決。WDWがカムバック前、K-Ciがカムバック作。

 

 

 

 

よく見ていると、MVの中にも共通点があったりします。わかりやすいので探してみてください。

 

 

 

 

明日もお楽しみに。

*1:INROCK 2020 November, Vol. 443

<2020年ピックアップ Boyband vs. Manband> 3日めは重鎮・新人対決! 'Nobody Just Like You' by Human Nature vs. '嗜好に関する世論調査' by 原因は自分にある

2020年まとめも3日め。

 

 

 

 

対決も週末に入り、ホッと一息、ついてます(まだまだ書き溜めないと・・・・)。 

 

 

 

 

さてさて、本日3日めは、昨日のLee Ryan (Blue)同様、ハートフルな歌声とMVを届けてくれた、こちらのManbandの先攻からスタートです。

 

 

  

'Nobody Just Like You' by Human Nature (2020/02/20 MV 公開)  


Human Nature - Nobody Just Like You

 

 

 

 

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Human Nature メモ

知られざるboyband原産地オーストラリア、その最古参にして途切れることなく現役続行中の4人組。1989年結成、同期はTAKE THATと電気グルーヴ。歌ってよし踊ってよし、アカペラよしオールディーズよしの、作曲編曲お茶のこサイサイの器用な長寿バンド。

グループを支えるagressiveなbass part、その素顔は双子にかかりきりの子煩悩パパ、Toby Allen (1973年生)。

こぶしの効いたBaritoneが持ち味のPhil Burton (1974年生)。

ちょいとクセのあるファルセットは今なお健在Andrew Tierney (1974年生)。

久々のオリジナル曲でリードをとる永遠の弟分Michael Tierney (1974年生)。

30周年も一区切りして、爽やかな気分で迎える31年め。ベテラン4人はhiatusもなく走り続ける。

 

 

  

 

Human Nature 2020年ピックアップ!

*2020年のリリースはこの'Nobody Just Like You'のみ。メロディは、まぁ活動停止前のOne Directionあたりが歌っていそうで、そこまで新味はない。けれど、よくよく耳をすませば、バックに流れる音の意匠はなかなか凝っていて、スタジオミュージシャンとしての(おそらく)Phil Burtonのこだわりが随所に窺える。また、HNとしては初めての試みであるアニメーションのMV。これ凄く好印象。同じアプローチとしては、直近では(これも昨日と同様に)例えば'The Impossible' by Robbie Williamsを思い出すのだけど(聴き比べると曲も似ている)、良い意味でHNの脂っこさが抜けて、心地よい風がサウンドを満たしている。アカペラ版MVと比較すると分かりやすい。

MVのラスト、ハートで囲ったのはメンバーとその連れ合いのイニシャル。「TA」(Toby Allen)の横に「DW」(Darren Weller)があるのにも涙。ちなみにTierney Brothersの奥さん二人は姉妹。つまり、兄弟と姉妹がそれぞれ結ばれたというエピソードも、このMVを楽しむ隠し味になるのでは。

*彼らの故郷オーストラリアでもStay Homeを余儀なくされたようで、ご多分に洩れずStay Home動画を公開するもそこはやはりHN流。デビュー曲'He Don't Love You'のサビのダンスをセルフカバーし、往年のキレを見せつける。イントロはそれ、別の人の曲では・・・ゲフンゲフン、ま、そこは・・・いいとして。若い頃の金髪のTobyが美味しすぎる。眼福。 

*しかしやはりこのニュースは取り上げざるを得ない。Human Nature、Las Vegas Legedencyを撤退。こちらもCOVID-19で仕方がないとはいえ断腸の思いだろう。米国進出は2008年、Hotel Venetianでのショウは2013年から。公演1000回を達成し、3年延長の契約更改も成し遂げたばかり。異国で足掛け15年間の奮闘、おそらく生活の基盤も移したはず。またイチからのスタートは厳しそうだが、そこは苦節30年のベテランのこと、2021年秋から始まる“Good Good Life Tour”で真価を発揮してくれることでしょう。米国追加公演があるといいけどなぁ。

 

 

 

 

さて、続いて後攻boybandは、今年花丸大注目のうら若き新人7人衆。

 

 

 

  

2020年、個人的には最も楽しませてくれたグループの1つでした。彼らを紹介できるのが誇らしい!!

 

 

 

'嗜好に関する世論調査' by 原因は自分にある。 (2020/01/01 MV 公開)


原因は自分にある。「嗜好に関する世論調査」Music Video

 

 

 

 

 

 

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原因は自分にある。メモ

何やら不穏な薫りのするデビュー作 '原因は自分にある。'、そのタイトルをグループ名に冠した、アイドルの名門スターダストの新鋭たち。先輩グループの華やかキャッキャな雰囲気と一線を画すのは、やはりプロデューサー久下真音氏のリリックとサウンドの為せる技なのか。古語なのか造語なのか、言葉遊びなのか社会風刺なのかすら判別不能、それをまだモジモジフニャフニャ(失礼!)してる若衆7人に歌わせる快挙。もう一生ついていきます!!

よくぞスタダに来てくれたorz・・・・思わず膝をつきたくなるような眉毛凛々しいみんなの兄貴分、武藤潤(2001年生)。

グループの中には収まりきらない押出しの強さで周囲を圧倒、唯一無二の技巧派、大倉空人(たかと)(2002年生)。

年頃の男子らしからぬ透明感と、芯のあるファルセットでグループの天井を支える小泉光咲(2003年生)。

バッキバキのダンス番長でグループのトーンをカチッと決める、曲者揃いのグループのハブ長野凌大(2003年生)。

「嗜好」では堂々のセンターを張った奇跡のバリトンボイス吉澤要人(かなめ)(2003年生)。

物憂げなムードは「嗜好」サビ前の粘っこいポルタメントにピタッとハマった、料理の腕前ピカイチの杢代和人(2004年生)。

髪型変えたらめっきり大人っぽくなりました、背もニョキニョキと高くなり、いつでも「今が旬」な男、桜木雅哉(2006年生) 

 

次世代を担うJapanese boyband、さぁ、この7人でどこまで行ける!?

guamman9bonbon.hatenablog.com

 

 

 

 

 

原因は自分にある。2020年ピックアップ!

*元旦早々リリースされた'嗜好'のMV、一月遅れでようやくたどり着きました。この一年いつ聴いても良かったんだよなぁこの曲。もちろんMV込みで。興奮冷めやらぬ中、勢い余って書いた上の記事もTwitter経由でよく読まれました。不埒なピアノがジャンジャン跳ね回って、そこにギターとベースが噛み付いて、そのわずかな隙間を7人のボーカルが右往左往、いや、「ニシエヒガシ」。2020年のアイドル歌謡、その真髄を見た思い。

歌詞も不気味に射程が長いし。これがリリースされた時、確かに国内政治の風刺には思い当たったけれど、まさか他所の国の大統領選挙にまで肘鉄砲食らわせる曲になるとはね。そして切ない。やたらに切ない歌詞は、もしかしたら彼らと同世代よりも、むしろ俺らおっさん世代にじんと来る歌世界かもしれない。あなたにとって、「人生なんて〇〇ゲー」ですか?

*滑り出し上々だった'嗜好'、だが彼らの上にもコロナ禍は平等に覆いかぶさる、ああ無常・・・メジャーデビュー2年目にして早くも辛い年に。だがライブ活動こそ制限されたとはいえ、楽曲リリースは順調で、厨二感満載の歌詞が特徴的な'嘘から始まる自称系'、一転して爽やかな曲調、しかし巨匠の戯曲を引用しまくりの'シェイクスピアに学ぶ恋愛定理'、そしてゼロ年代を思い出させるビート感の'幽かな夜の夢'を配信リリース。「仮想げんじぶ空間」と称するリモートライブも開催。

*特に'シェイクスピア'のダンスMVではまだ暑い最中に屋外撮影を敢行。ワンショットで魅せるフォンテーヌ版も公開し、ライブの勢いをそのまま映像に乗せて届けてくれた。汗の管理も完璧。暑かったろうになぁ。個人的にはブリッジの時の大倉さんのダンスと表情が大好きです。

 

 

 

 

この令和の世の中で、美青年でいるってどんな災難なんだろう、と彼ら7人を見てつくづく思う。とある偉い方が「モテまくったっていいこと一つもない」とおっしゃったがまさにその通り。勝たなくてもいいから負けるなよ、とだけ言いたいです。それで、できれば、このグループを息長く続けてほしいかな。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

国籍も年代も人数もキャリアも異なる、全く共通点の無い重鎮・新人二組の対決。

 

 

 

 

あえて名付けるならば、「君らに替えられる人はいないよ」対決、でしょうか。

 

 

 

 

さて、明日はこのコロナ禍で、長らく隠遁していたあのグループの登場です。お楽しみに。